会報「ゆきしろ」72号

(平成27年9月発行)


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     第72号
(発行者)
 社会福祉法人 富山県視覚障害者協会
 〒930-0077
  富山市磯部町3丁目8番8号
 電話 (076)425-6761
  Fax (076)425-9087
 Eメール:bcb05647@nifty.com
 Homepage:http://www.toyama-ssk.com
(発行責任者)
 会長  塘添 誠次


 上の題字は 鶴木大壽 氏によるものです。

【ゆきしろ(雪代)の意味】

 雪国にあって、大地が春の雪原と接する部分で静かに融けはじめ、しずくとなり、やがてかすかな流れをつくり、それが集まって春のはじめの雪どけ水となって音をたてて大河に注ぐ様を、古くから俳句における春の季語として「雪代(ユキシロ)」とよばれています。
 当協会が、このしずくが集まって大河をつくるように大きく発展していくよう、願いを込めて命名いたしました。

     【ゆきしろ72号 目次】

《巻頭言》
◆会長に就任して  会長 塘添誠次

《会員の皆様へ》

◆感謝 ありがとうございました  前会長 中西美雄

《大会参加報告》

◆北信越グランドソフトボール大会 富山県チーム3連覇ならず!

グランドソフトボール部 キャプテン 池田一義

◆第68回全国盲人福祉大会〈岐阜大会〉

会長 塘添誠次、副会長 安田庄内、所長 高島 豊

★第1日目(5月29日 金曜日)

★第2日目(5月30日 土曜日)

★第3日目(5月31日 日曜日)

《事業報告》

◆三療部会だより  副会長(三療部会長) 堀 惠一

◆理事会・支部長会・評議員会・定期会員総会  総務部 部長 佐生秀一

《みんなの広場》

◆JR北陸新幹線富山駅ホームの点字ブロックについて  富山支部 中西美雄

◆モンゴル卓球指導  日盲連スポーツ協議会 副会長 濱野昌幸

◆全国大会に参加して  小矢部支部 牧野清美

◆短歌集  氷見支部 湊 繁治

◆カラオケと私  富山支部 小林忠之

◆夢みたいな出会い  小矢部支部 金谷美子

◆まだまだ新人  所長 高島 豊

《事務局から》
◆消息

◆時事暦

◆平成27年度後期の主な行事予定

《編集後記》  文化部 部長 高島ヒサ子


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《巻頭言》

◆会長に就任して

会長 塘添 誠次(とうぞえ せいじ)
 私は、4月12日の理事会において会長に選任されました。中西前会長のようにうまく協会運営ができるか不安ですが、協会の発展のために全力を尽くしたいと思っています。

 私は会長の重責を果たすため、心がけたいことが三つあります。一つ目は、協会の行事についてです。協会の行事に参加してよかったな、楽しかったなという思いを持っていただけるように協会の役員、センター職員、ボランティアの皆さんの協力を得てやっていきたいと思います。

 二つ目は、福祉の向上です。私たちは改善してほしいこと、新たにしてほしいことなど多くの要望がありますが、役員の知恵を結集し、顧問の先生方の御協力を得て、行政や関係機関に理解をしていただき、一つでも多くの要望が実現できるように心がけたいと思います。

 三つ目は組織の強化です。これは視覚障害だけでなく、全ての団体や組織にも言えることですが、個人情報保護法が壁となって、会員数が減少し、弱体化しつつあります。会員数の減少に歯止めをかけるのは大変難しいのですが、何とか組織の弱体化が進まないように心がけたいと思います。

 以上、私が心がけたいことを3点のべましたが、それを可能にするのには会員の皆さんの協力が不可欠です。そして、心がけなければならないことはまだまだたくさんあると思います。皆さんの助言をいただきながら一歩一歩前進したいと考えています。

 私は、会長に選任され、まず最初に考えたことは、その責務を果たすためにどんなことをしなければならないのかを把握することでした。そこで、昨年度までに残されている問題点に加え、新たに加えていかなければならないことを色々な人にお聞きし、まとめることに専念してきました。そして、今後協会として取り組まなければならないことの20項目をまとめることができました。

 それと合わせて、センター運営に関して考慮しなければならないことは何なのかをセンター職員一人一人に話を聞かせていただき、13項目の課題を把握することができました。

 これらに対し既に色々と動き出していますが、その詳細については省略させていただきます。

 ところで、国では平成28年4月1日施行の障害者差別解消法のガイドライン作成が進んでいるところであります。富山県においては昨年の12月に「障害のある人の人権を尊重し県民皆が共に生き生きと輝く富山県づくり条例」が県議会で可決成立しました。現在その条例のガイドライン作りが進められているところであり、私たち障害者の思いが十分に反映されたものになるように努力していかなければなりません。

 最後に、今年度は、協会の理事や評議員の交代が色々とありました。会員の皆さんと心の通い合える協会作りのために新執行部体制で頑張っていきますので、宜しくお願いします。


《会員の皆様へ》

◆感謝 ありがとうございました

前会長 中西 美雄(なかにし よしお)
 私は県視障協が誕生した昭和18年に八尾町の山奥に生まれました。栄養不足とけがにより極端に視力が落ちて、今思うと「よう通学ができたものだ」と背筋が寒くなる思いをしたこともあります。

 そんな私ですから本誌第60号に書いた通り全く基礎学力がないまま現在に至っております。そんな私が本協会の会長になろうとは思ってもいなかったし、務まろうとも思っていませんでした。

 考えてみますと、昭和39年の春に富山県立盲学校を卒業し、最初の就職先が、当時の県視障協の名誉会長をしておられた故板屋與三次郎(いたやよそじろう)先生の治療院で、先生に教えていただいた治療法と福祉への考え方、それに奥様からうかがった先生の福祉への情熱のお話が私の原点であったと今も思っています。

 それ以来、ずうーっと視障協の活動に関わってきたように思います。青年部活動、三療部活動、スポーツ活動を中心に様々な事柄に首を突っ込み過ぎ、抜き差しならなくなった結果が平成3年からの理事職への就任につながってしまったようです。

 このころからのことについては、皆様ご存知の通り、故田島会長、松本会長、二口会長の3氏のご指導を受け温かく見守っていただいたことが、6年間の重責に耐えられたものと考えています。

 しかし、何と言っても会員の皆様の支えが大きな力となったことは言うまでもありません。折に触れご支援をいただき、ご指導をいただけたことは私の大きな財産であります。今後死ぬまで視覚障害者である以上、自分なりの方法で皆様からいただいた温情に少しでも応えられるよう精進していきたいと思っています。本当に長い間ありがとうございました。


《大会参加報告》

◆北信越グランドソフトボール大会 富山県チーム3連覇ならず!

グランドソフトボール部 キャプテン 池田 一義(いけだ かずよし)
 5月17日(日)、第42回北信越グランドソフトボール大会が福井県松岡総合運動公園you-meパークグラウンドにて開催されました。

 今年の福井県大会はくじ運が悪くて、勝ち上がれば3試合となる組み合わせの枠に入ってしまいました。

 初戦は新潟県との試合。打っては緊張のあまり本来のバッティングが出来ないでいる中、少ないチャンスを得点に結びつける事が出来3得点。守っては先発の飛田投手が要所を締め、相手打線をほんろう、2失点したものの、完投で3対2で勝利する事が出来ました。

 準決勝の相手は石川県。厳しい試合を予想した通り、両チームとも中盤まで無得点。なんとか相手チームのミスにつけ込んで2点を先取する事が出来、2試合連続先発の飛田投手が石川打線を無得点に押さえ完封完投、2対0で勝利する事が出来ました。

 いよいよ長野県との決勝戦。幸先良く初回に2点を先取、このまま逃げ切りたかったのですが、3試合目という事もあり選手の疲労もあったのかも。ちょっとしたミスが失点につながってしまい、2対5と逆転され、終盤に1点を返したところでゲームセット。

 3対5でおしくも敗れ、北信越大会3連覇の夢は実現出来ませんでしたが、選手15名全員が一致団結出来たんじゃないかと思います。

 1・2戦は接戦で勝利したが、決勝の長野戦は、暑さと疲労で怪我人が一人出て交代の後は守備が乱れて負けてしまいました。暑さ対策と体調管理をしていればと今は思います。

 1日で3試合は、正直なところ結構疲れましたが、久しぶりにいい経験が出来ました。応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。


◆第68回全国盲人福祉大会〈岐阜大会〉

会長 塘添誠次、副会長 安田庄内、所長 高島 豊
 平成27年5月29日(金)~31日(日)、岐阜県の都ホテルで各種会議を行い、その後、長良川国際会議場に会場を移し、全国から視覚障害者及び関係者1300人が参加し、「全国の視覚障害者が一堂に集まり、直面する課題について議論を深める。さらに、障害者も権利の主体であることを確認し、そのことが国民の総意となることを切望する」を目的として開催されました。

 安田副会長と高島所長、射水市の和田さんと塘添の4人が各種会議に出席するため先発しました。以下にその内容を記載します。


★第1日目(5月29日 金曜日)

1 評議員会(塘添)

 評議員会では、平成26年度事業報告、同決算報告が提出され、活発な討議がなされ承認されましたが、その中の国の動きについて竹下会長が述べられたことと、入院中のホームヘルパーの利用についての質疑を報告します。

「竹下会長より国の動きについて」

1.障害者総合支援法の見直し作業がすすんでいる。その中で、私たちにとって大きな関わりをもつもの

①移動支援の見直し

 移動支援は、同行援護事業という個別給付と地域生活支援事業における移動支援というものがある。今後もこの二つはそのまま継続されるものと思われる。その中で、とりわけ同行援護事業の分野で議論が始まっているのが、入所・入院中の視覚障害者の利用の問題。そして、通勤・通学における利用の問題。

