会報「ゆきしろ」64号
(平成23年9月発行)

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     第64号
(発行者)
 社会福祉法人 富山県視覚障害者協会
 〒930-0077
  富山市磯部町3丁目8番8号
 電話 (076)425-6761
  Fax (076)425-9087
 Eメール:bcb05647@nifty.com
 Homepage:http://www.toyama-ssk.com
(発行責任者)
 会長  中西 美雄


 上の題字は 鶴木大壽 氏によるものです。

【ゆきしろ(雪代)の意味】



 雪国にあって、大地が春の雪原と接する部分で静かに融けはじめ、しずくとなり、やがてかすかな流れをつくり、それが集まって春のはじめの雪どけ水となって音をたてて大河に注ぐ様を、古くから俳句における春の季語として「雪代(ユキシロ)」とよばれています。
 当協会が、このしずくが集まって大河をつくるように大きく発展していくよう、願いを込めて命名いたしました。

     【ゆきしろ64号 目次】



◆巻頭言                 会長 中西美雄
《大会参加報告》
◆日盲連北信越ブロック会議参加報告       中西美雄

◆青年部協議会参加報告             舟川 由紀子
◆北信越女性部研修会及び協議会         柳田信子
◆社会福祉法人日本盲人会連合第64回全国盲人福祉大会
       島根大会参加報告    中西美雄、塘添誠次

◆北信越グランドソフトボール大会参加報告    高橋克人
《事業報告》
◆東日本大震災への義援金協力に感謝       布尾英二

◆三療部会だより                堀 惠一
◆平成22年度末及び23年度当初の理事会・評議員会・定期会員総会報告
                        布尾英二

◆新役員、及び担当専門部
◆「地上デジタル放送に関する説明会」へ参加して 舟川 由紀子
《みんなの広場》
◆地デジテレビを導入して            佐生秀一

◆全国盲人福祉大会島根大会ツアーに参加して   福江明
◆富山三ツ星山の会より             桐井英志
◆会員紹介                   梅本直明
《事務局から》
◆消息

◆時事暦 
◆平成23年度後期の主な行事予定
◆編集後期              文化部長 上坂敏彦

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

《巻頭言》
◆巻頭言
                           会長 中西美雄
 平成23年の正月はすこやかに明けたように思いました。朝食を済ませ一休みしていると、電話により田島名誉会長の逝去の知らせがありました。12月にお見舞いに行ったときはあんなに元気だったのにと思いながら、田島さんが我々に残してくださった財産を考えていました。
 まず浮かんだのは、一度ご破算になった、センターの建設をねばり強い交渉により建設をなしえられたことであり、流杉老人ホームに「視覚障害者専用室」を設置されたことでありました。その他にも多くのお力を協会やセンターに注いでいただき現在の協会の基礎を築いていただきました。
 このように大きな力で会員を導いて下さった田島名誉会長を失ったことは協会にとっても会員にとっても大きな悲しみであります。この上は田島さんのご冥福を祈るとともにこれまでのご苦労に感謝申し上げたいと思います。
 この悲しみも癒えないうちに、2月22日にニュージーランドでの地震により富山外国語専門学校の生徒らが被害を受け、県民が悲嘆にくれていました。それが、3月11日の午後に東北地方を大地震と大津波が襲い3万人に近い人たちの命が奪われました。しかし、被害はそれだけではなく、東京電力福島原発の地震被害により、放射能漏れというチェルノブイリ事故にも匹敵する大惨事が起こりました。「原発は絶対大丈夫」という安全神話が気泡となってしまい、これからの原発はもちろんエネルギー政策も変更せざるを得なくなってきたように思います。
 そして、これら「震災の復興、原発の補償」に掛けられる費用は想像を絶する額になると思われます。ここにかかる費用負担のため、福祉へのしわ寄せがないように運動を強化していくよう、日盲連への働きかけをしていかなければならないと思っています。これら一連の被害に合われた皆様に対し心からお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになられました皆様の鎮魂とご冥福をお祈り申し上げます。
 さて、私は去る4月の理事会において、再び会長という重責を担うことになりました。昨期2年間にわたりまして皆様方からいただきましたご支援・ご協力に対し改めてお礼申し上げますとともに、更なる2年間も変わらぬご支援をいただきますようお願いいたします。
 私は、「社会参加へのバリアフリーを目指して」を大目標に会の運営を行ってきましたが、なかなか実が上がらず苦悶しています。その中にあって県内銀行との代筆・代読、行内誘導が可能になったことは大きな進歩ではありますが、我々視覚障害者の社会参加の最も大きな移動に関しては遅々として進んでいない現状はなかなか打破できません。
 この大きな理由の一つは窓口の無理解にあると思われます。この窓口での対応が変わらなければ我々の外出支援は適わないものと思います。どうすれば窓口を変えることができるのでしょうか? その一つは支部組織の強化であり、一人一人の行動であると思います。移動支援という大きな果実を実らせるためには、育苗し、追肥をし、剪定をしなければなりません。皆で声を出し行政を動かせたらその一歩が始まるものと思います。
 嬉しい情報としては、昨年の12月3日に障害者自立支援法の一部改正案が成立しました。この中身で視覚障害者の移動支援が全国一律のサービス(同行援護)になると規定しています。そして、さらに平成23年の10月1日から実施されることになっています。現在それに向けての作業が厚生労働省で行われ、やがて各県へ伝達されるものと思います。それを受けて県から各市町村へ詳細な内容が示されます。
 厚生労働省から富山県へ伝達された段階で、利用者の便利差をいかに図っていただけるか、ここ2、3ヶ月にかかっていると理解しています。
 また、センター内に「視覚障害者用日常生活用具」の展示場を設けました。これは、皆さんに直接手に取っていただき、用具の存在を知り、使用法について改めて確認していただき、購入時の参考にしていただくなどを目的としています。まだ品数は5点と少ないですが、これから徐々に充実していきたいと思っています。
 先にも書きましたが、視覚障害者の社会参加を阻害しているものは、移動であり、読み書きであると思います。その障壁の一つである移動に関しては、「障害者自立支援法」の成立により今まで以上に改善されるものと思います。
 同行援護の創設によりガイドヘルパーによる「代筆、代読」を認めていますが、富山県においては現行のガイドヘルパー制度でさえ十分ではありません。同行援護へ完全に移行する前にガイドヘルパーの15市町村が、その需要を満たしていただけるようになることが必須であると思っています。このようなことを実行するためにも会員はもちろんですが、県下3千4百人の視覚障害者の力の結集が何より大きな力になるものと思っています。どうか皆さん、大きな声を出して「社会参加へのバリアフリー」を訴えてください。そして、一緒にがんばりましょう。

《大会参加報告》
◆日盲連北信越ブロック会議参加報告
                           会長 中西美雄
 平成22年度「日盲連北信越ブロック会議(代表者、青年部協議会、女性部協議会)」は、去る2月19日(土)20日(日)にかけて、福井県視覚障害者福祉協会の主催で同芦原温泉「グランディア芳泉」で、北信越から150名に及ぶ会員・付き添いが集まって開催されました。富山県からは、代表者会議に7名(事務局1名と付き添いを含む)、青年協に2名、女性協に7名の計16名で参加しました。
 当日は、朝から早春の日差しがいっぱいで、「室内で会議をするよりも・・・」とバスの窓から注ぐ日差しを羨ましく思っていました。バスは定刻12時半に会場に到着し、受付を済ませ開会式に臨みました。
 開会式が終了後、日盲連の笹川会長による「中央情勢報告」と題する講演が約1時間ありました。まず、富山県から要望した「日盲福祉大会」へ北信越から提出した議案の処理結果について触れられましたが、十分な答えを得ることができなかったように思いました。講演の中では、「障害者基本法改正案」が政府から発表されましたが、当事者が納得できる内容ではなかった。一年半もかけて審議してきたことが全く盛りこまれておらず、このまま国会に提出してもらっては大変なことになる、と憤懣やるかたなしといった感じで話されました。
 また、3度目の正直で成立した「障害者自立支援法改正案」は、今国会で審議中の平成23年度予算案が成立すれば、現在のガイドヘルパー事業が地域生活支援事業から、国が直接的にサービスを行う「自立支援給付(同行援護)」として  10月から実施されること、などについてお話されました。
 「代表者会議」
2時半過ぎより部屋を替えて北信越5団体の代表者が一堂に会し、北信越ブロック長(福井県会長小山尊)による中央の報告、あはき協議会委員(長野県理事長田村陸男)によるあはき協議会の活動報告、総合企画審議会委員(新潟県理事長松永秀夫)による各省庁や企業への陳情の状況などの報告がありました。
 ついで、来年度の全国日盲連大会への提出議案の審議を行いました。ここへは、福井県から4題、石川県から1題の提出があり、審議を重ねた結果、 1.視覚障害者あはき師の働く場を確保するため、視覚障害者が介護保険施設での機能訓練指導員、ヘルスキーパーとして雇用されるよう、具体的な支援策を早急に講ずることを国に要望する(石川県)。
2.重度視覚障害者のガイドヘルパー利用区分について要望します。これは、現在病院内でのガイドヘルパーやホームヘルパーの利用ができないとされているのを改善してほしい。また、ガイドヘルパーが運転する車に同乗して移動できるようにしてほしいという意味です(福井県)。
の2題を提出することとなりました。
 各県情報交換では、北信越5県の活動報告が行われ、富山県からは、ホームページを公開したこと。12月から内規の変更による、金融機関での代筆・代読・行内の誘導が実施されたこと。「タンデム自転車に視覚障害者が同乗して一般道を走行できるように」県公安委員会へ陳情しているので、各県も一緒に運動してほしい旨をお願いしました。
 続いて、塘添副会長から「日盲連への要望」として、日盲福祉大会での分科会運営上の諸問題についての提案がなされました。
 さらに山内副会長からは、
1.日盲連会歌の模範歌唱とカラオケをCD化して全国的に唄われるようにしてはどうだろうか?
2.制度・法律の改正によって、義務的に買い替え・改良が必要となる商品については、日盲連が視覚障害者に適した商品を調査して、奨励機種などを各団体へ通知してほしい。
 たとえば、デジタル放送化によるテレビの買い替えに際しての音声ガイド付きテレビの情報の発信でしょうか。
 最後に「光の泉賞の推薦」を議題とし、例年通り開催県である、福井県の橋本副会長夫人えみ子氏を推薦し終了しました。
 翌20日は、8時30分より三つの分科会(就労のバリアフリー・社会的バリアフリー・心のバリアフリー)が開催されました。
 どの分科会も活発な意見交換が行われましたが、結論の出る問題ではなく、社会へのアピールとして、また当事者の考え方の問題としてとらえられたように思います。
 10時からは、福井県選出の衆議院議員稲田ともみ氏の「中央情勢について」と題する講演がありました。先生は、いわゆる「小泉郵政選挙」での落下傘候補者として、弁護士業を捨てて福井の地に降り立たれ、現在に至っておられます。
 お話の中で印象的な物を一つ挙げますと、「夫婦別姓」という問題があります。これは、「結婚しても同一の姓を名のらなくても、お互いの都合により別の姓をなのれるようにする」というものです。我々にしてみれば別に問題がないように思われますが、それを主張しておられるグループの本当の目的は単純ではなく「家庭崩壊・家族制度の崩壊」にあるといわれました。確かに講演を聴いているうちに納得することができました。なるほど、何事においても簡単に同意することはできない。その奥に潜んでいるものを見つける努力が必要であるということが改めて分かったように思いました。
 11時30分より閉会式が行われ来年度開催の石川県視覚障害者協会の村上理事長より「沢山の会員の皆様のご出席のもと、盛大に開催したい」旨の挨拶があり、二日間にわたった北信越ブロック会議を終了しました。
 この後、我々一行は、越前蕎麦に舌鼓を打ち、日本最古の天守閣である丸岡城を見学し帰路に着きました。
 10年前に高知城を見学したことがありますが、城の面積の問題なのか、年をとったせいなのか、階段がすごく急に感じられました。幸いロープを敷設してありましたので、それにしっかり頼りながら階段を昇降してきました。戦国時代の侍達は、このような急階段を鎧兜に刀を挿して自由に素早く移動して、いざというときの構えをとっていたということでしょうね。

