視覚障害者が楽しむ野球
グランドソフトボール

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 「視覚障害者が野球を楽しむ」と聞いたら一般の方は「見えないのにどうして?」と不思議に思われるのではないでしょうか。

 たしかに、速いスピードで飛んだり転がったりする野球のボールを、弱視の人が目で追いかけるのは、かなり困難な事ですが、ハンドボールほどの大きさになると、かなり目で追いかける事ができるようになります。

 それでも、全盲の人には全くボールを目で認識する事ができません。投げる事はできますが、バットで打つのは不可能に近いです。

 全盲の人は耳(聴覚)を頼りに行動しています。そこで、ピッチャーがボールを投げるのでなく、地面の上を転がすと、その音でボールを認識する事ができます。慣れて来ると、ボールのコースとスピードが分かるようになり、バットで打つ事もできるようになります。

 「ハンドボールを転がして投げる」ことにより、視覚障害者でも野球を楽しむ事ができるようになる訳です。


  グランドソフトボールのユーチューブ
 のページがありましたので、視聴して下さい。大変参考になりますよ。

 また、グランドソフトボールの詳しいルールについて、
  グランドソフトボールの紹介
 のページがありました。詳しく書かれています。参考にして下さい。

◆【富山県グランドソフトボールチーム】について
◆第14回全国障害者スポーツ大会 東海北信越地区代表決定戦


◆【富山県グランドソフトボールチーム】について

記.山内 平成22年4月1日

 視覚障害者でも野球やソフトボール競技ができます。その競技の名はグランドソフトボール。

 グランドソフトボール(Grand Softball)は、視覚障害者が行う野球競技のことで、以前は盲人野球と呼ばれていましたが、1994年4月、ソフトボールのルールを基本としていることから「グランドソフトボール」に改称されました。

 ルールの特徴は、

①ボールはハンドボール3号を使用し、投手がそれを転がして打者がバットで打つ。コースは、ホームベース上を少しでもかすればストライク。

②守備は通常の野球より遊撃手が1人多い1チーム10人で行う。

③1チームには必ず全盲者(全く視覚が無い人)が4人以上含まれる必要がある。

④全盲者は全盲であることを明確にするためアイマスクをして競技を行う。

⑤全盲野手が直接捕球したボールは、バウンドしていればゴロでもフライ捕球扱いとなり、アウトとなる、等である。

 本チームは、昭和40年代前半、富山県立盲学校(現富山県立富山視覚総合支援学校)OBによって結成され、その後、この競技が全国身体障害者スポーツ大会に正式に組み入れられたことから、毎年開催される北信越予選に出場し、優勝を目指して頑張っている。

 そんな中、北信越代表として戦った1977年青森大会、1983年群馬大会は共に全国3位の銅メダルを獲得。さらに地元開催の2000年国体「きらりんぴっく富山」大会では優勝戦でも優劣がつかず、結局抽選により惜敗し、銀メダルに甘んじた輝かしい?経歴もある。

 通年の活動は、北信越大会出場に向けた練習、盲学校生徒チームとの親善試合、そして、かつて優勝経験もある全日本選手権出場を期待しての練習等である。

 最近は部員数減少と年々上がる平均年齢に悩んでいる。 が、・・・そこはベテラン集団である。試合では、熟練したプレイとチームワークで観客や周囲を魅了していきたい。グランドのもう一つの意味「壮大な、雄大な、威厳のある」には及ばないが・・・。


◆第14回全国障害者スポーツ大会 東海北信越地区
      グランドソフトボール代表決定戦

 第14回全国障害者スポーツ大会・東海北信越地区代表決定戦が平成26年6月15日、富山市の南部中学校グラウンドにて開催された。

 北信越大会優勝から「打倒愛知県」に目標を切り替え、約三週間練習してきた成果を全て出そうと試合に臨んだ。

 初回愛知県の攻撃、ルール改正に伴い多彩な攻撃を仕掛けてきた。全盲打者によるバント戦法、わかっているとは言え、いざやられるとバント処理や通常の守備に焦りができ、あっという間に6点先制されてしまい、回を重ねてもバントバントで振り回され、追加点も与えてしまった。

 試合も終盤にさしかかった所で愛知県が三人目の投手を投入してきた。

 コントロールの乱れから無死満塁、絶好の得点チャンス、一気に四得点を返した。

 昨年は完封負けで悔しい思いをしたが、今年は得点を上げる事ができ、まあ良かったんじゃないかと思いました。今回、東海北信越地区代表になれませんでしたが、まだまだ挑戦は続きます。

 最後に応援してくださった皆様、朝早くから会場設定してくださった審判員の皆様、センター職員の皆様、本当にありがとうございました。

記.高橋克人


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