②意思疎通支援事業(コミュニケーション支援事業)

 これは、聴覚障害者だけの問題ではなく、視覚障害者にとってもいかに情報が我々に的確に伝わるかという問題がある。その点で、点訳・音訳がこれまでボランティアによって全てが支えられてきたが、今後専門分野における点訳・音訳というものをどういう形で保証するのか。点訳者・音訳者を専門職として位置づけることが必要なのではないか。

③テキストデイジーの作成

 これに携わるボランティアあるいは専門職を育てたいというのも項目に加えている。

④65歳問題

 これは視覚障害者だけでなく、障害者全体の問題であるが、とりわけ65歳以上の視覚障害者が70%を超えている現状にある。65歳以上になると介護保険の適用と障害者総合支援法の適用関係が問題となる。これは、障害者総合支援法の7条という規定があって「介護保険の適用を優先する」という規定がある。高齢視覚障害者のグループホームであったり、同行援護事業であったり、こういう利用が介護保険との関係でどう調整されるのか。

 それぞれの見直し作業が5月から始まっているが、半年間でやりきることになっている。これらの問題を解決するための取り組みを十分に行っていけるか問われているだろうと思われる。

2.制度全般の見直し

 去年の9月に障害者基本計画の第3期計画が閣議決定された。これが十分に実施されているのか、基本計画に基づいた社会作りがどこまで進んでいるのか、これを検証する作業が進んでいる。この検証は、昨年障害者権利条約が批准されたが、条約の義務として、締約国になってから2年以内にカントリーレポートを国連の障害者権利委員会に提出することが義務付けられている。

 そのカントリーレポートの作成をするために障害者政策委員会で第3次基本計画の実施状況を検証するという形で権利条約の各条項に基づいた利用と実情というのが分析すべく議論が進んでいる。

3.東京オリンピック・パラリンピックに向けてのバリアフリー

 東京オリンピック・パラリンピック(オリパラ)2020年に向けた動きが非常に活発化してきている。スポーツというだけではなくて、バリアフリー化に向けた活発な動きである。2020年には、障害者が住みよい社会として世界に誇れる、世界のリーダーとしての日本の障害者政策、あるいはバリアフリー化された町づくりというものを完成させようという動きが非常に活発化している。

 こうした活発な国の動きに日盲連としての役割を大いに発揮するためには、日盲連の総力を挙げていくことが必要である。これが2015年の我々の大きな動きであり、2014年までの動きを十分に総括しながら新しい動きを作り出すことが必要だと思っている。

 私たちのこの2014年の1年の活動をこの大会を通して十分に総括すると共にその総括に依拠しながらこの1年を見通す、あるいは時には3年先、5年先をも展望するというそういう三日間の大会にしたいと思っている。

「入院中のホームヘルパーの利用について」

 ①院外の外出は同行援護が使える

 ②ベッド周辺及び院内の介助は看護助手がする

 ③留守宅にはホームヘルパーが入ることは難しい

という一定の解決をみたことに対し、次のようなお願いが出されました。

 ①は、今までどおり医師の外出許可が取れれば今でもちゃんと使えている。

 ②については、看護助手は少ないし、入院患者全体をみなければいけないから、私たちが視覚障害者だからといって特別なことをお願いしても、してもらえた試しがない。

 ③は、留守宅に入るというだけでなく、例えば郵便物を取ってきていただけるだけでも大変助かる。提出しなければならない書類はないだろうかという不安がある。それを持ってきてもらい、代筆・代読していただくとか、回復期に入ったら自宅に届いた録音図書や点字図書を持ってきていただくことで読書ができる。そこで、ホームヘルパーが入院中でも使えるような方向にこれから更に活動していただきたい。

 これに対して、以下の答弁がありました。

 ①については、厚生労働省から今年度中に結論をはっきりさせるということで今進んでいる。

 ②については、看護助手の業務として位置づけられているので、是非やってもらうように話を進めてほしい。

 ③についても、これは視覚障害者だけでなく、一人暮らしの高齢者にも言えることで、そのことも踏まえて運動を進めていきたい。

2 スポーツ協議会(塘添)

 開会に先立ち、昨年の全国障害者スポーツ大会のグランドソフトボールで優勝した福岡県チームに、竹下会長より優勝旗と賞状が手渡された後、「第10回通信競技大会」の1位から3位の入賞者23名が発表され、表彰式に移り、富山県では中島(なかしま)・東保(とうぼ)・直井・塘添の4人が受賞しました。

 引き続き開催された会議で大橋スポーツ協議会会長は、「昨年、モンゴル共和国を訪問してスポーツ振興と今後の取り組みについて意見交換を行うとともに、サウンドテーブルテニスの紹介を行い、スポーツを通じてモンゴル盲人協会への組織強化に貢献した」ことを報告された後、「今新しいスポーツとしてパラリンピックで取り組まれているゴールボールやサッカーが盛んになっていることは望ましい。しかし、全国障害者スポーツ大会におけるグランドソフトボールやサウンドテーブルテニスの見直しをしていこうという動きがある中で、盲学校におけるグランドソフトボールの全国大会が来年でなくなる。そのことにより、グランドソフトボールがなくなってしまうのではないかと思う。日本古来の世界に誇れる視覚障害者スポーツを守っていくのも当スポーツ協議会の大きな仕事と感じながら今年1年スポーツ協議会の事業を大いに進めていきたい」と挨拶されました。

 その後議事に移り、平成26年度事業報告、同決算報告、平成27年度事業計画、同予算案などが討議され承認されました。

 以下は質疑応答の抜粋です。

 Q:通信競技大会が来年からなくなることになったが、なくなった後のことについてもう少し具体的に説明してほしい。

 A:通信競技大会の参加者が減ってきているので、今回をもって終了し、各ブロックの強化事業を5ブロックから6ブロックに拡大しました。

 Q:モンゴルでは、どのような視覚障害者スポーツが行われていますか。

 A:ゴールボールや柔道が盛んに行われています。

 Q:障害者スポーツのルールが色々と改正されているが、日盲連のスポーツ協議会がどのくらい発言権をもって関わっているのか。

 A:日盲連から日本障害者スポーツ協議会に評議員として鈴木が出席しており、当スポーツ協議会の意見はそこで反映させていただいている。

 Q:スポーツ協から2020年のパラリンピックに向けて、オープン競技としてグランドソフトボール・フロアバレーボール・サウンドテーブルテニス・ブラインドテニスの4競技を種目に加えてほしいという要望を出される予定になっていますが、一度に4競技を要望するのではなく、これだけは加えてほしいという絞り込みが必要なのではないか。

 A:各競技団体共に一生懸命やっているので、スポーツ協としてどれを選ぶかということはできない。4競技全てを要望していきたい。

 議事が終了した後、点字の資料がよくないので、私は毎年改善をお願いしていたのですが、今年もいいものではありませんでした。そこで、「日盲連が出す資料は、モデルとなるような資料を出していただきたい」と発言させていただきました。

 後半の研修会では「『メタボリックシンドローム』を知る(視覚障害者として)」と言うテーマで、濱野スポーツ協議会副会長の実技を交えた講演がありました。参加者は「視覚障害があると一人で歩く」ことが難しいので、どうしたら運動できるかなど多くの質問が出ました。

3 あはき協議会(安田)

 小川幹雄(おがわみきお)あはき協議会長はあいさつで「全国の皆さんの声を直接聞く機会が少ない。今、あはき業界に動きが出ており、視覚障害のあるあはき師に対する合理的配慮、組織づくり、組織強化、それらの発展策について皆さんの意見を聞き、今後の参考にしたい」と述べられました。

 定足数(約60名の代議員が出席)を確認して、議長に横浜市の岩屋さんを選出、議事に入りました。

 第1号議案・平成26年度事業、会計、監査について審議に入り、事務局から事業報告がなされました。主な報告内容は次の通りです。

・携帯用免許保有証の発行を求めていたが、次年度(平成27年度)に財団から発行される事が決まった。

・柔道整復師の保険請求適正化について要望してきた結果、適正化に向かっている。

・法19条について、長崎での養成学校設立を阻止した。

・産業分類にリラクゼーションができた事に対し総務省に抗議。

・あはき師への合理的配慮について、通勤などのヒューマンアシスタントの要望、自営業者には代読・代筆の要望。

・あはきの賠償保険の取扱い、レセプト申請代行を実施。

 続いて平成26年度事業活動収支報告と監査報告がなされ、質疑に入りました。

 Q:携帯免許保有証について、訪問マッサージにはよいが、自宅治療者の効果があるか。

 A:携帯免許保有証の発行が少ないと運動の成果に影響する恐れがあり、無資格者との違いを知ってもらうための効果が減る。

 Q:中卒の保健理療科の生徒、あまし師(あん摩マッサージ指圧師)の合格率が低い。サポート対策はあるか、中卒課程を廃止するのか継続するのか。

 A:日盲連としては個別入学審査制度を担保した上で、18条の2を廃止(中卒課程を廃止)の方向がよいと思っている。

 Q:産業分類にリラクゼーションができた事について、どう思うか。

 A:「手技」がついているので、あはき法違反でないかと抗議したが、総務省では厚労省に問い合わせたが、問題はないとの事であったそうである。厚労省では知らなかったとの事であるが、法に違反するものなら対策をしてほしいと医事課長に言ってある。しかし、まだ回答がない。

 Q:医道審議会のあはき部会に日本療術師協会の会長がメンバーになっている。日盲連としてどのように対処するか。

 A:私(小川)もおかしいと思っている。その委員はその都度、メンバー申請をしているので、療術師会がこれからも入るという事ではないとの事だった。ただ、日マ会の代表が入っていないので、入れてもらうよう要請したが、この5月にまだ入っていなかった。日マ会も運動されると思う。