◆青年部協議会参加報告
                        下新川支部 舟川 由紀子
 平成23年2月19日(土)芦原温泉・グランディア芳泉において、北信越5県より11名が参加し、青年部協議会が開催されました。初めに参加者の自己紹介。次に、平成23年9月に開催される「全国盲青年研修大会」への地方提出議題について、下記のように話し合われました。
議題1 身体障害者手帳を全国統一ICカード化してはどうか
 私達が、身分証明書として提出する場合、パスポート、住民基本台帳カード、または保険証のどちらかを提示する事になります。役所や金融機関など、最初から身分証明書が必要と思われる場合であればそれなりに準備して行きますが、通常携帯しているのは身体障害者手帳のみって事多くないですか?
 以前、盲人の方がカラオケボックスへ行き、身分証明書を求められ身体障害者手帳を提示したところ、運転免許証を求められたそうです。何だか、マニュアルどおりの対応って感じですよね。身体障害者手帳を身分証明書として認めていただけるといいのは確かです。ただ、身体障害者手帳の場合、パスポートや運転免許証のように定期的な更新義務がないという問題点があるかもしれませんね。
 また、ICカード化については、各所に読み取るための機器が必要となる事などから話し合いの結果、「身体障害者手帳を 身分証明書として認められるよう対策がたてられないか」と議題を修正し、今後の検討となりました。
議題2 すでに販売されたものも含めハイブリッドカー・ 電気自動車への発音装置の搭載を要望する
 今回の参加者より、ハイブリッドカーや電気自動車で怖い思いをした事があるという報告は幸い聞かれませんでした。しかし、脅威に感じている人は多く、私達視覚障害者が安心・安全に外出するには、とても重要な問題であり早期実現を目指し、継続して働きかけていかなければいけない問題であるとして、昨年同様地方提出議題に承認されました。
議題3 紙幣を識別しやすいものに
 皆さんは、今のお札を触っていくらなのかわかりますか? 違う種類のお札を重ねて大きさを比べたりするって事ないですか? 以前の、点字の「あ・い・う」で表示されていた時は、わかりやすかったけれど、最近のお札はデザイン化され過ぎていて、触って認識するのが難しくなってきているという意見が多くありました。
 私達、重度の視覚障害者は日頃より使いやすいお財布を選んだり、お財布への入れ方を工夫したりしています。ただ、お客様や患者様からいただいたお札を、お預かりした方の前で確認するのがちょっと難しかったり、あわててしまったなど、次のような事例の報告がありました。
● 患者様から一万円と言われおつりを渡したが、後で確認すると一万円札ではなかった。
● いつものお店の集金で、うっかり千円札と一万円札を間違えて支払ったらしく、お店の方が後で気づき返しにこられた。
 私達自身、十分気をつけなければいけないのは確かですが、比較対照しなくても、触ってすぐに確認できればそれに越した事はないですよね。この件についても、地方提出議題として承認されました。
 続いて、次年度全国委員の承認、最後に、各県における就職状況、青年部活動状況について情報交換が行われ、青年部協議会を閉会しました。
 今回、青年部長浜野さんが所用のため出席できず、初めて参加させていただく事となりました。参加させていただき、どちらの県でも青年部活動の継続に苦悩されている事。そして、我が県浜野部長が青年部活動を盛り上げようと、いかに頑張ってくれているかを、改めて感じさせていただきました。
 富山県青年部では、ボーリング大会やブラインドテニス、ゴールボールなど各種スポーツの体験。ゆったり温泉や国内各地、海外への旅行。ぶどう狩り、そば打ち体験、各種マナー教室。バーベキューなどのアウトドア、インドアでの飲み会。さまざまな人の、さまざまな要望に会わせ、活動されています。
 青年部には、まだまだ多くの皆様に楽しんでいただけるよう、そして、一人でも多くの若者に参加いただければと、温めている企画も各種あるようです。でも、もし「こんな事やってみたい」「こんな所へ行ってみたい」などありましたら、浜野部長にちょっと声をかけてみませんか? 青年部への積極的なご意見、ご要望、大歓迎!
 皆様のご理解、ご協力で一層青年部を盛り上げていただきますようよろしくお願いいたします。

◆北信越女性部研修会及び協議会
                         女性部長 柳田信子
 北陸の2月とは思えないほど陽射しの暖かな良い天気にめぐまれ、沢山の参加者のもと開催県の奥田部長の挨拶から研修会が始まりました。各県代表者一名が「ガイドヘルパー・ホームヘルパー制度を利用して思ったこと」のテーマでフロアーディスカッション形式でおこなわれました。
1.福井県
 ガイドヘルパーは利用していないが、ホームヘルパーは毎日の買い物で値段を見てもらったり、賞味期限をみてもらったりしてとても助かっている。
 福井県は、移動支援制度は地域格差が激しく、支援の少ない所はとても困っている。ホームヘルパーを利用していても約束の日にはきちんときてもらえない。制度を利用して社会参加をしようと思っても地域格差があるので利用金額が多い地域は、いろんなところに参加できない。
 石川県の全盲の主人と結婚してガイドヘルパー・ホームヘルパーは私にとってはなくてはならない存在でした。治療院を開く時、また娘たちの入学式、卒業式などなど、いつもいつも助けてもらうのは、ガイドヘルパーさんでした。郵便物の代読、代筆、買い物、日常生活の手助けをしてもらったのは、ホームヘルパーさんでした。
 今も忘れることはありません。仕事抜きで助けてくださったことも何度かあります。折り紙でいろんなものを折れるようになったのもヘルパーさんのおかげです。利用者の感謝する気持ちとヘルパーさんの思いやってくださる気持ちと、応援してくださる気持ちが触れ合ったとき、そこにはきっと良い関係が生まれてくるのではないかと。この制度がより充実することを願っています。
2.富山県
 私は、石川県の方と少し違った話をします。富山市の場合は、自立支援とはまったく別枠の援助ですが、これはガイドヘルパーの話です。3日前に申し込みをすれば、昼夜問わず無制限で無料で利用することができます。ただ、今のところ夜は申し込みがないような感じです。
 ヘルパーさんが動かないときは機能しません。今まで私が頼んだ限りでは、断られたことはありません。急なときでも受けてもらっています。でも、自立支援とのかねあいはよくわかりません。富山市の場合は、ヘルパーさんとの買い物はできないことになっております。ただ、市内から遠いところでは利用されておりません。これは、ヘルパーさんが「遠いところはいやだ」といわれたら機能しません。これが地域格差です。
 話はかわりますが、私はやはりできることは自分で進んで努力しなければならないと思います。近所のコンビニや、郵便局や、それからコミュニティーバスに乗れるようになりました。私は白杖一本で世の中が広くなったような感じで、「もう少し生きたい、絶対に死なないー」と思っています。ホームヘルパーは週2回きてもらい、代読、代筆、掃除をしてもらっています。ヘルパーさんに感謝しています。
 でも、主人の命日にお花を買ってきてもらうのとか、花壇に植える苗を買ってきてもらうのはヘルパーさんには頼めないことにびっくりしました。
3.新潟県
 自立支援法により散歩ができるようになってから一年が過ぎました。年々視力がさがってきて、家事はなんとかやっていますが、運動不足解消のためにお願いしました。最初のころはヘルパーさんともなんとなくぎこちなかったけれど、いつしか快適に歩けるようになり、神社とか海辺とかいろんなところへ行って色合いとか形とかを丁寧に説明してもらっています。海の波の音などを聞いて癒され元気をもらって帰ってきます。
 他に有償ボランティアですが、校区の方に学校行事、買い物、花壇の苗植え、草取りなどをしてもらっています。移動支援は、地域格差が激しく私たち利用者がもっと声をだし積極的に行政に働きかけるのが大切だと思っています。
4.長野県
 私はホームヘルパー・ガイドヘルパー制度両方利用してます。ホームヘルパーを利用してから一年余りになります。最初は自宅にヘルパーさんが入ってもらうのに抵抗がありましたが、年を重ねるにつけ今からお願いしておけば安心かなーと思いました。
 今までは、近所の親しい方に困ったときに助けてもらっていました。ヘルパーさんを利用してみて、代読代筆をしてもらえるので書類の整理ができるようになりました。他に、掃除や家のいろんな不要なものと必要なものと区別して整理整頓がうまくいくようになりました。昨年自宅の階段から落ち、右手を打ち家事ができなくなり、その時はヘルパーさんを利用していて「良かったなあー、ありがたかったなあ」と思いました。
 ガイドヘルパーの利用は、25年以上になります。三ヶ月に一度通院していたことがガイドヘルパーさんの出会いでした。17年前に、駅のホームから転落してから安心して安全に目的地にいけるということで、ヘルパーさんを利用する回数が増えました。
 世間が広くなった感じで、今までは何度もお店へいけないので、自分の気に入らないものでも我慢して買い物をしていましたが、ヘルパーさんを利用することによって広い範囲で行動できるようになり、精神的にもふくよかな気持ちになりました。でも今は、ヘルパーさんに頼りすぎではないかと自分を戒めています。ヘルパーさんが高齢化している為に、若い人もヘルパーの資格を取ってほしいなーと思っています。

