会報「ゆきしろ」60号
(平成21年10月発行)

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     第60号
(発行者)
 社会福祉法人 富山県視覚障害者協会
 〒930-0077
  富山市磯部町3丁目8番8号
 電話 (076)425-6761
  Fax (076)425-9087
 Eメール:bcb05647@nifty.com
 Homepage:http://www.toyama-ssk.com
(発行責任者)
 会長  中西 美雄


 上の題字は 鶴木大壽 氏によるものです。

【ゆきしろ(雪代)の意味】



 雪国にあって、大地が春の雪原と接する部分で静かに融けはじめ、しずくとなり、やがてかすかな流れをつくり、それが集まって春のはじめの雪どけ水となって音をたてて大河に注ぐ様を、古くから俳句における春の季語として「雪代(ユキシロ)」とよばれています。
 当協会が、このしずくが集まって大河をつくるように大きく発展していくよう、願いを込めて命名いたしました。

  【ゆきしろ60号 目次】
     巻頭言 60号内リンク
     平成20年度北信越ブロック代表者会議 60号内リンク
     平成20年度北信越ブロック会議女性部研修会 60号内リンク
     第62回全国盲人福祉大会「京都大会」 60号内リンク
     三療部会便り 60号内リンク
     平成20年度末、21年度当初の理事会・評議員会・定期総会 60号内リンク
     新役員名簿、担当専門部、担当事業 60号内リンク
     《みんなの広場》第62回全国盲人福祉京都大会 60号内リンク
     第3回全国視覚障害者携帯ワープロ競技大会 島崎真美 60号内リンク
     「五感で楽しむ北海道、冬のイベント巡りとガリンコ号」 60号内リンク
     STT北信越交流大会及び新潟プレ大会 60号内リンク
     川柳「闇の先に見えるもの」 氷見市 湊 繁治 60号内リンク
     協会の「メーリングリスト」への参加のお願い 60号内リンク
     富山県民福祉推進会議「福祉のまちづくり宣言」 60号内リンク
     《事務局から》 消息、訃報 60号内リンク
     時事暦(1月~6月) 60号内リンク
     平成21年度後期の主な行事予定 60号内リンク
     編集後記 60号内リンク

◆《巻頭言》 社会参加へのバリアフリーをめざして
                     会長  中西 美雄
 昨年9月、アメリカのリーマンブラザーズ社の破綻は、世界経済を深刻な不況に陥れた。「100年に1度あるかないかの大不況」といわれただけあって、わが国へも大きな影響を与えた。
 6月の決算においても、その前の決算においても「史上最高の黒字である」と発表していた「トヨタ自動車」でさえ、わずか2ヵ月後には人員整理を発表した。なぜえ?1年も2年も黒字を続けてきた日本の大企業が、たった2ヶ月で…。それまで会社を支えてきた社員の首を切るのだろうか?
 さて、私は去る4月の理事会において会長という重たい責任を負うことになりました。ご存知のとおり、私は無駄口や冗談はよく言いますが、人様の前では喋れない、体質的にそのようなことはできないのです。しかし、1度引き受けた以上は、いかなることになろうとも任期は果たさなければならないと、覚悟を決めているところです。
 自分から言うのもなんですが、弱い視力のまま小・中学時代を送っていますから、その年代の基礎知識も乏しくて、深みのない話しかできません。こんな私でありますが、しっかりと支えてくれる理事の皆さん、事務局職員の皆さん、それに、何よりも会員の皆さんのご支援とご協力、ご指導をいただくことができるならば、我々視覚障害者を取り巻く福祉環境の改善に全力を傾けていきたいと考えております。どうかお力をお貸しいただきますようお願い致します。
 平成18年に施行された「障害者自立支援法」は、3年後の見直し条項により、今通常国会に上程されています。上程はされていますが、今日6月25日現在まだ審議入りはしていません。
 法案の主な改正点は、
  1.介護保険との統合はしない。
  2.応益負担1割を削除し、応能負担とする。
  3.福祉サービスと補装具給付の費用負担を一本化する。
  4.重度視覚障害者を対象にした移動支援を「自立支援給付」に移行する。
  5.障害の程度区分を「障害支援区分」に改め、調査内容を障害の特性が十分反映できるものとする。
  6.相談事業の充実。
  7.障害基礎年金は、社会保障制度全体の中で検討する、など。
 この改正点の中で最も注目されているのは、4.の移動支援の問題です。
 (1)現行法では、すべてが地域の市町村に委ねられていて、国や県から指示を出しても『はい承りました』ですまされてしまうのです。市町村がそれだけの決定権をもっているからです。
 (2)この自立支援法が改正され、施行されることになれば、多少の問題点は生じるかもしれませんが、富山県内の市町村のように無理解で遅れている地域は大幅に改善されるでしょうが、先進的な県外市町村の中には後退する恐れがあるのではないか、との心配もあります。
 (3)では、富山県内の移動支援がどのくらい遅れているか、私の友人が住んでいる福島県郡山市の例をあげます。皆さんの市町村と比較してみてください。
 (4)一月あたりの利用時間は、ほぼ希望通り認められるが60時間もらっている。利用する時間帯についても制限はなく、夜間でも可。驚いたのは宿泊を伴う場所への移動も可。利用する場所への制限もなく、散歩、お見舞、喫茶店、買い物、コンサートなど。利用者の費用負担は、月額2500円までで、それ以上は行政が負担してくれる。
 (5)郡山市とほぼ同じなのは、大阪府豊中市で、ここでは忘年会や新年会にも利用でき、ガイドが望めば会費を払って参加することも可。もちろん待ち時間を散歩などで過ごし、約束の時間までに迎えに来てくれればいいとのことです。
 (6)富山県とはまったく違っています。まるで夢のような話ですね。
 冒頭にも書きましたが、財政難であるとか不景気であるということを理由に、同じ国民でありながらこんなに差があってもいいものでしょうか?これらの差は無理解から発生してくるのではないかと思います。もっともっと声を上げて政府や行政、国民に理解を求めることも必要ではないかと思います。皆で声を上げて全国並みの福祉水準になるよう努力しましょう。