 1号議案を拍手で承認。続いて第2号議案・平成27年度事業計画、及び予算についての審議、質疑に入る。

 Q:届け出済み施術所であることの表示について、26年度でも取り上げられているが。

 A:免許保有証は個人であるが、施術所も無資格者との区別が必要である。紙ベースでは多くの県が発行しているが、院外へ設置できる看板などは少ないようである。鳥取県は2万円もする看板が認められているが普及は少ない。あはき推進協の中では広告違反でないかとの話もあったが、昨年厚労省がホームページにいくつかの県の例を掲載して取り組みを勧めている。あはき推進協も勧めたい。

 Q:無資格対策で裁判を起こすようだが、呼びかけ文の作成、配布はどのようにするのか。また、タイムスケジュールは。

 A:あはき戦略会議の中で会長と担当弁護士が力を入れているが、すり合わせはまだのようです。今年度前半で訴状のたたき台、呼びかけ文を作成、後半で原告を探す予定。無資格者を取り締まらなかったために被害を受けたという原告を探す。また、無資格者に公金を使ったり、施設を貸与している場合に訴えるケースを考えている。

 Q:ヒューマンアシスタントの充実対策について教えてほしい。

 A:民間企業で働いている人には事務補助員がいるが、公務員には該当していない。竹下会長も公務員にもヒューマンアシスタントの範疇に入れてほしい、と社会保障審議会の雇用部会で主張されている。合理的配慮の事はまだ充分に討議されていないが、総合自立支援法の見直しの中で声をあげていかなければならない。

 Q:訪問マッサージ講習会の中で視覚障害者は何人参加したか、またその人は実技はできたのか。晴眼者と一緒の講習は難しいと思うので、できれば視覚障害者だけの講習会を開いてほしい。

 A:25年度、26年度とも100名の募集に対し、弱視、点字使用者は昨年は20名弱だった。パワーポイントを使われる先生もいるが、説明については視覚障害のある方にも配慮してほしい旨を伝えてあり、点字資料を用意しています。

 実技は大阪・東京会場、ともに3グループに分けて行い、全病理の先生を中心に講師をお願いしており、視覚障害のある方も受講しやすかったと思う。視覚障害者だけの講習会は経費の事もあり難しいと思う。

 質疑終了後、第2号議案・27年度事業計画、予算案を拍手で承認。次いで、あはき問題戦略会議報告について、資料の作成が遅れ、当日の配布となった点について議長からお詫びがありました。

 第3号議案・あはき問題戦略会議報告と第4号議案・その他について、時間の制限もあり、一緒に審議に入りました。

*平成27年度あはき問題戦略会議経過報告(当日配布)の見出しは次の通りです。

1.無免許マッサージ師ないし無免許医業類似行為者問題について

2.あはき法18条の2は廃止に向けて検討する

3.あはき法19条の当面の維持と合理的配慮の実現

4.有免許者と無免許者との区別化

5.あはき協議会の組織強化について

6.柔整問題に関する取り組み

7.あはき療養費の問題

8.あはき業の発展策について

9.会議の経過

 小川あはき協議会長から、日盲連だけではあはき業全体の事は解決できない。視覚障害あはき師が将来とも生計を立てていけるよう、配慮を求めていきたい。その点で何か名案はありませんかと、会場に意見を求められました。いくつかの提案や質問があり、以下に記します。

 Q:訪問マッサージで同意書が取りにくいので、日盲連などから働きかけてほしい。

 A:厚労省へは申し入れをしている。厚労省の見解では、医師会は通知を出しているようで、地域格差があるようです。同意書をもらうには患者と医師、医師と我々がよい関係を持って信頼を築く必要があります。

 Q:無資格者を取り締まっても雨後のタケノコのように出てくる。新聞広告などで、マッサージは国家免許である事を一般の方に知ってもらうのはどうか。

 A:地元のラジオに「免許保有者がマッサージをしている」というスポットを出している所もある。新聞広告など、それなりに資金をかけることも必要と思う。

 Q:組織強化について、三療部会などを各県で設けるようにして、横のつながりを強くし、いろんな意見を共有してはどうか。

 A:ブロックで協議会を作り、情報や意見を共有してもらえると有難い。

 Q:あはき戦略会議について、内容やいつまで続くとか、教えて下さい。

 A:日盲連の企画委員会がなくなって、それぞれ専門の委員会を設け、その中にあはき問題戦略会議があります。当分は議論してまとめていきますが、いつまで続くかはわかりません。

*ここで他の協議会に出席していた竹下会長が来室。

 竹下会長のあいさつを兼ねた方針、抱負を以下に記します。

・社会保障審議会や内閣府のいろんな委員会はほとんどが公開でする事になりました。医道審議会の中にあはき柔整審議会があります。例えば、医道審議会で養成学校の申請がある時、その学校の資産など公開できないような資料が多く審議の対象になる。それで公開しにくい面がある。これからは公開されないと思う。

・あはき推進協の中にあはき戦略会議があるが、常駐的な形でもう少し続けたい。戦略会議では無資格対策や保険問題、研修などについて6回程度開いてほしい。これは以前は総合企画委員会でやっていたが、年2~3回程度で実働的でなかった。

・戦略会議では年間を通じて専門的な立場から分析したり、行動に結びつく事をやりたい。戦略会議は議論だけでなく、議論したことを形にするためにある。形にする中で、無免許対策の中から免許保有証について前進したり、裁判などの文章ができてくる。

・東京パラリンピックに関して、バリアフリーなど、いろんな委員会が一挙に8つもできる。それに委員を派遣する事になると思うが、1人のエキスパートでなく、8つの委員会に派遣した委員がバラバラでなく、外部で視覚障害者の立場で集めた情報について、その内容や議論の仕方など、横のつながりを持って進められる委員会を立ち上げたい。

・保険取扱い問題について、昨年法律改正を含めて大きく進みかけたが、ふっ飛んでしまった。昨年3月から6月にかけ、厚労省の責任ある課長クラスが法改正をして保険取扱いが安定してできる制度にしたいとの事だった。そのためには去年中に議論を終えて今年(27年)の通常国会にあはきの改正法が出ている筈だったがふっ飛んだ。それで自民党の議連の先生方が大変怒った。今年2月か3月の自民党議連で、初めて、某審議官の口から「柔整なみのあはきの取扱いを検討したい」との発言があった。ここ40~50年、柔整なみの保険取扱いを申し込んでも拒否され続けていた。

・視覚障害者の就労は少しずつ広がってきているが、あはきは逆である。広げようとしているのに、実際は狭められているのが現状である。

・盲人があはきを手放したら、世界に誇るべき伝統は失われる。日本ほど、盲人があはきをリード、発展に貢献してきた国はない。

・あはきは盲人にとって適職である。どんなにあはきが減っても、自立をして生活できるようにするのが日盲連の責任であると思っている。

・18条の2を廃止しようと思っている。確かに中失者を助けてきたが、また、中失者の救援策は必要である。しかし、あはきのレベルを上げて、国民に信頼されるために必要と思っている。

・逆に19条、これは絶対に守るべきである。日鍼会の仲野会長からも緩和してはどうかと言われたが、当分の間、守っていくのが日盲連の使命である。仮に緩和されてあはき師が増えても、視覚障害者のあはき師が晴眼者と対等に自立して生活できるようにするのが日盲連の使命と思っている。


★第2日目(5月30日 土曜日)

 今回は「視覚障害者の安全な外出と白杖」をテーマにシンポジウムが開催されました。日盲連藤井組織部長の司会進行の下、パネリストとして、松永新潟県視覚障害者福祉協会理事長、内田三重県視覚障害者協会会長、渡邉岐阜市視覚障害者福祉協会会長、棚橋視覚障害者生活情報センターぎふサービス課長の4名が発言されました。

 松永氏は、かつては白杖による単独歩行をしていたが、今は同行援護を利用していると話し、同行援護の地域間格差について、その問題点や課題を述べました。

 内田氏は、盲導犬ユーザーとして、盲導犬さえ元気でいれば、いつでも自由に外出できるのがいいとしながらも、基本的には白杖で自由に歩けることが前提と話されました。また、これから盲導犬を利用しようとする人のために、身体障害者補助犬法に触れながら、ユーザーと市民それぞれが守らないといけないことがあると述べました。

 渡邉氏は、70年の視覚障害者歴を振り返り、なかなか白杖を持つことができなかったが、今はもっぱら白杖を持つことに至った体験を話されました。その中で、今回の岐阜大会で全国に提唱している「白杖SOSシグナル」のきっかけとなったエピソードを語り、その普及を訴えられました。

 棚橋氏は、歩行訓練士の立場から、白杖、盲導犬、同行援護など、どんな方法でもいいので、家から外に出て欲しいと呼びかけ、全国の歩行訓練士の現状にも触れながら、自分の力でできることを一つでも増やしていくことを支援するのが歩行訓練士の役割だと述べられました。

 昼食後、第52回全国盲人代表者会議が行われました。以下は生活分科会、バリアフリー分科会、職業分科会の討議内容です。

1 生活分科会(塘添)

 この分科会では、障害者福祉制度、同行援護、医療と福祉、日常生活用具、年金・手当、視覚障害リハビリ、相談支援事業、白杖、災害情報、その他の要望事項について審議し、採択していきます。

 今回は46題の要望事項が提出され、保留・検討の5題を除き41題が採択されました。

 富山県からは、「オートパイロットシステムの研究・開発を我が国が率先して推し進め、完全自動運転(無人カー)の早期実現を図るよう要望する」の1題を提出しました。

 その提案理由として、国の目標は、一般道での走行において、運転免許証を持っている人がいないと走行できないというところに目標をおいている。それでは運転免許証を取得できない視覚障害者はその恩恵にあずかることができない。