 各県代表者の発表後、フロアーからいろいろな質問や活発な意見交換が行われました。その後、同じ会場で4時30分から6時まで女性部協議会が行われました。各県から出された全国大会提出議題をひとつにまとめるためにいろいろ審議しました。
 今回は、「視覚障害者が列車内で安心して過ごすことができるように、トイレの場所やトイレ内の音声案内を要望します」に決まりました。また、全国盲女性福井大会のブロック発表テーマを、「外出先で困ったトイレの思い出」と決めました。

◆社会福祉法人日本盲人会連合第64回全国盲人福祉大会
              島根大会 参加報告
                  会長 中西美雄、副会長 塘添誠次
 大会は、平成23年6月3日(金)~6月5日(日)に島根県民会館において、全国から1500人が集まって盛大に開催されました。富山県からは、旅行団を組み、35名が参加しました。
 6月3日午後1時からの会議に、3日の朝に出発したのでは間に合わないので、2日に吉野さんの付き添いで中西と塘添が先発し、島根入りしました。
 例年なら先発した私たちは、旅行団が1日目に行く観光地を見学することができませんでしたが、前泊したことにより午前中時間があいたのです。そこで3人で観光タクシーを利用し、松江市内を観光することができました。そして昼食は、観光タクシーの女性運転手のお勧めのそばどころの店で、おいしい手打ちそばをいただき、午後からの会議に出席しました。

    第1日目(6月3日 金曜日)
  1 評議員会(中西)
 定員64名中、60名の出席を得て定刻の13時に開催されました。冒頭の挨拶で、笹川会長は「東日本大震災」により被災された人へのお見舞いの言葉と、亡くなられた方への弔意の言葉を述べられ、さらに、大災害のなか代表者全員が本大会へ参加していただけたことへの感謝の言葉を述べられました。5月31日現在の被害状況に付き、行方不明者3人、家屋の流失9、全壊28、床上浸水21でこれ以外にも団体に入っていない人もあります。また、全団体に対しお願いしている被災地への義援金も3017万7943円に達していることも報告されました。
 平成22年度における大きな動きとして、金融機関での代筆代読を中心とした視覚障害者へのサービスの改善と自立支援法の改正により、本年10月から同行援護サービスが始まることなどをあげられました。
 議長に岩手県の及川さんと地元の藤田さんを選び審議に入りました。
 1.日本盲人会連合の分担金規定の改正について
 この議案は、3月31日の評議員会に100パーセント増で提案されましたが否決された議案であります。今回は、12月の段階で1千万円の赤字が見込まれるとされていましたが、支出を圧縮し収入を増やすなどの努力の結果、決算段階で600万円にまで改善されたので、50パーセント増として提案されました。
 この値上げをやむをえないとして支持する団体や、どうしても消化できないと反対する団体など、さまざまな意見の応酬がありましたが、採決の結果40対14で可決されました。これを富山県に当てはめると、平成22年度までが5万円でしたが、23年度から7万5千円になります。
 2.平成22年度事業報告と決算報告はさしたる質疑もなく承認され、評議員会は終了しました。
  2 スポーツ協議会(塘添)
 議事に入る前に、通信競技大会(対象競技は陸上の50メートル音競走と100メートル走、水泳の50メートル自由形)の入賞者の表彰式があり、富山県では、陸上7名、水泳1名が受賞しました。
 引き続き議事に移り、慣例により議長は開催地の島根県、副議長は次期開催地の千葉県の方が選出されました。資格審査では、60団体中出席43名、委任状10名、欠席7名で過半数以上の出席があり、会議の成立が伝えられ議事に入りました。
 議事では、平成22年度の事業報告と収支決算(案)、平成23年度の事業計画(案)と収支予算(案)が提出され、活発な討議が行われ承認されました。その内容(一部)は、
 1.日盲連に加入していてもスポーツ協議会に参加していない団体があること、22年度の会費未納が13団体あることについては改善を図る。
 2.厚生労働大臣杯全国フロアバレーボール選手権大会の参加チームがあまりに少ないので、23年度から廃止となった。
 3.全国障害者スポーツ大会(予選会)の九州ブロックのグランドソフトボール大会で、昨年福岡県チームが1位になったが、福岡県が全国障害者スポーツ大会への派遣を認めなかったので、九州ブロックからの出場がなかったことに対し、許されることではないが、そのような場合は24年度からは2位のチームが出場できる道が開かれた。また、グランドソフトボールに女子の参加を促進して欲しいとのことであった。
 以上ですが、実はこの会議の点字資料が大変お粗末でした。昨年もよくなかったので、それを伝えると、次回からは改善すると約束してくれていたのです。日盲連の資料は、手本となるようなものでなければならないと私は考えます。幸いなことに早めに会場に行くと、大橋会長も入って来られたので、そのことを伝え、議事に入ったら点字の資料の不備について謝罪されました。来年こそは、改善されるものと期待します。
  3 あはき協議会(中西)
 15時15分より53名の出席を持って始まりました。初めに本協議会会長小川幹雄さんが挨拶され、その中であはきプロジェクト委員会を立ちあげたことを報告されました。
 これは、日盲連あはき関係合同会議(日盲連の正・副会長、あはき協議会の正・副会長で構成する)を開催し、日盲連の重要な課題である視覚障害あはき師の課題と展望を明確にする目的で、外部委員も交えて論議を深め、主に次の6項目を検討することになりました。
 1.三療問題について、方針や展望を確立させ、文書化しそれを元にあはき協議会で取り組む。
 2.按摩マッサージ指圧師会の在り方を検討する。
 3.無免許対策、無資格者を本格的に取り組む。
 4.中卒問題を含む19条問題の議論を深め、日盲連としてこの問題について、どうするのかをはっきり示す。
 5.按摩マッサージの定義を明確にし、同意書問題については、同意書をなくさずに、柔道整復師との格差を是正するための突破口として何が必要なのかを研究する。
 6.無資格者と実力の差を図るため、研究会を開催し、認定書を発行して、区別化を図る。
とした。
 議事では、平成22年度の事業ならびに決算報告、平成23年度事業計画ならびに予算案を満場一致で承認した。次に質疑応答がありました。
Q 19条を主張しすぎると無免許者が増えるのではないか。一部認めるほうが無免許者を増加させないと思いますが?
A 一箇所を認めると、堰を切ったように養成施設の数や定員が増えることは間違い無い。
Q 日盲連で保険取り扱いの事務処理を遣っていると聞きますが、一年間あたりの取扱量は?
A 金額的には1千万円を超えています。