◆《大会参加報告》  前会長 二口信幸
 平成20年度北信越ブロック代表者会議は、平成21年2月7(土)・8(日)の二日にわたり、新潟市のチサンホテルにおいて開催されました。
 当日は、2月の上旬とは思えないほどの良い天候に恵まれ、富山県の参加者14名はバスに乗り、快適な旅行となりました。
 2月7日  受付を済ませた後、14時から開会式が始まり、開催県代表の挨拶、来賓として来ておられた新潟県障害福祉課長品田英光氏の祝辞、各県代表の挨拶がありました。
 なお、日盲連の笹川会長は公務の都合により、夜の懇親会からの参加となりました。15時から部屋を改め各会議に移った。
 代表者会議では、山形敏行副理事長の司会により、主催県理事長の挨拶、各県出席者の自己紹介があり、正副議長を選び審議に移った。
 正副議長に印銀司氏と吉田浩氏
議事
 1 北信越ブロック代表理事報告
日盲連新センターの工事請負業者変更に伴う経過について説明があった。
 2 あはき協議委員会報告 晴眼者養成施設増設反対・タイスパマッサージ導入反対、無資格業者一掃ビラ撒きを関係団体と昨年8月に全国一斉に行った。
 3 総合企画審議会報告 日盲連名称変更については小委員会で今後とも慎重に話し合いを進めていく。
 4 第62回全国大会、北信越ブロック提出議題審議
① 長野県 JR駅構内及び車両のトイレに音声案内装置の取り付けをお  願いする。
② 新潟県 GPS対応の携帯電話の使用料金を半額にしてほしい。
 5 光の泉候補者推薦 太刀川道子氏 長岡市視障協会長夫人
 6 緊急提案(石川県) 専門学校の鍼灸学科増設及びマッサージ過程の増設を阻止するため、北信越ブロック加盟団体が一丸となって次の事項に取り組むことを決議する。
〈決議事項〉 視覚障害者の生活を守るため、晴眼鍼灸マッサージ師の急増を抑制する施策を早急にこうずるよう国及び県などの関係機関に強く求める。併せて、視覚障害者の就労支援施策をこうずるよう国、県及び市町村等の関係機関に強く求めていく。

2月8日
 午前8時30分から北信越各県の青年部状況について意見交換をした。各県共通して言えることは青年部員の数が少ないこと。そのために事業ができず、活発な活動もできない。各県の協力を得て青年層の掘り出しに努め、各県の青年部員の交流を深めて行けたら。
 9時15分から全体会。10時から日盲連笹川吉彦会長による「中央情勢報告」と題する講演がありました。ここで笹川会長は「新センター建設」について所属団体及び個人から多くの建設協力金を頂き、りっぱなセンターが完成し感謝耐えないという言葉、また、自立支援法見直しについては肝心の国会の審議が遅れ、いつどのようになるかめどがついていない。すでに与党プロジェクトチームによる改正案が出されていますがめどがつかないと言っておられた。
 以上二日にかけての会議は終わりましたが、残念なことは本県からの青年部が不参加であったことです。次の会議からは是非参加してほしいものです。



◆平成20年度北信越ブロック会議女性部研修会(新潟県)に参加                       前女性部長 日吾 典子
 2月7日・8日の二日間にわたり、新潟県チサンホテルで行われ付添1名を含む11名が参加しました。
 1 代表者会議
 3月に行われる全国委員会への提出議題と9月に行われる全国盲女性  研修大会の研修テーマの二点が審議されました。
①提出議題
福井、長野、新潟県
 入院中のホームヘルパーの利用を認めてほしい。
石川県
 地上デジタル放送の実施にあたり、視覚障害者が操作しやす      いテレビの開発、文字放送の音声化、並びに音声ガイドについ      て番組が今まで以上に充実することを要望する。
富山県
 福祉サービスが市町村に委ねられたことで地域格差が生じて      います。障害者が平等にサービスが受けられるように関係機関に強く要望します。
上記のうち、福井、長野、新潟の議題を提出することになりました。