 そこで、国は、視覚障害者のような運転免許証を持っていない人でも乗れる車の開発を目指してほしい。要するに、ハードルは高いかも知れないが、その高いレベルを目指すという目標を持って開発してほしい。日本人の能力をもってしてならその高い目標をもっていただき、完成の折には視覚障害者も乗れる車であってほしいものです。

 これは、公共交通機関が殆どない地域に住んでいる人たちの中で、運転免許証を返納しなければならなくなった高齢者にも言えることです。そういう高齢者が増加しており、車がないと買い物にも行けないという生活に直結した問題点が生じています。全国老人クラブ連合会などとも連携をとって運動を展開してほしいと訴え、採択していただきました。

 また、特に討議が深まった事柄として、白杖を立てて掲げて助けを求める「SOSシグナル」を、岐阜市が作った啓発のシンボルマークとともに全国に普及させる取り組みを進める方針が、岐阜県と福岡県の視覚障害者団体の呼びかけにより採択されました。

2 バリアフリー分科会(高島)

 バリアフリー分科会には58名の参加があり、43件の議案が提出されました。この内、採択されたのは42件(一部の表現を変えた上での採択を含む)で、「その他」で提出された、全ての視覚障害者が平等な負担でデイジー図書を読めるような環境整備を求めた議案については、他分科会での採択を見込めるとし、本分化会では採択しないこととしました。

 最も多くの時間が費やされたのは「音響信号機・交差点」でした。視覚障害者のみならず全ての人にとって安全な環境を整備する観点と共に、地域性に着目した議論が印象に残りました。

 例えば、全ての人に見えやすい・聞こえやすい音響信号機の高さを考える際、積雪地かどうかも大きな判断材料になったり、地域住民の反対から音響信号機の設置が進まない例も増えていたりして、それぞれのケースに応じた工夫・対策が必要であることを痛感しました。

 「交通系ICカード」には5つのブロック・県・市・組織からの議案が3件にまとめて出されましたが、ここでも使用・作成に各地方それぞれの背景があることから、そのまま採択されました。

3 職業分科会(安田)

 二日目の30日、午後からの代表者会議に続いて、1時30分から4時まで職業分科会が開かれ、竹下会長は挨拶で次の事を訴えられました。

 あはきについては問題が山積している。無免許対策、資質向上について、保険取扱い、あはき法18条の2(中卒者への対応の問題)、19条問題などが山積しています。

 あはき、音楽以外の問題では、新しい職業が限定された職種になっている。視覚障害者が望んだ仕事につくのを実現するには、改正障害者雇用促進法がどれほどの力になるのか、来年の4月以降に試される事になると思う。

 厚労省が作ったガイドラインはあまりできがよいとは言えないが、よくなくても使い切った上で不足しているものを今後どのような形でガイドラインを補充し、我々の職域を広げていくのかが課題です。

 自営業者全体としていうなら、雇用されている人にはヒューマンアシスタント制度があるが、自営業者にはその制度がないので、あはき業や音楽家の方は苦労している。この問題を解決しなければ職業的自立や職業を通じての経済的自立はできない。これを解決、前進するために皆さんの充分な論議をお願いします。

 会長の挨拶に続き、座長の須藤さんを中心に審議が進められ、職業分科会では、あはき関係、一般就労、医療・保険関係、職場介助者関係、無資格関係、その他の6部門で計24題が提出されており、順に審議、検討がなされました。提出された議題は次の通りです。

【あはき関係】 9題

1.あはき国家試験不合格者に対して、フォローアップ研修制度の確立を要望する。

2.あはきについての広告制限の緩和を要望する。

3.あはき法19条の堅持を要望する。

4.医道審議会のあはき部会委員にあん摩マッサージ指圧師の代表を入れるよう要望する。

5.教員の資質の向上と、最低2年の現場経験を必須とするよう要望する。

6.あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅう施術所が住民に認識できるよう、市町村のホームページ等に掲載することを要望する。

7.公的機関や企業にヘルスキーパーを雇用させるよう、ハローワークで積極的に取り組むよう要望する。

8.病院、特養機能訓練指導員、企業のヘルスキーパー等の採用と継続雇用の保障を図るよう要望する。

9.政府の方針として視覚障害あん摩マッサージ指圧師をヘルスキーパーとして雇用することを地方公共団体に対し、指導していただくよう要望する。

【一般就労】 5題

1.合理的配慮を最大限利用した視覚障害者の一般就労の促進を要望する。

2.あはきを除く、重度視覚障害者の就労内容についてのデータ集積、データベース化を要望する。

3.視覚障害者の一般雇用の現状をふまえ、日盲連本部に促進のための協議機関の設置を要望する。

4.全ての地方公務員試験において、点字、拡大文字、及び音声読上げソフト利用による受験、試験時間の延長等の合理的配慮が提供されるよう要望する。

5.活字印刷物への対応や自力通勤、介助者なしでの職務遂行など、実質的に視覚障害者を排除することにつながる採用条件を撤廃するよう要望する。

【医療・保険関係】 3題

1.病院に勤務するあはき師の地位を確保するために診療報酬の中にマッサージ点数の格付けを要望する。

2.療養費(鍼灸)の医科診療との併用を認めていただくよう要望する。

3.医療保険取扱い上、柔道整復師とあはき業者の平等性をはかるため、医師の同意書の添付を柔道整復師に対して義務づけるか、あはき業者の添付を廃止するかの方向性を示すよう要望する。

【職場介助者関係】 2題

1.公務員にもヒューマンアシスタントを付けることができるような制度の新設を要望する。

2.自営業者への職場介助者(ヒューマンアシスタント)制度の適用を要望する。

【無資格関係】 4題

1.無資格類似行為者の取り締まり、一般就労を含む視覚障害者の職場・職域の拡大を要望する。

2.各自治体へ、無資格業者によるマッサージの被害の実態調査を行う体制を急ぎ整えるよう指導・監督を要望する。

3.手技による無資格・無免許業者の法規制を要望する。

4.施術所玄関に「国家公認免許」を示す看板の設置と、看板に「保健所届済施術所」を示す広告制限緩和を要望する。

【その他】 1題

1.施術所に勤務する視覚障害者の労働基準法違反一掃のために、労働相談ホットラインを設置すると共に、各団体で労働局に申し入れを行うよう運動を進めるよう要望する。

 審議の終盤に他の分科会から戻って来られた竹下会長が、締めくくりのフォローをされました。内容は次の通りです。

 日盲連は盲人のあはき業の魅力を将来にわたって守っていかなければならない。あはき以外の一般職業就労については動きが鈍かったが、最近動きつつあると実感した。若い人にあはき以外の職業もあると思ってもらえれば、若い人の活動参加が増えると思う。

 あはき、音楽などの自営業者が、晴眼者に対しても自営業として成り立つような、合理的配慮・支援が制度化されるまで頑張りたい。

 分科会終了後、再び全体会議が行われ、3分科会で討議されたまとめが報告された後、厚生労働省が、本年3月、障害者手帳の視覚障害の認定基準について「視力における両眼の視力の和による等級認定基準のあり方」の検討に着手したことに対し、その見直しに関して本部から特別決議が提出され、採択されました。その主な点は、

 ①「両眼の視力の和」とする現行の視覚障害に関する身体障害者手帳等級の認定基準には合理的理由がなく、「良い方の眼の視力」とすること。

 ②片眼失明者には明確な生活困難が生じているにもかかわらず、現行の下ではこれを認定する基準がない。また、視野欠損者の認定基準も障害による困難に比して厳しく、生活の実情に応じた基準とは言えない現状にある。

 ③認定基準の見直しにあたっては、「盲、極度のロービジョン、重度のロービジョン、中等度のロービジョン」という国際的にも通用する国際障害分類とその基準に準拠すること。


★第3日目(5月31日 日曜日)

 "深めよう 障害者権利条約の理解"

 "許すな 無免許マッサージの横行"

 "拡げよう 視覚障害者の職業領域"

 "進めよう 白杖の意義・安心して移動できる街づくり"

の4本のスローガンを掲げ、長良川国際会議場において、第68回全国盲人福祉大会が開催されました。

 富山県からは、30日に出発した旅行団36名と先発の4名が合流し、合計40名が大会に参加しました。

 第1部は式典が行われ、清水和弘岐阜県視覚障害者福祉協会会長が地元主催者団体を代表して参加者を歓迎し、「本大会は、長年の悲願であった障害者差別解消法の施行を来年4月に控え、大変重要な大会である」と述べられました。

 続いて、竹下義樹日本盲人会連合会長の主催者の挨拶では、「障害者権利条約の批准とその後の社会の動きを振り返り、ここまで到達できたのは68年にわたる日盲連と先人たちの歩みの成果である」と述べるとともに、「この三日間の大会の成果を胸にしまい、これからの生き方に自信を持ち、それぞれの地域で活動を続けて欲しい」と結ばれました。

 第2部の大会議事では、次の決議がなされました。

1.視覚障害者が入院中も、ガイドヘルパーを利用でき、身辺の世話を看護補助者が確実に実施するよう教育と制度の充実を要望する。

2.補装具並びに日常生活用具の給付においては、品目の指定や耐用年数を国が一定の指針を示すとともに、自治体職員の教育を充実させ、当事者のニーズに合った品目の支給ができるように要望する。

3.同行援護事業における利用者負担を廃止し、ニーズに応じた支給決定がされ質の高い従業者の育成を義務化するとともに、有償運送協議会の許認可が容易に受けられるよう制度の改善を要望する。