    第2日目(6月4日 土曜日)
  「第48回全国盲人代表者会議」
 ここでは、10時から11時30分に全体会議、昼食休憩後、12時30分から15時まで分科会、15時15分から16時30分に再び全体会議が行われます。全体会議の議長は日盲連の前川副会長、副議長は島根県の小川副会長が選出されました。
 最初に議事手続きとして、①運営委員の選出 ②議事録署名人並びに記録人の選出 ③議事日程及び議案報告がなされました。
 議案としては、①平成22年度決議処理報告 ②平成23年度運動方針(案) ③団体提出議案紹介並びに分科会の設定がなされ審議に入りました。
 平成22年度の決議処理報告は、前述の中西会長の評議員会の報告とほぼ同様であり、また、平成23年度の運動方針は、後述の決議に反映されていますのでここでは省略します。以下は生活、バリアフリー、職業の三分科会の討議内容です。
 1 生活分科会(塘添)
 この分科会では、改正障害者自立支援法・障害者総合福祉法、年金・手当等の福祉施策、障害者権利条約・条例に関する要望事項について審議し、採択していきます。
 ここでは、北信越ブロック(1題)及び富山県(2題)からの提出議題について記載します。
 1.北信越ブロックからの提出議題
 「視覚障害者の通院または入院時における院内サポートは、病院が責任を持って対応し病院での対応が困難な場合は、ホームヘルパーやガイドヘルパーが利用できるような制度改正を要望する。またガイドヘルパーの運転する車の利用者の同乗も併せて要望する」
 この要望は、他にも9団体が提出しており、北信越を代表して新潟県の松永会長が必要性を熱っぽく訴えました。
 2.富山県単独の提出議題
 (1)「電子白杖を視覚障害者の補装具もしくは日常生活用具の対象とし、支給料の上限額を引き上げるよう要望する」
 秋田県からも出されており、電子白杖は安価に抑えたとはいえ、センサーが1個付いている場合3万円、2個付いた場合4万3千円とまだ高額なので、これを「補装具」の給付品目に加えていただき、購入しやすくしてほしい。
 (2)「地域で活動する点訳、音訳ボランティアに対して点訳、音訳ソフトを無料で配布できるよう要望する」
 これは昨年に引き続き、富山県からのみの提出議題です。提案理由は、ボランティアの方々がパソコン点訳、デイジー録音をするにあたっては、パソコンの購入のほかに点訳や音訳をするためのソフトが必要です。そのソフトは有料で、ソフトを作動させるためのキーが1個しか与えられないので、個人個人で購入しなければなりません。これからパソコンの買い換えなどが起こってきた場合に、ソフトまで買い換えなければならない事態が生じることが予想されます。
 ボランティアの方には労力を提供していただいても、経済的負担はかけてはならないと思います。そこで、ボランティアの経済的負担の軽減のためせめてソフトだけでも無料にならないか、無料にできなければキーをなくし、誰もがそのソフトを共用できるようにしていただきたい。
 と提案理由を説明し、このほかに提出されていた19の議題と併せて22題全てが採択されました。
 2 バリアフリー分科会(中西)
 12時30分より全国から56名が出席し、座長に日盲連の情報文化部長の鈴木孝之氏と島根県の藤田豊氏を選び、全国から提出された24議案について審議が行われました。
 この24議案をさらに安全な移動の確保、情報に関するバリアフリー、その他、の三つに分け、今まで何回か提出された議案とその目的が果たされているものについてはなるべく簡単にしたいとの座長からの提案があり、承認されました。
 1.安全な移動の確保
 ここには、ホームからの転落事故を防止するために「ホームドアや稼動柵の設置」「ホームと電車間の段差や隙間の解消」「ホームへの職員の配置」などがJRや私鉄電車に要望されました。
 また、「エスカレーターの上りと下りの音声を男性と女性にして分かりやすくしてほしい」「音声信号機やエスコートゾーンを全国統一にし、交通のバリアフリー化を促進してほしい」。なお、「夜間でも利用できる音声信号機の開発と設置」を要望する。
 2.情報に関するバリアフリー
 テレビのデジタル化によりラジオではテレビ放送が聞けなくなりますが、「ラジオでテレビ放送の音声が聞こえる装置を開発してほしい」「テレビの文字情報の全てを視覚障害者に分かるよう音声化してほしい」が、放送各社へ要望されました。
 また、「アイパッドなど新たな情報機器を視覚障害者にも利用できるように」との要望もありました。
 3.その他
 「日用品とその詰め替え用パッケージのユニバーサルデザイン化の普及」「携帯電話で紙幣を識別できるように」「視覚障害者が利用する公共機関の正面で入り口に音声案内かチャイムを設置してほしい」。
 最後に、女性協代表から議案を提出しながら「私が提案したのではないから分からない」という団体がありましたが、「その団体が提案したのであるから、私が分からないということのないようにお願いします」という意見を持って終了しました。
 これら、採択された議案は、日盲連総合企画審議会に委ねられた後、関係各所へ陳情されることになっています。
 3 職業分科会
 この分科会には出席していません。

 会議終了後、宿泊地の宍道湖温泉に移動し、4日の朝に出発した富山県の旅行団と合流しました。

    第3日目(6月5日 日曜日)
 “守れ視覚障害者の命 駅ホームへの可動柵の設置を”
 “障害者権利条約の批准 差別のない共生社会を実現しよう”
 “許すな無資格類似行為者の横行 図ろう鍼灸マッサージ業の健全化を”
 “障害者総合福祉法(仮称)は 障害特性を反映した内容に”
の4本のスローガンを掲げ、全国盲人福祉大会が開催されました。
 第1部は式典が行われ、第2部の大会議事では、竹下副会長の歯切れの良い「平成22年度の運動の成果」並びに「運動方針案」などが力強く報告されました。そして、宣言(案)及び決議(案)が提案され、全会一致で承認されました。
 以下は、決議内容です。
 1.東日本大震災の教訓をいかし各自治体が災害時における障害者対策を確立するとともに所在確認のための具体策を講ずるよう強く要望する。
 1.同行援護の実施にあたっては代読・代筆を含む視覚障害者のニーズに即した制度としてそれぞれの地域で自立した生活が保証される事業となるよう強く要望する。
 1.障害者総合福祉法(仮称)の取りまとめにあたっては視覚障害の特性が配慮され、自立と社会参加を保障する内容となるよう強く要望する。
 1.障害者権利条約の批准を早期に実現するとともにその理念が十分にいかされた障害者差別禁止法の制定を強く要望する。
 1.鍼・灸・マッサージ業の健全な発展を阻害する無資格類似行為者の一掃を図り、視覚障害を有する機能訓練指導員とヘルスキーパーの優先採用を実現するよう強く要望する。
 1.視覚障害者の安全確保のため駅ホームへの可動柵の設置とすべてのハイブリッド車等に発音装置の設置を義務化するよう強く要望する。
 1.地デジ放送の開始にあたり視覚障害者にも使えるリモコンの開発と普及や解説放送及び緊急通報の音声化を実施するなどすべてのバリアを解消するよう強く要望する。
 1.視覚障害者の働く場を保障するとともに年金生活を余儀なくされている重度障害者の所得を保障するため障害基礎年金は1級を月額12万円、2級を月額10万円以上に引き上げ所得制限を緩和するよう強く要望する。
 1.インクルーシブ教育を実現するため視覚障害児童生徒が地域の一般校で修学できるよう条件整備に努めるとともに修学にあたっては本人および保護者の意向がもっとも尊重される制度となるよう強く要望する。
 1.東日本大震災で被災した視覚障害者を救援するため本連合の組織をあげて義援金を積極的に募ろう。

 私たちはこの大会に参加し、視覚障害者の現状と今日的課題、福祉に関する情勢と運動の展開等を理解し、又、会場で多くの仲間と集い、連帯の輪を広げました。
 来年は千葉県です。今年同様旅行団を結成して、関東方面の観光も計画されると思いますので、共に参加し日盲連大会の雰囲気を味わうとともに、土地の風に触れる旅に参加しましょう。

◆北信越グランドソフトボール大会参加
                グランドソフトボール部主将 高橋克人
 第38回北信越グランドソフトボール大会が、富山にて開催。富山チームも万全の体制で大会に臨んだものの、前日までの天候とうって変わり大荒れの天気で室内にて開会式は行ったものの、関係者のみなさんで整備していただいたグランドも使える状態じゃなくなり結局試合中止。抽選で勝敗を決める事になった次第です。
 去年優勝の長野に抽選勝ちし、この勢いのまま決勝戦は新潟との抽選に臨みましたが、負けてしまい準優勝という結果に終わりました。
 東日本大震災によって、地震と津波、原発の影響でやむなく大会に参加出来ない選手がいる中、大勢の皆様のご協力のもと試合の出来る事を感謝して全力でプレーをしたかったのですが残念でした。
 出来れば来年もう一度このメンバーで北信越大会に出場し、試合をして優勝したいという思いが強くなった次第です。

《事業報告》
◆東日本大震災への義援金協力に感謝
                        総務部部長 布尾英二
 平成23年3月11日に起きた、東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞申し上げますと共に犠牲となられた方々に哀悼の誠を捧げます。
 日盲連では、いち早く視覚障害者の被災状況の把握と義援金の受付に取り組んでおられます。本協会でもこれに応じ、執行部会・理事会・評議員会にお図りし、各支部及び会員へ呼びかけ義援金の募金をさせていただきました。そして、6月の会員総会でも募金箱を設置させていただきました。
 皆様方の暖かいご協力により6月末日で締め切らせていただきましたが、その結果、694,685円もの義援金が集まりました。早速、日盲連事務局へ送金させていただきました。
 なお、日盲連では、笹川会長が被災地の福島県、宮城県へ4月20日に、岩手県へは5月19日に訪問されたと伺っております。ご協力誠に有り難うございました。