4.視覚障害者に対する選挙公報をはじめとする情報提供は、障害者権利条約や障害者差別解消法などの理念に基づき、点字、音声、拡大文字など、当事者の必要な媒体で作成し、提供されるよう要望する。

5.災害時における支援体制を確立し、福祉施設を福祉避難所に指定するとともに、福祉避難所に白杖や防災ベストなどの必要な物品を備蓄するよう要望する。

6.弱視者のために、公共施設や交通機関の照明・表示・サインを見やすくするとともに、各地の医療機関及び訓練施設においてロービジョンケアを実施するよう要望する。

7.視覚障害者の安全な移動を確保するため、誘導用ブロック、エスコートゾーン、音響式信号機、LED信号機のさらなる設置を要望する。

8.テレビのニュースや緊急放送における字幕スーパー及びテロップの音声化と、外国語の日本語吹き替えを要望する。

9.視覚障害者の就労を拡大するため、改正障害者雇用促進法に基づき、点字やパソコンを使用した採用試験を実施するとともに、就労が継続できるように、合理的配慮を実施するよう要望する。

10.あん摩・マッサージ・指圧、鍼、灸の定義を明確にし、免許証を携帯方式に切り替えることにより、無資格医業類似行為者の取り締りを強化するとともに、無資格業者の養成所を排除し、柔道整復師による違法な保険取扱いを規制するよう要望する。

11.視覚障害者の自立と社会参加を促進するため、歩行訓練士の増員をするとともに、配置基準を定め、どこででも歩行訓練が受けやすい環境を整備するよう要望する。

 私たちはこの大会に参加し、視覚障害者の現状と今日的課題、福祉に関する情勢と運動の展開等を理解し、また、会場で多くの仲間と集い、連帯の輪を広げました。

 来年は、5月20日(金)から22日(日)に青森県で開催されます。今年同様旅行団を結成して、観光も計画されると思いますので、共に参加し日盲連大会の雰囲気を味わうとともに、土地の風に触れる旅に参加しましょう。


《事業報告》

◆三療部会だより

副会長(三療部会長) 堀 惠一
○ 3月8日(日)、富山県視覚障害者福祉センター2階盲人ホーム施術室において三療部会、研修が行なわれました。

 午前は10時から7名が参加し、ボランティアさん3名に施術奉仕を行い、他の人は施術者と患者さんが交わす会話や、適切なアドバイスなどについて勉強していました。

 午後1時からは15名が参加して、講師の中西美雄氏によるお話を聞きました。

 まず、三療部会の歴史について、50年ほど前に盲学校を卒業した同窓生が集まって発足した三療研究会が始まりで、その後いろいろな経緯を経て、盲人ホームの指導者の養成という目的もあり、今の三療部会となったそうで、これからも大切に育てていただきたいと話されました。

 続いて、治療院で実際に行なっておられる施術についての話に移り、基本的には、あん摩を重視しておられ、施術していく中で得られた情報を基に、丁寧な触診を施し、以前勉強していた「平方式(ひらかたしき)リンパ流開通術」を行い、効果を上げられているそうです。

 その後、実技に移り、実際の触診による結果も話をされながら、鍼を使用して2名の方にリンパ流開通術を、また、2名の方にあん摩の術を披露され、質問などにも答えられ、3時前に終了されました。

 丁寧な細かい触診、リンパの流れの大切さなど、これからの診療の中で大いに活用していきたいと思います。

○ 6月14日(日)、富山県視覚障害者福祉センターの盲人ホーム施術室と和室において三療部会・総会が開催されました。

 午前10時からは12名が参加し、ボランティアさん3名に施術奉仕を行いました。また、施療技術交換ではいろいろな三療などの話をして情報交換もしました。

 11時からは13名が出席して平成27年度の総会が開かれ、26年度事業報告に続き、決算報告がされ、拍手で承認されました。

 その中で、マッサージなどの三療に関する勉強についての話合いでは、三療部会でいつでも読めるような図書を集積し、整理してはどうか、それよりサピエ図書館を利用したり、読みたい本があれば図書館で音訳、点訳するようにする方がいいのではとか、知りたいときにすぐ読まないとだめとか、また、もっと若い人に参加してもらえるような内容のある研修、施療技術交換が必要であるなど、いろいろ活発な意見交換がされました。

 最後の役員改選では、部会長に堀惠一、副部会長に安達実さん、池田一義さんが選ばれました。

 今後も皆様のご意見ご要望と共にご協力をよろしくお願いいたします。


◆理事会・支部長会・評議員会・定期会員総会

総務部 部長 佐生 秀一(さそう ひでかず)
1.平成26年度第2回理事会・第2回評議員会・第3回理事会

 平成27年3月29日(日)午前10時より、富山県視覚障害者福祉センター研修室において、平成26年度第2回理事会が開催され、理事、外部理事、監事、14名が出席。

 平成26年度本部会計・施設会計補正予算(案)について審議が行われ、原案どおり承認。

 続いて、平成27年度事業計画(案)及び平成27年度本部会計・特別会計・施設会計予算(案)について審議が行われ、原案どおり承認されました。

 最後に、平成27年4月からの次期評議員について、各支部等から推薦された評議員全員が承認されました。

 続いて、同日午後1時より、同所で第2回評議員会が、27名の出席により開かれました。

 中西会長から、理事会、及び評議員会のあいさつの冒頭、今期限りでの退任を表明され、3期・6年に渡りご支援いただいた、評議員並びに一般会員の皆様への感謝の気持ちを述べられました。

 その後、平成26年度補正予算(案)の審議、次に平成27年度事業計画(案)及び平成27年度予算(案)が審議され、原案どおり承認。

 続いて、次期役員(理事・監事)の選任について審議が行われ、外部理事及び監事については定数どおりで、そのまま選任されました。各支部等の推薦による、会員理事新任3名・新監事1名についても定数どおりであり、全員選任されました。(別表参照)

 評議員会終了後、第3回理事会を開催。これは「理事会の審議は評議員会の意見も取り入れて行われるのが好ましい」との市の指導方針に従って、初めて行われたものです。

 評議員会で出された、交通費(理事会、評議員会の際に支給)については、運賃値上げや消費税率を考慮して、平成27年度の補正予算で修正する事が改めて決議されました。

2.平成27年度第1回理事会・支部長会

 平成27年4月12日(日)10時から開かれた、新理事による第1回理事会では、会長及び副会長の互選が行われ、新会長に塘添誠次(射水市)、副会長に堀惠一(富山市)・山内正一(富山市)・安田庄内(高岡市)に決まり、その後、専門部長及び専門部員も選任されました。(別表参照)

 同日午後1時から行われた支部長会では、まず新役員の紹介がありました。塘添新会長の挨拶では、はじめに次の「三つの抱負」が述べられました。

 ①会員の皆さんが参加して楽しかったと思える行事にしたい。

 ②行政や各関係機関の理解を得て、会員の要望を少しでも実現していきたい。

 ③会員数の減少に歯止めをかけるよう心がけたい。

と述べられました。

 続いて、平成27年度の事業計画、自己紹介も兼ねて現状報告や要望が出されました。その中では3月14日、北陸新幹線開業に伴ってJRから経営を引き継いだ、あいの風とやま鉄道を利用された支部会員より、その不便さが際立つ意見が多く出された事から、協会として、利用改善に向けた意見を取りまとめた上で、関係機関に対して要望していくことが決められました。

 その後、県への要望事項についても討議され会議は終了。

3.第1回評議員会・第2回理事会

 5月24日(日)10時より、第1回評議員会が24名の参加で開かれ、まず新役員(理事・監事)の自己紹介がありました。

 塘添新会長より新評議員に対し、今年度への抱負と新評議員へのお願い・期待することが挨拶で述べられ、次に平成26年度事業報告、及び決算報告を審議し原案どおり承認されました。

 続いて苦情解決体制の整備についての議案を審議、事務局から「苦情解決責任者」「苦情受付担当者」「第三者委員」の氏名が発表され、質問等を受けたのち承認。

 また、あいの風とやま鉄道への要望書の内容についても議論されました。終わりに、各評議員の自己紹介を兼ねて要望等伺い、会議は終了。

 午後1時30分より、第2回理事会が開かれ、平成26年度事業報告、及び決算報告を審議し、評議員会を踏まえて審議し承認されました。また、あいの風とやま鉄道に対する要望書の内容についても改めて議論され、評議員会から出された意見も集約して、6月の総会までに取りまとめることが決まりました。

4.平成27年度定期会員総会

 本年度の定期会員総会は、平成27年6月14日(日)富山県視覚障害者福祉センター研修室において開催され、はじめに昨年度故人となられた方々に対し黙とうを捧げた後、中西美雄氏と日吾典子氏に感謝状が贈られました。

 その後、塘添誠次新会長から、新会長としての抱負が述べられ、会員の皆さんに対して、今後なお一層のご協力とご支援いただきたい旨の内容が話された後、来賓の、井内務(いうちつとむ)富山県厚生部部長(代理石浦登(いしうらたかし)障害福祉課課長)、田畑裕明(たばたひろあき)衆議院議員、五十嵐務(いがらしつとむ)富山県議会副議長、岩城勝英(いわきかつひで)富山県社会福祉協議会会長(代理上野和博(うえのかずひろ)専務理事・事務局長)、髙田洋信(たかたようしん)富山県身体障害者団体協議会会長(代理久々江除作(くぐえよさく)事務局長)から祝辞をいただきました。

 次いで、定数確認(出席者78名、委任状75名)と新役員の紹介があり、総会議事に入りました。平成26年度事業報告、及び決算報告、平成27年度事業計画(案)、及び予算(案)について審議が行われ、原案どおり承認されました。