◆三療部会だより
                        三療部会長 堀 惠一
◎平成22年度 第2回三療部会
9月5日(日)15名の参加で、午前10時から12時にセンター和室において治療技術交換会と施術室にて2名のボランティアさんに治療奉仕をおこないました。
 午後1時からは9名の参加で、第一回にお迎えした吉田政義先生に前回に引き続き治療の裏ワザを聞きながら、背中、腰、下肢の治療をモデルを使って実技を学びました。
◎三療部会と三療研修会
11月21日(日) 午前10時~12時 12名参加。
和室にて治療技術交換会、施術室にて治療奉仕。ボランティアさん一名。
午後1時~3時 施術室にて三療研修会(前号で報告済み。)
◎平成22年度 第3回三療部会
平成23年3月13日(日)センター施術室にて。
午前は待合室に備える「地上デジタルのしゃべるテレビ」説明会に参加。
午後は10名が参加し、1時から堀が日常の施術室での施療雑話と題して、一人にモデルとしてベッドに寝てもらい、体のいろいろな方向からの診方と「脈を診る」「お腹を診る」「体のバランスを診る」などの面白さの話。
 最後に、操体法の基本的操法を簡単に行い終了しました。
◎平成23年度 第1回三療部会
6月12日(日)午前10時~11時 18名参加
和室にて治療技術交換会を、施術室にて1名のボランティアさんと1名の家族に治療奉仕を行いました。
◎平成23年度 総会
6月12日(日)午前11時~12時にセンター和室にて、会員18名の出席を得て総会が開かれました。堀が議長を務め、議事に移り平成22年度事業報告、決算報告を審議し承認されました。
 主な内容:
・日マ会について:現在、日マ会員は3~4人のようだ。日マ会とは全鍼師会から鍼灸がわかれ日本鍼灸師会ができ、マッサージだけの会もあってもいいのではとできた。
 視覚障害者より晴眼者が数倍多い。日マ会員は全盲の会員に保険の手続きをしてくれる。手数料4パーセント。
・部会は今年も年3回でいい。
・会員を増やすように声かけをしよう。

 以上です。三療を業としていらっしゃる皆様 三療部会では会員の募集と共に勉強したい内容などを募集しています。いろいろと技術の交換、情報の交換など先輩のみなさんから役立つものを引き出してよりよい治療家を目指してください。
 お待ちしています。

◆平成22年度末及び23年度当初の理事会・評議員会・定期会員総会報告
                        総務部部長 布尾英二
1 平成22年度第2回理事会及び第2回評議員会
 平成23年3月27日(日)午前10時より、富山県視覚障害者福祉センターにおいて、平成22年度第2回理事会が開催された。中西美雄会長のあいさつの後、平成22年度本部会計・施設会計補正予算(案)及び平成23年度事業計画(案)、平成23年度本部会計・特別会計・施設会計予算(案)について審議が行われ原案通り承認された。また、平成23年4月からの次期評議員について全員同意された。
 続いて午後1時より同所で第2回評議員会が開かれ、冒頭、東日本大震災で犠牲となられた方々に黙とうを捧げた後、中西会長のあいさつがあり審議が行われた。
 先ず、次期役員(理事・監事)の選任について審議が行われ、外部理事及び監事については定員通りであり、そのまま選任された。各支部・各部の推薦による会員理事についても、定員11名のところ11名であり、全員選任された。(別表参照)
 続いて平成22年度補正予算(案)及び平成23年度事業計画(案)、予算(案)が審議され、原案通り承認された。
2 平成23年度第1回理事会及び支部長会、第2回理事会及び第1回評議員会
 平成23年4月10日(日)10時から開かれた第1回理事会では、会長及び副会長の互選が行われ、会長に中西美雄(富山市)、副会長に塘添誠次(射水市)、堀恵一(富山市)、山内正一(富山市)を再任した。また、専門部長及び専門部員も選任した(別表参照)。
 続いて、午後1時から行われた支部長会では、役員の紹介の後、平成23年度事業計画及び各支部行事について情報交換した。
 第2回理事会は、5月29日(日)10時より開かれ、平成22年度事業報告及び決算報告を審議し原案通り承認された。
 次いで、午後1時より第1回評議員会が開かれ、平成22年度事業報告及び決算報告を審議し原案通り承認された。また、八箇勝子元副会長の相談役就任についても同意された。
 なお、今年度より会計処理の様式が変更になり、各決算報告書には、貸借対照表・事業活動収支決算書・財産目録をつけることになり、かなり時間をかけての審議となった。
3 平成23年度定期会員総会
 平成23年度定期会員総会が出席者78名、委任状90名で開催された。はじめに東日本大震災で亡くなられた皆様に対し、黙とうを捧げた後、中西美雄会長から「今年は、10月より実施の改正自立支援法の同行援護に注目したい」とのあいさつがあり、その後、道端智光様・田島信子様の多額のご芳志に対し、感謝状を贈呈した。
 続いて、来賓の石井隆一知事(代理)、長勢甚遠衆議院議員、野上浩太郎参議院議員、五十嵐務県議会議員、岡本武勇県障害者団体協議会会長から祝辞をいただいた。
 次いで、新役員の紹介の後、総会議事に移り平成22年度事業報告及び決算報告、平成23年度事業計画(案)及び予算(案)について審議が行われ、原案通り承認された。
 また、会場では東日本大震災の義援金の募金も行われた。総会終了後、懇親会が開かれ県内各地から集まった会員相互の親睦を深めた。

---別表 平成23年度役員、担当専門部、および担当事業---

§総務部 担当役員
会長・中西美雄 常務理事・萩中俊一 理事(総務部長)・布尾英二
総務部担当事業
 組織運営。事業の企画運営。理事会、評議員会、総会等の企画開催。上部及び関係団体との連絡。他の部に属さない事業。専門部の総括調整。視覚障害者生活訓練事業。

§文化部 担当役員
副会長・塘添誠次 理事(文化部長)・上坂敏彦 理事・高島ヒサ子 理事・西山傅昭(ツグアキ)
文化部担当事業
 会報発行。文化祭、福祉機器展。点字・パソコン競技会。視覚障害者生活訓練事業。

§施設部 担当役員
副会長・堀 恵一 理事(施設部長)・安田庄内 理事・本江とみ子 理事(施設長)・宮田孝男
施設部担当事業
 施設関係会議の開催。福祉センター及び更生相談室の管理運営。三療研修。ボランティアと利用者交流会。センタークリーン作戦。視覚障害者生活訓練事業。

§厚生部 担当役員
副会長・山内正一 理事(厚生部長)・白口 務 理事・舟川 由紀子 理事・倉田久子
厚生部担当事業
 球技大会。会員家族激励大会、山岳歩行訓練。更正相談会の企画、結婚相談室。福祉機器展。視覚障害者生活訓練事業。

・青年部長 濱野昌幸
 青年、女性の活動促進。視覚障害者生活訓練事業。
・女性部長 柳田信子
 女性の活動促進、料理、生け花、お茶、手芸などの教室。
・スポーツ部 舟川 由紀子
 スポーツの振興。
・三療部会長 堀 恵一
 三療研修会、盲人ホーム運営協力。

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◆「地上デジタル放送に関する説明会」へ参加して
                          厚生部 舟川 由紀子
 平成23年7月24日、テレビがアナログ放送からデジタル放送へ完全移行されました。
 皆様はどのようにデジタル放送を楽しんでおられますか? 我が家では、平成22年4月にほぼ地デジへの準備をすませたのですが、自室のテレビで迷っていた時「地上デジタル放送に関する説明会」のお知らせが届きました。
 ずっと興味がありつつ、なかなか体験できなかった読み上げ機能付きテレビです。そして、三菱とパナソニックの両方が体験でき説明を聞けるなんて…「こんな説明会が、身近であったらいいな!」なんてずっと思っていたんです。テレビの選択で迷っていた私には、本当に待ちに待った説明会でした。
 しかし、説明会前々日の11日、東日本太平洋沖大地震が発生し、信じられない大震災の状況が目や耳に刻々と入ってきます。
 「このような中での、説明会の開催は難しいかもしれないな?」と思っていたのですが、講師の皆様の「このような時だからこそ、より必要性を感じた!」という強く暖かな思いを頂き、予定どおり説明会が開催されました。
 ここに、説明会での内容を後日簡単にまとめ、協会MLへ送信させていただきましたメールから少しのせさせていただきます。
 平成23年3月13日(日)午前10時~12時。視覚障害者福祉センター2階 和室において、5名の講師を迎え「地上デジタル放送に関する説明会」が開催されました。
<説明会内容>
 ● 地上デジタル放送に関する総論。
 ● 三菱、パナソニックの、読み上げ機能付きテレビの説明。
 ● 個々に、説明をうけながらの体験。
 当日、大震災の影響からパナソニックのテレビが届かないというアクシデントはありましたが、パナソニックの方はセンターのナショナルのアナログテレビにブルーレイを接続し、私達に体験させてくださいました。
 そうです。アナログテレビでもチューナーを取り付ければ、デジタル放送を視聴できるように、ブルーレイを接続すれば、アナログテレビでデジタル放送が視聴できるそうなんです(ブルーレイを接続した場合は、「ビデオ1」「ビデオ2」の入力切替の手間は必要となるようですけど!)。
 テレビの電源を入れ、ブルーレイの電源を入れるとすぐに「ポン」と音がして、チャンネルと番組名を読み上げます。 読み上げ機能付きテレビでは、一週間分の番組表が聞けます。
 録画再生は元より、録画し不要になった部分の削除が簡単にできます。今まではできなかった予約録画が、私にもできそうでした。
 パナソニックのテレビは、昨年2010年2月発売されたモデルから、すべてのものに読み上げ機能がついており、ブルーレイについては、今年2011年2月のモデルからすべてに音声機能が付き、リモコンもボタンの少ないシンプルなその名もそのまんま「シンプルリモコン」がほとんどの機種に付くそうです。
 三菱電機は、2007年秋から「人に優しく、使いやすい家電を開発しよう!」と、いち早く音声機能付きテレビを開発、販売されました。今回お持ちいただいたのは、ブルーレイが内臓されたテレビ。
 2007年当初は、デジタル化になる事でリモコンのボタンが多くなる事。そして、番組表の機能があっても高齢者の方々には小さく見えにくいのではと、読み上げ機能付きテレビを開発し販売されたそうです。
 これは、どちらのメーカーの方も言っておられたのですが、「販売して初めて、視覚に障害のある方もテレビから情報を得ている事が多く、このような読み上げ機能のあるテレビを、より必要としておられる事に気づいた」と!
 これまで、三菱のテレビには読み上げ機能が付いていないものもありましたが、今年2011年春からは全機種に読み上げ機能が付き、リモコンもより使いやすいようにと、改良されたものが販売されるそうです。
 読み上げの合成音声は、パナソニックの方がなめらかで自然な声だと思いました。予約・録画については、三菱テレビの方がやや簡単だったように思います。三菱テレビのリモコンの読み上げ機能がこれまで以上に充実するようなのでちょっと必見でしょうか?
 すでに他のメーカーのテレビを準備してしまっている場合、両メーカーのブルーレイを接続して読み上げ機能を使う事ができないか聞いてみました。「同じメーカーである事がベストだけど、接続できれば他のメーカーでも大丈夫だと思います。ただ、ハッキリ断言はできません」と…。
 パナソニックの方からは、「録画機能を考えているなら、内蔵ではないものを。そして、ハードディスクとブルーレイで迷ったらハードディスクは、当たりハズレがあるのでブルーレイをおすすめします」と…。そして、最後に両メーカーの方より、「購入を考えているなら、春過ぎてから!」そして「機能が進化している新製品を!」と…。
 個々に体験している間の待ち時間にも、メーカーの方が、「何か不明な点や、要望があったら聞かせてください!」と、気さくに話しかけてくださいました。本当に、手取り足取りの、わかりやすく丁寧な説明会でした。
ーーここまでーー
 今、私は7月24日を過ぎて、この文章を書いています。そして、いまだ自室のテレビはアナログのままです。我が家はケーブルテレビに加入しているので、2年の猶予があり、もう少し迷ってみようかと思ったんです。
 数日前、テレビを見ていて、「テレビは、アナログからデジタルに変わる事で、テレビは、見るだけのテレビから、人に優しく、そして誰もがほしい情報を、ほしい時にすぐ得られる使えるテレビになるんです」とありました。
 確かに、データ放送では色々な情報を見る事ができるようですよね。3月の説明会でも、この話がでました。
 データ放送は文字として見ているけれど、実際は文字ではなく映像なので放送局の対応がなければ、メーカーでは何もできない事。そして、データ放送がテキスト化された場合、今の読み上げ機能では対応できないので、その機能を必要と思う場合には、買い換えなければいけないとの事でした。
 説明会時、データ放送に対応した機種の販売が、近いうちには可能になるようなコメントがあったので、6月に三菱、7月にパナソニックへ問い合わせてみましたが、放送局の問題から、データ放送に対応する機種を、いつ頃販売できるかは、まだわからないとの事でした。
 この件については、メーカーの方も言っておられましたが、私達、視覚障害者自身の放送局に対する要望、働きかけが重要なようです。
 先日、6月14日、日本テレビ系列で行われている「24時間テレビ事業」の一環で、三菱「LCD-26BHR500(26型・ブルーレイ内臓・読み上げ機能付き)」のテレビが、北日本放送局を通じ、視覚障害者福祉センターへ寄贈されました。
 これは、5月頃発売された機種のようですが、3月に見ていたテレビより、ずっと、合成音声が自然な感じになっていました。やはり、日々進化しているって事ですよね!
 ただ、リモコンを触ってもわかりやすいようにと、改良されたのだと思うのですが、私個人としてはボタンの数は少ないのに、ごちゃごちゃした感じがして、わかりにくくなったように思いました。何事も、慣れだとは思うんですけど! もし、見ておられない方がおられましたら、一度触って見てください。
 また、インターネット版月間音声雑誌「日盲連 声のひろば」では、「地デジがいよいよスタートします」が、4号にわたるシリーズ(平成23年7月現在)で、次のような内容を聞く事ができます。
 ● 平成23年2月号・第1回・地上デジタル放送に関する総論。
 ● 平成23年3月号・第2回・パナソニックテレビ、商品説明。
 ● 平成23年4月号・第3回・三菱テレビ、商品説明。
 ● 平成23年7月号・第4回・地上デジタル放送をラジオで受信する方法。
 この「日盲連 声のひろば」は、デイジーまたは、カセットテープでも聞く事ができますので、まだ聞いたことのない方は、一度聞いてみてはいかがでしょうか?
 この中で、第3回・三菱の回では実際にテレビの読み上げ機能の音声を聞きながら読み上げ機能がどのように対応してくれているのかを聞く事ができます。三菱のテレビには初期設定時にも音声ガイドがあり、機械音痴な私でも、簡単に初期設定からできそうでした。そこで、パナソニックの方にもこのような初期設定時に、音声ガイドがあるかを確認してみましたが、パナソニックの製品にはそこまでの音声ガイドはないとの事でした。
 今、これまでのテレビ。そして、これからのテレビの役割と進化について色々聞こえてきますよね! テレビが白黒からカラーになったのもすごかったけれど、これまで、そしてこれからの進化は目をみはるものがあるようです。
 テレビが私達視覚障害者にも、より優しく進化してくれる事を心より期待したいものです。皆様が今ご覧のテレビは、もしかして三菱またはパナソニックのテレビではありませんか? もし、最近購入された三菱あるいはパナソニックのテレビだったら、読み上げてくれていなくても、もしかすると読み上げ機能付きテレビかもしれません。読み上げ機能については、どのような機能なのか理解しておられない電気屋さんも多くおられるようなので、一度確認してみてはいかがでしょうか?
 日本ライトハウス情報文化センターのHPでは、両メーカーの品番リスト。そして、旧製品における読み上げ機能の充実度を確認する事ができます。
 また、これから購入される方は、初期設定時読み上げ機能を使いたい事をハッキリ伝えないと、設定していただけない事もありますのでご注意ください!
 最後に、「このような説明会が、1年早かったら!」いえ、「デジタル放送への移行が、1年遅かったら!」なんて、少々悔やまれつつ、でも今回のような説明会を開催いただいた事、そして、両メーカーの技術の進化に感謝し、今は、自室のテレビの購入を、早まらなかった事を良しとして、あと少しの時間ですが機種選びを楽しめればと思っています。

《みんなの広場》
◆地デジテレビを導入して
                         魚津支部 佐生秀一
 平成23年3月13日、センターで開かれた地上デジタル放送説明会に参加させていただいた後に、我が家でも導入を決意。早速、地元の付き合いのあるパナソニックの電気店に出向き視覚障害者にも音声ガイドを頼りに使える地デジテレビがある事を説明したところ、その場で大阪市のパナソニック本社の方に電話していただきました。
 明くる連休明け(同月13日)センターにおいでいただいたパナソニックの担当者の方に、魚津の電気店に足をお運びいただいて再度私もリモコンでの音声の使い方を学習すると同時に、電気店側の方には音声基本設定のやり方を詳しく説明して行かれました。
 3月下旬、32型薄型テレビ・外付けブルーレイディスクを購入、3ヶ月余りが経過した今日ですが、テレビ・録画機器について、音声ガイドを頼りにリモコン操作にもある程度慣れてきました。テレビのリモコンでは、番組表を表示させて、それを順に音声で確認して行き個々の番組の内容を知りたいときは、目的の番組のところで決定ボタンを押せば、その詳細を説明してくれ、そのまま録画予約したければ音声ガイドに従って決定ボタンを押していけば、予約・送信完了のメッセージが流れます。
 ブルーレイディスクでは、録画された番組は録画された 日にち、時間、番組タイトル名が順に音声で知らせてくれますので数多く、録画した場合でも判りやすいです。そして、見終わって必要なければ、その番組だけを消去する事もできます。
 それと、テレビの解説放送を聞く場合・テレビのリモコンでその番組を録画した場合は、録画機器のリモコンを使って、別に解説放送のボタンを押さなくてはならないので慣れるまではちょっと大変かも知れませんね。今ではそれも問題なく行ってます。
 今年4月以降は特にNHK放送においては、解説付き放送番組も少しながら増えてきました。又、テレビのリモコンをいじりながら、最近判った事ですが、通常のリモコン操作には無い局を見つけまして・・・。NHK総合第2、これは番組一覧表を出してから行う操作でNHK番組の中でも説明しているところを偶然にも聞く事ができました。今のところはここまでですかね??
 こうして、今までは私どもができなかった録画予約が音声ガイドで簡単にできるようになりとても感激です。私ども視覚障害者二人だけの生活で、晴眼者の手を借りなければできなかったことが少しずつでもこのように、我々でも使えるようになってきたことは、まさしく視覚障害者の自立に向けて、また一歩前進と言えるでしょう・・・。
 センターでの説明会では、東日本大震災の直後にも関わらず、パナソニック・三菱の担当者の方においでいただいて詳しくご説明いただいたことで、地デジテレビを安心して導入する事ができました。
 このような企画を催された、協会関係者の方に改めてお礼申し上げます。今後は、データ放送に対しても、早く音声ガイドがなされるよう期待するものであります。