 また、県への要望事項・あいの風とやま鉄道への要望書について報告され、厚生大臣免許保有証の申請手続き等について案内がありました。総会終了後、懇親会が開かれ、県内各地から集まった会員相互の親睦を深め和やかなうちに終了。

別表 平成27年度 新役員担当専門部、及び業務内容・担当事業

・総務部

 総務部担当役員

  会長 塘添 誠次

  常務理事 萩中 俊一

  理事(部長) 佐生 秀一

 総務部業務内容

1.財産管理、会計、定款、会則、規程、議事録、名簿等の文書処理に関する業務

2.組織運営、事業の企画、連絡調整、情宣活動に関する業務

3.組織強化、他の専門部に属さない業務

 総務部担当事業

1.役員会、総会の企画開催 2.上部団体、関係団体との連絡 3.専門部の総括調整 4.記念事業の企画等 5.他の専門部に属さない事業

・施設部

 施設部担当役員

  副会長 堀 惠一

  理事(部長) 上坂 敏彦

  理事 笹木 希一

  理事(施設部長) 高島 豊

 施設部業務内容

1.福祉センターの管理運営に関する業務 2.更生相談室の経営

 施設部担当事業

1.施設関係会議の開催 2.福祉センター(点字図書館、盲人ホーム)及び更生相談室の管理運営 3.ボランティアと利用者交流会 4.三療研修会 5.センタークリーン作戦

・厚生部

 厚生部担当役員

  副会長 山内 正一

  理事(部長) 本江 とみ子

  理事 徳市 秀晴

  外部理事 倉田 久子

 厚生部業務内容

1.生活権の擁護、生活訓練、交通安全、親睦レクリエーション、体育、医療視機能訓練に関する業務 

2.更生相談会の企画、権利の保障、福祉向上に関する業務

 厚生部担当事業

1.球技大会 2.宿泊研修(激励大会・歩行訓練・研修会) 3.更生相談会 4.結婚相談室 5.福祉機器展

・文化部

 文化部担当役員

  副会長 安田 庄内

  理事(部長) 高島 ヒサ子

  理事 梅本 直明

  外部理事 西山 傳昭(つぐあき)

 文化部業務内容

1.各種研修、点字技術の普及向上及びIT指導に関する業務 2.文芸、芸術推進、その他文化向上に関する業務

 文化部担当事業

1.会報発行 2.文化祭(共同募金補助事業) 3.点字・パソコン競技会 4.IT講習会

・青年部部長 高橋 亨

 青年部業務内容 青年の活動の促進に関する業務

・女性部部長 柳田 信子

 女性部業務内容 女性の活動の促進に関する業務

・スポーツ部部長 中西 美雄

 スポーツ部業務内容 スポーツの振興

・三療部会長 堀 惠一

 三療部業務内容 三療研修会・盲人ホーム運営協力


《みんなの広場》

◆JR北陸新幹線富山駅ホームの点字ブロックについて

富山支部 中西 美雄
 平成27年3月14日北陸新幹線は華々しく開業し、富山東京間を133分で走る。その少し前、2月22日に新装なった北陸新幹線の試乗会があり、私はそれに参加する機会を得て乗り心地抜群の車両に揺られ、富山駅と上越妙高駅を往復させてもらった。

 その感想文は県視障協のホームページに載せてある。

 その骨子は、「JR北陸新幹線の新高岡駅から上越妙高駅の間にある、全駅のホーム上に敷設されている点字ブロックがホーム柵と列車の間に敷かれていて、我々が歩行するホーム柵の内側には敷設されていない」ということで、これに対するJR側のコメントは「これらの駅は通過する列車も多く、その際の風圧を考慮し、金沢駅よりも間隔が長くなっている。よって、その空間に迷い込まれた場合の安全確保のためであって、設計ミスでも工事ミスでもない」としている。


 この私の文章がきっかけになったのか、それとも、この点字ブロックの疑問に気づかれた方がおられたのか分かりませんが、この富山駅の新幹線ホームの点字ブロックに対する疑問が、パソコン上のツイッターやフェイスブックなどに三千件を超える疑問の書き込みがあったそうで、NHK富山放送局や富山テレビ放送局、それに北陸中日新聞社から問い合わせがあった。

 その内の中日新聞が取材をして紙上に載せてくれましたが、他の2社については「上司と相談して了解が得られたら取材したい」とのことでしたが、それから一月近くたっても動きがないので、ここに投稿させていただきました。

 日本の新幹線は世界に誇れる技術であると自他ともに認めている。しかし、我々弱者に対する心遣いにかけていては、その技術にも傷がつくだろう。上記のJR側の回答にしても、理由には納得できるが実際のところ疑問が残る。

 それは、ホーム柵と列車の間に敷かれている点字ブロック。なぜ、その上に等間隔に支柱が立っているのだろうか??

このことによって、JR側の「設計ミスでもないし、工事ミスでもない」という説明は気泡となってしまう。

 このこと(左の写真)に対するコメントもいただきたいところであるが、私はツイッターもフェイスブックもやっていないのでどうしようもない。

 これからは、JRの問題もあるけれども、あいの風鉄道や富山地方鉄道、市内電車やライトレールなど多くの問題も生じてくると思う。

 「障害者全体が力を合わせて利用しやすい富山駅になってもらいたいものである」と願っている。



◆モンゴル卓球指導

日盲連スポーツ協議会 副会長 濱野 昌幸(はまの まさゆき)
 2015年3月、日本盲人福祉委員会からモンゴルへサウンドテーブルテニス(以下卓球)の指導に行ってきました。日本からは日盲連スポーツ協議会の会長と私の二人旅でした。二人ともモンゴルは二度目で、前回はさまざまな視覚障害者スポーツの紹介をメインにしてきていました。その中の種目の一つに今回の卓球がありました。

 モンゴルでは冬が長く屋外でのスポーツはあまり適さないため、ゴールボールや柔道が盛んに行われていて、レクリエーションレベルでのスポーツはあまりありません。そのためか全部で23ある県のモンゴル視覚障害者協会支部が孤立傾向にあります。この状況を何とかしようと卓球による組織強化、日本からの指導者の派遣と話がつながったわけです。

 当日、参加者は各県代表46名と中央の6名。老若男女が集まりました。講演が始まる前からモンゴル語に訳したルールブックを真剣に読んでいます。

 ここからは実際の指導内容です。ステップごとに書いてみます。

ステップ1 卓球台づくりと作り方指導

 日本で手作りしたパーツを持ち込み、普通の卓球台にフレームを付けました。同時に現地の男性事務教職員(健常者)に作り方を教えました。

ステップ2 卓球の楽しさと大まかなルール指導

 球が来たら打つ、アウト・イン、ネットなどの簡単なルールだけを教え、楽しく球遊びです。これが盛り上がりました。

ステップ3 細かなルールと試合

 細かなルールを教え、第1回モンゴル卓球大会を行いました。審判は私が勤めました。ちなみに優勝者には現金が出たようです。

ステップ4 審判の育成

 視力のいい3人を選んで審判して実際に試合を判定させました。審判として十分にできると思います。

 この一連の指導で地方で練習したり、遊んだりできるだけの知識と経験は与えられたと思います。また、中央で大会を開くことも可能でしょう。モンゴルの会長さんも積極的に使っていきたいと言ってくださいました。

 感想としては講演中の文字通り参加者の姿勢がとても印象的でした。卓球台を幾重にも取り囲んだ全員が、全盲・弱視を問わず前のめりで、見逃すまい、聞き逃すまいとしているようでした。日本を振り返ればどうでしょう。会議や講演会では後ろの席から順に埋まっているような気がします。

 また、卓球や組織強化に関する質問がとても多くて時間を過ぎてもなかなか終わらせてもらえないほどでした。組織に対して、視覚障害者に対して、そして国に対しても参加者が「何かしたい」と熱心に考えていることがよくわかりました。

 今回のモンゴル訪問では限られた時間の中で有意義な足跡を残すことができたと考えています。しかしながら、本当の意味で有意義であったかどうかは、モンゴルのみんなのこれからにかかっているとも考えています。卓球をメジャーなツールとして使い込んでくれるのか、ほこりをかぶせてしまうのか、今がスタートラインです。これからのモンゴルに乞うご期待です。


◆全国大会に参加して

小矢部支部 牧野 清美(まきの きよみ)
 魚津、富山、射水、高岡、砺波の各集合場所を経て、参加者全員が車内で顔を合わせました。

 「今日から3日間楽しく、怪我のないように過ごしましょう」そんな挨拶がかわされ、3日間の予定に準じて行動が開始されました。

 最初に立ち寄ったのは、

1.郡上八幡(ぐじょうはちまん)博覧館

 郡上踊りの実演がありました。踊りの動作を言葉でわかりやすく説明してくださるので、その説明に合わせて、自然に両手や両足を動かしていると、まるで踊りの輪の中にいるかのように楽しい気持ちになっていきます。各町内交代で、8月には、3日3晩踊り明かすことも教えてもらいました。

 もうひとつ、夏になると、橋の欄干から男の子が川に飛び込む行事も、ここ郡上八幡だったことを改めて確認しました。

2.食品サンプル見学  あまり印象に残っていません。

3.関(せき)鍛冶伝承館

 鍛冶屋さんの風景を画面で見せていました。何本もの日本刀が展示されていました。ここでは買い物をすることができないので、買い物のできる場所へ移動して、それぞれが自分に必要な品物を買いました。

 関の刃物は有名なので高額なものは買えません。手ごろに買うことができた足のつめきりと指のつめきりを買いました。帰宅してさっそく使ってみました。なかなか切れ味が良く、両手・両足のつめがすっきりしました。