◆全国盲人福祉大会島根大会ツアーに参加して
                         南砺支部 福江 明
 今回初めてこのツアーに参加させていただき、「視覚障害」の団体旅行は、盲学校以来40年ぶりでした。そんな私にとってこの旅行は、出雲路の名所旧跡、観光地もさることながら、さまざまな人達の思いやり、心配りの中に身を置き、心のふれあいと温もりを感じた旅でした。
 お世話頂きました役員の方々やライトセンター職員の作田さん、添乗の河原さんに、まずお礼を申し上げます。
 さて、旅行の初日は富山から松江市までの旅でした。私は高岡駅で射水支部の人達と合流して、「サンダーバード10号」に乗車しました。車中はすでに座席が手配されていて、何の苦もなく安心の旅が始まりました。新大阪まで約3時間、車中は次第に話の花が咲き、ほろ酔いの方も見られ、和やかな雰囲気になりました。
 新大阪駅の移動は、人混みもあり気がかりでしたが、時間が充分あり、目配り、気配りも行き届いていて、何の心配もいりませんでした。新大阪から岡山までは、山陽新幹線で1時間足らずでしたが、乗車した「ひかり55号」は鹿児島行きの新型車両で、グリーン車のようにデラックスな車内でした。
 岡山では、駅から観光バス駐車場が、意外に遠く、足の弱い方は大変だったかもしれません。幸い天候に恵まれ、何よりでした。バスが出発すると、早速お昼の弁当が配られました。出雲名物「もぐり寿司」で、缶ビールもあり、旅行ムードは一段と盛り上がりました。
 それから約3時間、高速道路を乗り継ぎ中国山地を抜け、松江へ向かいました。車中ではガイドの伊藤さんから、行く先々の車窓風景や名所、名産の紹介があり会話もはずみました。途中、立ち寄った「ひるぜん高原」は、ジャージ牛の放牧地で、牛乳やソフトクリーム、ヨーグルトなどを賞味した方もいました。
 その後、バスは渋滞にのまれ、遂に停車してしまいました。松江インター付近で事故があったとのことで、予定は大幅に遅れてしまいましたが、幹事の山内さんや添乗員の河原さんの好判断で、インターを出てすぐ「和鋼ハガネ館」の下見(実はトイレ休憩)をし、次に小泉八雲記念館と旧宅を見学することになり、松江城と宍道湖観光は後日になりました。
 小泉八雲の旧宅では、八雲が愛用した机の前に腰を掛けてみて、アゴがくっつくような高さに、強度の近視にもかかわらず机を工夫して、著述に励んだ姿を想像しました。
 第1日目の宿泊先、宍道湖温泉の「すいてんかく」に到着したのは、午後6時頃でした。玄関で中西会長、塘添副会長、吉野さんの出迎えを受け、早々に部屋に入り、入浴をすませて、夕食の宴会となりました。座席は円卓で、私は射水支部の皆さんと同席させていただきました。
まず会長挨拶、乾杯の後、酒やビールがつがれ、やがてカラオケが始まり、宴会は最高に盛り上がりました。午後9時過ぎに射水支部の本江さんが音頭をとり、一本締めで一次会が終わり、後は部屋に戻り、思い思いの二次会となり、夜は更けていきました。
 二日目は、ホテルを少し早目に出て、歩いて「しじみ館」に立ち寄り、特産のしじみについて説明を聞き、お土産を買ってバスに乗車し、大会会場の県民会館に行きました。県民会館はどっしりとした大きな建物で、広い会場は、ボランティアの人達の親切な誘導を受けて、所定の席に着きました。
 それから、前日の助言(?)に従い、私は松江城見物に出かけました。お城は県民会館のすぐ近くにあり、歩いて行きました。
 松江城は、400年前、領主の堀尾吉晴公が築城した戦国時代の名残りを今にとどめる国宝級の名城です。中に入ると、主に松が用いられているという太い柱や頑丈な造りに、往時が偲ばれました。手すりを頼りに急な階段を昇り、天守閣から外を眺めていたら、隣のおじいさんがさり気なく、武家屋敷や寺町など、町名に残る町立ての由来を話してくれました。実はガイドボランティアの人だったようですが、すごくこの城にお似合いでした。
 また今年は、開城400年を記念して「歴史博物館」も開設され、忍者装束の男性からパンフレットをもらいました。ちょっと興味はありましたが、ここは自重して、10時30分頃会場に戻りました。大会は、まだ来賓挨拶が続いていましたが、地元選出の国会議員がほとんど顔を揃えられていて、さすがは全国大会だと感じました。進行は遅れていたようですが、会議は議長の名采配で速やかに進行して、正午過ぎに閉会しました。
 それから再びバスに乗り、物産館で昼食をとり、出雲大社へ向かいました。やがて、進行左手に宍道湖が見え、右には出雲行きの私鉄が走っていました。また車中では、出雲の神話伝説や、特産物など、興味深い話を聞かせていただきました。
 出雲大社は本殿の大改修が進められていて、2年後に竣工とのことでした。参拝者も多く賑わっていました。私達は幹事のはからいで、神楽殿で作田さんの重量挙げ世界大会出場の必勝祈願をして、お神酒をいただき大感激でした。
 2日目の宿泊は、西国の名湯、玉造温泉グランドホテルでした。地名は「めのうの特産地」に由来しているとのことで、ホテルの大浴場はめのうがふんだんに使われ、まさに光り輝く素晴らしさでした。仲居さんや従業員さんの接待も行き届いていました。夕食懇親会では、私も自己紹介を兼ね、カラオケの前に「相撲甚句」を披露させていただきました。
 また、今夜は近くの「ゆーゆー会館」で安来節ショーがあり、本場のどじょうすくい踊りと銭太鼓などを堪能しました。また観客の中から舞台に上がり、踊りの講習を受けた5人の中に、偶然富山から来た人がいたのも奇遇でした。
 その後、ホテルの庭では光のショーが始まりましたが、私達は部屋に戻り、缶ビールを空けて、青春に還り(?)年齢を忘れ、時を忘れて語り合っていました。
 それにしても驚いたのは同室の塘添副会長です。いつもいち早く目を覚まし、毎朝ストレッチから体操を40分ほどされていて、2日目は、ぜひ見学と思い、私も午前5時過ぎに目を覚ましたのですが、すでに体操は終わっていて、「さあ~風呂に行こう」と言われてしまいました。剣岳から富士山を登頂し、卓球や立ち幅跳びでも大活躍の体力の根源は、この強靭な自己管理力にあることがよくわかりました。
 朝食は7時過ぎで、ご飯ばかりか、しじみ汁まで「何杯でもお代わりして下さい」と仲居さんに勧められ、土地柄が感じられて嬉しかったです。ちなみに私は2杯づついただきました。
 この日も朝から晴天で、バスは安来市へ入り、かの有名な「ゲゲゲの女房」武良布枝さんの実家を訪ね、付近の散策を楽しみ、公民館にも立ち寄りました。何とものどかな気持ちの良い風情でした。実家は、まだ酒屋さんを営まれていて、義姉さんが店番をし、甥ごさんに案内していただきました。私は友人の土産と自分用に記念の地酒を2本買いました。
 一方その時、奥では幹事の山内さんが、氷見の藤子不二夫Bさんの記念館から預かってこられたパンフレットやメッセージと特産の「氷見うどん」を甥ごさんに贈られ、そのお礼に「ゲゲゲの妖怪のしおり」を頂いたとのことで、車中で配って頂きました。出雲大社参拝に往く思いがけない心の交流でした。
 次の「和鋼博物館」は、一昨日、トイレの下見はしましたが、館内に入るのは初めてで、まず館長さんの出迎えを受け、映像ホールで、日本古来のたたら製鉄「玉鋼(たまはがね)づくり」の映画を観ながら解説を聴き、それから順次展示室を回って、説明と共に鉧(はがねのもと)や製品を手で触れて楽しみました。
 圧巻は「天秤ふいご」の操作体験で、さながら「あやつり人形」のごとく、腕で上体を支え、腰を入れて足を踏みこみ、全身で操作して風を送る姿は、見ているだけでも汗が出て、私も勧められましたが、その場で足踏みして辞退しました。
 「たたら」は、いったん火が入ると、炉を壊すまで三日三晩、炎を見ながら風を送り続ける製法で、江戸時代から受け継がれているそうで、伝統の「すぐれもの」のすごさがよくわかりました。
 これまで「安来」といえば、私の知識は民謡と躍りでしたが、「ヤスギ」の和鋼は、知る人ぞ知るハガネの本物でした。
 最後の見学は「日本一の庭園」がある足立美術館で、10時40分頃に到着し、90分ほど時間がありましたが、庭園を見ている間に時間はどんどん過ぎていき、広い館内の自由行動は勝手がわからず、絵画や展示物は後日のお預けにしました。(実を言うと展示品や絵画はしゃべらないので、よくわからなかったのが本音です)
 この旅行最後の昼食は、隣接の食堂ですっかりお馴染になった「しじみ汁」に柳川鍋とビールをいただきました。ここで私は生ビールのつまみに柳川を食べ、ご飯は図らずも頂いた分で「柳川どんぶり」を満喫しました。(これは向いの席の荒木さんの妙案でした)
 帰りは岡山駅まで再び高速道路です。車の流れは順調で、車窓から大山(だいせん)や緑の穏やかな山々に別れを惜しみ「ひるぜん高原」で、最後の休憩となりました。 今度は私も店内を探して「特産ヨーグルト」を賞味しました。
 車中ではガイドの伊藤さんから、実家の107歳のおばあちゃんの話や暮しぶりなどを聴かせてもらい、いっそう親近感が増して別れ難くなりました。しかし、やがてバスは岡山駅前に到着し、1人1人握手と言葉を交わし、別れを惜しんでバスから降りました。
 岡山から新大阪の乗り換えは、各々手荷物が増えて、手もいっぱいでしたが、胸もお腹も、いろいろいっぱいだったようです。
 帰りの夕食は駅弁が配られ、私は塘添さんご夫婦や本江さんと一緒に、缶ビールを片手にこぼれぬように注意していただきました。その後は、石村さんと一緒に金沢駅で下車し、後続の普通列車に乗り換えて石動駅で降り、午後10時過ぎに帰宅しました。
 話は変わりますが、私が高校時代に京都府立盲学校へ転学した時、お世話になった故鳥居篤次郎先生の著書に、「盲目は不自由なれど不幸にあらず」という言葉があります。
 今回の旅行で私は、あらためてその言葉を思い出しました。お互いに不自由なればこそ、交わす言葉や気配りに人の優しさを感じました。
 皆様、本当に有難うございました。これを機会に、またよろしくお願いいたします。

◆☆☆☆富山三つ星山の会より
                              桐井英志
 視覚障害者のアウトドア活動を支援する「富山三ツ星山の会」は創立13年目を迎え、坂田会長始め、多くの協会員の方々が参画され、ボランティアと同じ仲間として、オールシーズン美しい郷土の自然を楽しんでいます。登山、散策やスキー、レクリエーションなど経験、希望に沿う幅広い内容で皆様の参加をお待ちします。
 今年度前半を振り返り、投稿いただいた会員の心温まるエッセイを紹介します、いずれも春季バスハイクの紀行です。

☆☆☆能登猿山雪割草と総持寺祖院   竹島好子
 心配された雨はすっかり上がり、私はソフト班に参加させてもらいました。前日の雨があちこちにぬかるみを作っているようで、坂道や階段を登り下りしているうちに靴が取られそうになったり、つるっと足を滑らせて転びそうになったりしながら猿山灯台へ辿り着きました。
 そして、押し寄せる波の音や灯台の形などの説明を聞きながら想像を巡らせました。また、傍らに咲く雪割草を見つけてそっと触らせてもらいました。三つ葉がくっついたような葉にかわいい白や紫、ピンクの花が今にも咲きそうで、私達が訪ねるのを待っていたかのようでした。
 ニンニクの茎もあちこちと見られて細いネギのようです。あるところでは水仙が群生していて、葉のチクチクより力強い息吹が感じられました。少し足を休めていると、どこからともなくウグイスが鳴いているようで一層、早春の訪れを感じました。
 そこここに名水が流れているようで心地よい清水のせせらぎが聞こえてきます。手ですくって飲みたい衝動にかられましたが、ちょっと無理なので我慢しました。
 ハード班の下山を待ち、蕎麦ご膳タイムです。たっぷりと入ったそばは、とても美味しく乾いた喉を潤してくれ、五目御飯やデザートなど、そば茶でしっかりいただきました。
 午後は温泉を楽しむ人、曹洞宗総持寺を拝観する人、私は両方に行きたかったのですが、そんなワガママは許されるはずもなく、総持寺を拝観することにしました。
 広大な境内で参門をくぐり、紅梅の咲き匂う参道を歩み、本堂や伽藍などで寺院のガイドさんの説明をゆっくりと聞きました。1度、訪ねて見たかった総持寺に別れを告げ温泉組と合流した後、帰路では道の駅に寄って下さり、当地にしかない和菓子など、とても楽しい買い物をさせていただき、小旅行の気分で帰宅しました。
 山道は力強い腕でガイドいただき、食事や拝観は女性のボランティアの方々に気兼ねなく誘導いただき、最高に心温かな楽しい一時を過ごさせていただきました。また、石川の「山ぼうしの会」との交流では、私の友達の2人と久しぶりに会うことができました。積もる話もあったのですが固い握手を交わして、またの再会を約束しました。
 長い冬から目覚め、狭い家の中に閉じ込められた私を、思い切り自然の中へ誘い出して下さった「三つ星山の会」の皆様に厚くお礼を申し上げます。

☆☆☆レールマウンテンバイクと池ヶ原湿原水芭蕉  牧野清美
 神岡は少しヒンヤリした空気でした。初めて乗るレールマウンテンバイクは前後2人で乗るのかなと思っていたのですが、そうではなく左右に並んで乗ります。
 行きはよいよい、帰りは怖いのことわざ通り、行きは快適、体中が気持ちの良い風を感じながら久しぶりの自転車を楽しみましたが、帰りは上り坂、太ももに力を入れ一生懸命にこぎますが、なかなか進まないように感じられ、とても同じ道を往復しているとは思えませんでした。
 道中2ケ所トンネルがあり、その中は空気が違っているように感じました。そして、お腹の空いた私たちを待っていたのが軟らかい飛騨牛の焼肉でした。お口直しに美味しいお抹茶と京都のお菓子をいただきました。いつもながらホットするひと時、ありがとうございます。
 池ヶ原湿原の木道は、2人横に並んで歩いても落ちる心配のない道幅で、安心して歩くことができ、水芭蕉は水音のする中で綺麗に咲いていました。私は前を歩いておられる方々から遅れないようにと一生懸命に歩きます。途中、雪道あり、柔らかい土の道あり、暫く前の方々と離れ、ちょっと不安な気持ちになりましたが、山歩きはやっぱり楽しいです。ふきのとうがあちこちに顔を出していて、袋いっぱいの収穫がありました。
 私事ですが今日1日、私のサポートをして下さった、今回から入会されたSさんは小学校3年間、同じクラスだった親友です。とてもうれしかったです。こんな風に、どこかで色々な出会いが広がるのだなと感じた1日でした。
 参加された皆様、本当にありがとうございました。

◆会員紹介
                         南砺支部 梅本直明
 南砺市の会員・松下絹子さんの短歌が、第53回県短歌大会において、大会賞の天位に選ばれましたのでご紹介いたします。

 「わが影は日傘の影に納まりて夏至のま昼の坂道を行く」

《事務局から》
◆消息 訃報(敬称略)
   池田 哲雄  (砺波市)  2月
   久保 克己  (上市町)  3月
   村井 清吉  (高岡市)  3月
   本間 与三吉 (射水市)  4月
 ご冥福をお祈りいたします。

  ◆時事暦(1月~6月)
○2月19日・20日 福井県の担当で、平成22年度日盲連北信越ブロック 代表者会議、青年部協議会、女性部協議会・研修会が開催され、当協会から16名が参加した。
○3月22日 日盲連評議員会(東京都) 会長出席。
○3月27日 午前中、第2回理事会、午後より第2回評議員会を開催。
○4月10日 平成23年度第1回理事会・支部長会を開催。
○4月24日 第11回富山県障害者スポーツ大会(水泳競技)が開催される。
○5月15日 第11回富山県障害者スポーツ大会(陸上競技)
○5月21日・22日 富山県において、第38回北信越グランドソフトボール大会が開催され、富山県から23名が参加。雨天の為、抽選により順位を決定することになる。結果は次の通り。
 優勝 新潟県、準優勝 富山県、第3位 石川県。
○5月29日 午前中、平成23年度第2回理事会、午後、第1回評議員会を開催。
○6月4日~6日 島根県において、第64回全国盲人福祉大会が開催され、富山県から総勢35名が参加。
○6月12日 午前、三療部会を開催。午後、平成23年度定期会員総会を開催。出席者78名、委任状90枚。
○6月15日 富山県総合福祉会館において、平成23年度点訳(4名)・音訳(10名)奉仕員養成講習会開講式を開催。

◆平成23年度後期の主な行事予定
○7月17日 センタークリーン作戦
○8月21日 球技大会
○9月10日・11日 激励大会、山岳歩行訓練、研修会(射水市)
○9月13日~15日 第57回全国盲女性研修大会(福井県)
○9月17日~19日 第57回全国盲青年研修大会(宮城県)
○10月2日 第35回視覚障害者文化祭・福祉機器展
○10月15日・16日 第20回北信越サウンドテーブルテニス大会(長野県)
○10月22日~24日 第11回全国障害者スポーツ大会(山口県)
○10月23日 第60回点字競技会・第12回パソコン競技会
○11月13日 第11回富山県障害者スポーツ大会(卓球競技)
○11月20日 三療研修会
○12月4日 更生相談会

《編集後記》
                        文化部部長 上坂敏彦
この夏は、3月11日に起きた東日本大震災で、原発が津波によって破壊されました。原発の安全性が疑われることから運転停止。結果、節電となり、文字通り暑い夏を送っています。まだ、被災された方々や仲間を思えば、十分はいっておられません。
 そんな中、明るい話題のないところへ、サッカー女子ワールドカップで「なでしこジャパン」の優勝。 日本中に勇気と力を与えてくれました。
 その見ていたテレビ放送は、7月24日から地上デジタル本放送に移行し、チャンネルや番組内容を読み上げてくれるテレビができ、データー放送も開始しました。 しかし、今まで手軽に、ラジオからテレビ音声を聞いていたのが、聞けなくなり寂しい想いをしているのは私だけでしょうか?
 さて、「ゆきしろ」が届くころには、障害者自立支援法の改正により「同行援護」が試行されているはずです。それぞれが注目して、よりよいサービスを受けられるようにしたいものですね。
 今回も皆さんのご協力で、無事発刊でき、ありがとうございました。「ゆきしろ」は皆さんの手で作られております。


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