4.長良川(ながらがわ)鵜飼ミュージアム

 少し残念だったのは、ここでは説明だけで実際の鵜飼を体験することができなかったこと。大変だろうけれど、実際の雰囲気を味わってみたかった。

 数か所の見学を経て「岐阜グランドホテル」に到着。広いので説明は聞いたのだけれど、お風呂に行くのにも途中で従業員の方にお聞きすることも、たびたび。「ああ、田舎者だな」何回か自問自答の私でした。

 食事はおいしく、皆さん方のカラオケを楽しく聞きながら、どんどんはしが進み、満足。後は寝るだけ。今回はベッド。部屋のカギもオートロックでした。

 朝食は、なんとナイフとフォークが何本もテーブルに並んでいるではありませんか。「どうしよう」一瞬困ってしまいました。なぜかというと、フォークとナイフを使いながら、パン、サラダ、果物をおいしく頂く自信がまったくありません。

 そこで、「おはし」をお願いしました。パンにつけるバターとジャムを、バターナイフでパンにつけて食べました。「おいしい!」ちょっとハイカラなきもちになりながら、おはしで安心してサラダを食べました。日常生活ではめったに体験できない貴重な体験でした。

 今回の一番の目的である全国大会岐阜大会に参加するため国際会議場へと向かいました。私が全国大会に参加するのは、今回で2回目。前回同様、たくさんのボランティアの皆様方に支えられて行われていることを改めて強く感じました。

 会場に掲げられた4つのスローガンは、「深めよう 障害者権利条約の理解」「許すな 無免許マッサージの横行」「拡げよう 視覚障害者の職業領域」「進めよう 白杖の意義・安心して移動できる街づくり」

 前日から役員の方々が話し合われて出来上がった、私たちの生活をよりよくするために考えてくださったスローガンでした。大会にはつきものの来賓の方々の挨拶。今回もたくさんの方々がいらしていましたが、なかでも今現在の厚生労働大臣の祝辞は、退屈することなく話に引き込まれていく感じで、「さすがだなあ」と思いました。

 帰宅して、テレビやラジオで厚生労働大臣の発言を聞く機会が何度かありましたが、実物にお会いしたので、なんだか親しみを感じている私でした。

5.明治村

 明治村には60余りの建物があるということでした。とにかく広い。今回見学したのは数か所だけです。宇治山田村の郵便局がありました。この郵便局にあるポストに投函すると、ちゃんと配達されると聞きました。そのことを事前に知っていたらはがきを投函できたのにと、ちょっと投函できなかったのが残念でした。

 園内を回る蒸気機関車が名古屋駅から東京駅まで走っていました。この列車に乗車できたことも、昔懐かしい事柄を思い出させてくれました。

6.犬山城

 犬山城は山の上にありました。坂道をダラダラ登っていき、城内の急な階段を注意しながらゆっくり天守閣を目指して登っていきます。天守閣に着くと、涼しい風と絶景の景色が迎えてくれました。

 こんな山の上に、昔の人は機械もないのに人力だけでよくまあ作ったものだな、感心するばかりです。

7.かかみがはら航空宇宙科学博物館

 これまでに実物の飛行機の大きさを感じる機会がありませんでした。ここにはこれでもかというくらいに、飛行機が並んでいました。

 触れてみる、翼の大きさを感じる。移動しても、移動しても翼は終らない。それくらいに大きいのだ。解りやすく言えば、人の身長は両掌を広げた長さと同じくらいと言われています。それと同じように、飛行機の全長と翼の端から端までの長さが同じということになりますから、その大きさ、長さが想像できるのではないかと思います。実際に触れてみることができ、本当によかったです。

8.イチゴ狩り

 ハウス栽培なので、ハウスの中はしばらくいると暑くなってきました。入場料分のイチゴを食べなければと思いますが、そんなに食べれるものではありませんでした。よくばりは大敵。選別しながら、おいしそうなイチゴをたべました。

 3日間とも天候に恵まれ、すべての予定を無事にこなすことができたことは、参加された皆様方のサポートのたまものと感謝しております。本当に楽しい時間、ありがとうございました。

 来年の大会は、青森県と決まりました。


◆短歌集

氷見支部 湊 繁治(みなと しげじ)
耳底に 今も聞える もがり笛 別れた人の 嘆きだろうか

七草の 粥をすすりて 古希となり 顔に歴史の 筋浮き上がる

青空が 見たくて種の 朝顔は 袋の中で 身構えており

ヘルパーと 語る景色も 春になり 歩幅も少し 広くなりにけり

決断を 迫る霰が 肩に降る 我に何かを 告げているらし

明暗に 関わりの無い 日々なれど 今朝は初春の 明るさ思う

点字読む 指の疲れを 癒やさんと 冬薔薇の鉢 触れんとぞ思う

寒椿の 異名を 侍花と言う そのすがしさは 指にも伝う

洗い上げし シーツ真白く 翻り 風は翼を 幾度与えぬ

いつ果てる 戦か誰も わからねど 今朝も点字を ほつほつと読む

心には 種々さまざまの 部屋があり 諭してくれる 仏もおりぬ

血圧の 薬畳に 転がりて 指の瞳に 触れることなく

吊橋を 渡るがごとき 杖を突く 夢追うものが 一つありけぬ

洗濯の はさみを付けて 靴を脱ぐ 我のしぐさを 哀れとぞ思う

傘差して 家路に帰る 白い杖 車を小突き 罵声を浴びぬ

寒椿の 紅にも種々の 色ありて 我に伝える語を探しおり

人生に 反省迫るごとく降る 傘の霰は 他の音を消し


◆カラオケと私

富山支部 小林 忠之(こばやし ただゆき)
 カラオケという語源はどんな人が言い出したのか。また、いつ頃、カラオケというシステムができてきたのか私には残念ながら分かりません。もし、このことを知っている人がいたらお教えください。

 「カラ」という言葉と「オケ」という言葉がマッチしておもしろく、優れた言葉だと思います。そうしてこのカラオケという言葉が、半永久的にこれからも続くことでしょう。

 この音の文化が日本古来、人間が楽しいとき、悲しいとき、苦しいとき、あるいは歌いたいとき、自然に口から歌の形をとったり、節をつけたりして歌われてきました。

 また、貧しい子ども達が裕福な家へ奉公とか、あるいは子守だとかいう風に、苦しい労働の中から自然に生まれてくる数々の子守歌、あるいは大人の人の、苦しい労働の中から労働歌として、いろんな民謡があり、その中でも「追分(おいわけ)」という、素晴らしい歌も生まれてきました。

 昔は交通機関もあまりなく、歩いて行くという、あるいは一部の人だけが他府県へ行くという形が多かったので、同じ歌が沖縄から北海道まで、みんなが同じ歌を歌うと言うことが少なかったように思われます。

 明治・大正・昭和、特に戦後まもなく歌謡曲が非常に盛んになり、いつの間にかカラオケという音の文化が、日本歴史上の広く、沖縄から北海道まで、カラオケ特有の同じ歌がみんなで共有できるそういう時代になりました。

 そういう意味で、日本のカラオケの文化は、素晴らしいことだと思います。何よりも、このカラオケが世界に広まり、カラオケという言葉がそのまま世界の人々によって、カラオケを使われているということが日本として誇るべき素晴らしいことだと思います。

 カラオケと言えば、昭和29年から昭和30年の3月ぐらいまで目の病気で金沢の大学病院に入院しました。朝になると、病室のラジオから7時半くらいになるとナショナルの提供による「赤ちゃんは王様だ」というテーマ音楽によって(「赤ちゃんは王様だ」という歌はフランク永井が歌っています)歌の入ってない曲、歌のない歌謡曲が3・4曲、いつも流れてきました。

 そうして、歌のない歌謡曲が流れると、病室の皆さんと一緒に、知っている歌があると、ベッドを叩いたり茶碗を叩いたりいろいろな拍子をとって、そうして朝食を食べないで歌うものですから、看護婦さんが入ってきて、「ご飯が遅いと片付けるのが遅くなるので、早く食べてください」といって怒られたことが楽しい思い出として残っております。

 この頃は、歌のない歌謡曲が盛んに流れていましたが、カラオケ自身がまだ出ていなかったように記憶しております。でもこれは私だけなので何とも言えません。

 昔のお酒の席は、忘年会、新年会、めでたい時などは手拍子で、だいたい民謡が多かったように思います。それに、盆踊り唄、ちょっと気の利いた人は、都々逸(どどいつ)、端唄(はうた)あるいは謡(うたい)などがあったように思います。それがだんだん、カラオケという文化が入ってきて、宴会には必ずといってもいいくらいカラオケの世界になりました。

 曲が流れると、好むと好まざるとに、昔の歌謡曲や最近の演歌、ポップスなどが耳に入ってくるのであります。また私も、カラオケが好きなもんで、つい、マイクを持つのですが、曲を気にすれば歌詞を忘れたり、歌詞を気にすれば曲から外れたり。皆さんの耳を歌の立つ人は聞いていても気持ちが良いのですが、私のような者がマイクを持つと、曲から出たり入ったり、出たり入ったり、忙しいのであります。哀れなことこの上ないものだと思います。

 耳のせいにしたいのですが、昔テレビで見ていた時、鶴田浩二(つるたこうじ)が耳の後ろに手をあてて歌っていた記憶があります。本人の言っていたところでは、バックオーケストラが中々聞きにくいということだと言っていたように思います。そうして戦争に行っていた時に、鉄砲の弾が、あるいは大砲の弾か知りませんが、耳のところで爆発して鼓膜に障害がおこったという話を聞いたような覚えがします。そういったことで、耳の都合が悪くても、鶴田浩二のように上手に歌う人もいるし、そうかといって私自身は今ほどになってくると、かなりカラオケの音が充分聞こえるとは言い切れないのであります。

 カラオケも、そのカラオケの機械によって、聞きやすい機械もあるし、聞きにくい機械もあり、またスピーカーの向きによってもだいぶ違うと思います。

 私の印象に残っているのは、どこの宴会場だったか忘れてしまったのですが、カラオケの機械が皆さまの方へ聞くスピーカーが2つあって、それに歌う人が演奏を聴きやすいように後ろの方にまた2つあり、合わせて4つあって、そのときは非常に歌いやすいように思いました。また歌っていても、演奏が非常によく聞こえて気持ち良かったと思います。そういった非常に素晴らしいカラオケの所もありました。

 私には、音楽の能力が無いのか、それはまた皆さんの前で歌うということが、必要以上に背伸びするといえばよいか自我が強いというのか、上手に歌おうとすればするほど、上がって曲から外れたり、歌詞を忘れたり、さんざんの悲しい結末に終わるのであります。

 皆さんもご存じの通り、文化祭でカラオケを7・8回歌ったような気がしますが、1曲も満足に歌った曲はありません。本当に恥ずかしい思いであります。

 曲の伴奏にしたがって、また、歌詞を忘れないで歌うということができないという原因は、もう一つ私には分かりません。これは必要以上に上手に歌おうとしたり、また上がるという心が未だに私には分からないのであります。皆さんの歌っている歌を聴くと、羨ましいのであります。

 東海林太郎(しょうじたろう)、フランク永井、ディック・ミネ、先ほど言いました鶴田浩二の「赤と黒のブルース」、三波春夫(みなみはるお)の「チャンチキおけさ」この2曲は難しい歌ではありますが、私の人生と重ね合わせて、好きな曲であります。

 よく、カラオケボックスへ行ってカラオケの練習をする人があります。私も、娘に連れて行ってもらって何度かカラオケの練習をしました。また、練習と言えば、沢山の前でするのもなんですが、やはり一人でゆっくり曲に合わせる練習をしたり、歌詞を歌うということが大事かと思います。でも、カラオケの本当の醍醐味は、沢山の人の前で自分の歌っている歌が、沢山の人に聞いてもらっているという、そういう醍醐味は、沢山の人の前でないと味わうことができないのでは無いかと思います。

 私はあまり上手ではありませんが、でもカラオケは好きであります。それでは最後に、

 風呂上がり 桶がなるなる 桜色

 ありがとうございました。


◆夢みたいな出会い

小矢部支部 金谷 美子(かなや よしこ)
 梅雨の季節を迎えての散歩に少し気おくれする時もあります。しかし、早朝の散歩は元気をもらう源です。夫の目を借りて季節の花々や鳥の声、セセラギなどと命の洗濯です。

 先日、あいの風を利用してのことですが、ちょっとうれしいことがありました。

 一般の人は、なかなか白い杖の人には声かけは出来るようでできないでしょうね。それが若い女性より、「なつかしいです。こんにちは」と声を掛けられ、一瞬びっくりしました。それは○○小学校に招かれて、総合学習に参加した時の生徒さんでした。立派な社会人となり、目の見えない私に言葉を掛けて、あの時の話を大切に覚えていると言われ、二度びっくりです。

 たしか、話の結びにおもいやりと感謝の言葉を忘れないように、友達は宝です。すばらしい出会いを大切にしてほしいと言ったように思います。

 暗いニュースがつづく今日この頃明るい話題がもっとたくさんあればいいですね。


◆まだまだ新人

所長 高島 豊
 早いもので、富山県視覚障害者福祉センターに勤務してもう1年が過ぎました。皆さんから、これまでも今もたくさんのことを教えていただき、さらに、しばしば未熟さや失敗を大目に見ていただき、ありがとうございます。

 赴任して以来、センターが実はたくさんの方々に支えられているということを日ごとに実感してきた1年でもありました。

 センターを拠点に精力的に活躍される協会役員・会員の皆さん、来館、あるいは電話を通してセンターを積極的に利用してくださる皆さん、点字図書・録音図書製作を献身的に支えてくださるボランティアの皆さん、そしてそのボランティアの皆さんの足となる車を駐車させてくださるご近所の皆さん等々、数え上げると、切りがない方々の存在があって成り立っているということを昨年度当初、それほどはわかっていませんでした。

 あれから1年以上が過ぎ、感謝、感謝の毎日です。協会のお仕事をお手伝いさせていただくうちに、視覚障害者を取り巻く環境の厳しさを実態として知ることもできました。

 晴眼者が当たり前のように行っていることを、できないことが当たり前としてはいないか。社会参加の範囲を周りが勝手に、あるいは本人が遠慮して線引きをしてはいないか。

 今、世の中では「障害者差別解消法」や「障害のある人の人権を尊重し県民皆が共にいきいきと輝く富山県づくり条例」の施行に向けて準備が進められています。

 合理的配慮が当たり前の配慮となり、これらの法の精神が当たり前のこととして人々の間に根付くにはまだ時間がかかると思いますが、着実に進んでいる今だからこそ、私たちなりの発信を根気強く続けていく必要性を感じます。

 最後にもう一つ、落ち葉のすさまじさを抜きにセンターは語れません。落ち葉にいいようにあしらわれてきたことは否めません。しかし、これも徐々に要領をつかみつつあります。落ち葉の処理も当たり前のようにできるようになりたいと願う今日この頃です。

 これからも皆様からのご指導をいただきながら成長させていただくことが、富山県視覚障害者福祉センター、ひいては社会福祉法人富山県視覚障害者協会の発展につながることと信じ、一歩一歩ではありますが努力を積み重ねていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


《事務局から》

◆消息  訃報

 谷口 厚子(たにぐち あつこ)氏(高岡市) 2月 逝去

 高野 正雄(たかの まさお)氏(高岡市)  2月 逝去

 今井 秋本(いまい あきもと)氏(富山市) 4月 逝去

ご冥福をお祈りいたします。


◆時事暦(1月~6月)

3月29日(日) 午前 理事会 午後 評議員会を開催

4月12日(日) 午前10時 平成27年度第1回理事会 午後1時支部長会

4月19日(日) 第15回富山県障害者スポーツ大会〔水泳競技〕(東富山温水プール)

5月16日(土) 出会いと語らいの集い(岐阜県)

5月16日(土)・17日(日) 「第42回北信越グランドソフトボール大会」が福井県で開催され、富山県から15名参加

5月17日(日) 第15回富山県障害者スポーツ大会〔陸上競技〕(県総合運動公園陸上競技場)

5月24日(日) 午前10時 平成27年度第1回評議員会 午後1時30分 第2回理事会

5月29日(金)~31日(日) 「第68回全国盲人福祉大会〈岐阜大会〉」が開催され、富山県から総勢40名参加

6月11日(木) 平成27年度点訳(2名)・音訳(4名)ボランティア養成講習会開講式

6月14日(日) 午後1時 平成27年度定期会員総会 会員78名・委任状75通 感謝状(中西美雄 氏、日吾典子 氏)の贈呈


◆平成27年度後期の主な行事予定

7月5日(日) ボランティアと利用者交流会「富山県民会館及び富山駅・駅前周辺」

7月19日(日) センタークリーン作戦

8月23日(日) 第64回点字競技会・第16回パソコン競技会

9月1日(火)~3日(木) 第61回全国盲女性研修大会(宮城県)

9月5日(土)・6日(日) 宿泊研修〔視覚障害者と家族激励大会・歩行訓練・研修会〕(中新川郡)

9月12日(土)・13日(日) 第61回全国盲青年研修大会(広島県)

9月27日(日) 第15回富山県障害者スポーツ大会〔フライングディスク競技会〕(県総合運動公園)

9月末 会報「ゆきしろ」第72号発刊

10月4日(日) 第39回視覚障害者文化祭・福祉機器展

10月18日(日) タンデム自転車体験会

10月24日(土)~26日(月) 第15回全国障害者スポーツ大会(和歌山県)

10月25日(日) 第41回富山県視覚障害者球技大会〔グランドソフトボール・サウンドテーブルテニス〕(南部中学校・センター)

10月31日(土)・11月1日(日) 第24回北信越サウンドテーブルテニス大会(新潟県)

11月15日(日) 三療研修会(センター)

11月15日(日) 第15回富山県障害者スポーツ大会〔卓球競技〕(県総合体育センター)

11月28日(土)・29日(日) 北信越ブロック会議 代表者会議・青年部協議会・女性部協議会(福井県)

11月 出会いと語らいの集い(未定)

12月3日(木)~9日(水) 障害者週間

12月6日(日) 更生相談会・結婚相談会・意見交換会(センター)

―平成28年―

3月27日(日) 理事会、評議員会(センター)

3月末 会報「ゆきしろ」第73号発刊


《編集後記》

文化部 部長 高島 ヒサ子
 今年の春から夏にかけて内外ともにあちらこちらで地震・火山の噴火・その他水害や台風・竜巻など自然災害が多く発生し、大変な年です。富山県は今のところ、幸いにもとても平穏無事な日々が続いているので、大変ありがたく思っています。ただし、明日は分かりません。とにかく皆さんとともに無事な日々が過ごせますように祈っています。災害に対するいろいろな注意をこれから皆さんとともに、しっかり学んでいきたいものだと思っております。

 今回はご報告以外に皆様からの気の付いたことやご意見をお聞かせいただきたいと思い、皆様の広場という感じで原稿を集めさせていただきました。原稿をお寄せいただきました皆様、ボランティアの皆さん、センター職員、そして会員の皆さん、心よりお礼申し上げます。


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