    ②研修テーマ
 9月に行われる盲女性研修大会の研修テーマに、「わが県の      女性部活動実態と問題」を提出します。

 2 研修会(フロアディスカッション)
    助言者:大滝則子先生(元盲学校教師)
    研修テーマ:私の言いたいこと、本音が聞きたい
 各県から2名の合計10名が発表されたあと、フロアとのディスカッションになりました。
ア.娘の結婚問題 イ.裁判員制度について ウ.視覚障害者になっての私の人生(富山県 柳田信子) エ.70才を前にしてのわたしのチャレンジ(富山県 高島ヒサ子) オ.防災に関すること
カ.老い支度に思う キ.障害について ク.今の若い人達 
 上記について、 それぞれ3分以内の時間で発表されました。今回の発   表は自分達の身近な体験問題ということで、フロアとの意見交換も活   発に行われました。私たちはもっと自分達をアピールし、晴眼者から   の助けをいただきながらも社会参加、自立をおおいにするべきだと思   います。
 平成21年度の北信越ブロック会議は2月20日・21日の二日にわたり長野県で行われます。



◆第62回全国盲人福祉大会「京都大会」参加報告
                会長 中西美雄、副会長 塘添誠次
 この大会は先発隊として過去にも何回か出席したことがあります。そのときは、副会長であって、無責任かもしれないが参加することに意義があると思っていました。
 今年の場合は、少し違っていました。ほんの1ヶ月前に会長になったばかりだからです。JRのガイドや各地区でのガイドヘルパーの状態を確かめたいという思いもあって、副会長の塘添さんと「全盲二人旅」を実行してみました。塘添さんは、一人旅の経験はありますが、私の場合は全く一人で電車に乗ったことはありません。宮田事務局長や家の者が不安を訴えて反対をしてくれましたが、「一緒に歩いてはなかなか分からないものがあるから」と言って納得していただきました。
 京都駅に着くと早速ハプニングがやってきました。「到着ホームにガイドボランティアが配置してあるはずなのに」乗降客がいなくなっても静かなのです。私は何が起こっているのか暫し呆然としていました。が、塘添さんは、しっかりと携帯電話で連絡を取ってくれていました。そこへ駅員が「どうされましたか?」と助けに来てくれました。事情を話して改札口から送迎バスの停車地まで案内してくれました。
 2年前に富山駅から福井県で行われるSTT大会へ参加する折も富山駅でガイドをお願いしたことがありましたが、対応は全く違っていました。「右へ90度曲がります」「少し幅の広めの階段です」など、状況を正確に伝えてくれました。
 今大会は、「京都ライトハウス」「ホテルグランヴィア京都」「国立京都国際会館」の3会場で開催されるため移動も多くありました。

  ○大会スローガン
 同時実現しよう、障害者権利条約の批准と障害者差別禁止法の制定。
 障害者自立支援法の抜本改正には、視覚障害者の声を。
 視覚障害者にも使える地上デジタル放送を。
 実現しよう、視覚障害者も参加できる裁判員裁判を。
 バリアフリー新法の充実による視覚障害者の安全な移動保証。
 前進させよう、視覚障害者の働く権利を。

      第1日目(5月25日 月曜日 京都ライトハウス)
    1 評議委員会(中西)
 13時より全国の会長・理事長など、団体長が参加して開催されました。ここでは、20年度の運動の成果、20年度の事業報告、20年度の決算報告などの審議が行われます。
 最初に日盲新センターの竣工と日盲連結成60周年記念大会が会員の協力により大盛会に開催できたことに対する謝意が述べられました。
 1.障害者自立支援法の改正については、社会保障審議会障害者部会での活発な論議や関係機関での協議が重ねられた結果大幅な改正が行われる見通しとなった。
 ①介護保健と障害者自立支援法との統合はしない。②応益負担1割の条項を削除し応能負担とする。③重度視覚障害者を対象に地域生活支援事業中の移動支援を自立支援給付に移行する。④障害程度区分を障害支援区分に改め、調査内容を障害の特性が充分反映できるものとする。⑤障害基礎年金については社会保障制度全体の中で検討する。
 などが主な改正点で現在国会へ上程されているが、今日現在は審議されていない。
 2.障害者基本法の見直しと障害者権利条約の批准は実現していない。    著作権法の改正により視覚障害者の読書権が拡大される。
 3.平成23年7月から実施される地上デジタル放送に向け総務省やNH  K、機器開発者などとの会合により具体化を図ってきた。
 4.ルイ・ブライユ生誕200年、石川倉次生誕150年を記念する点字ビ  ッグイベントを10月31日~11月1日に開催する。
 その他、裁判員制度の対応、無資格者一掃ビラまきの実施、タイスパセラピーの導入阻止、鍼灸マッサージの療養費改定などが報告された。

    2 スポーツ協議会(塘添)
 15時15分より開催。スポーツ協議会の副会長である本県の浜野さんが本部席についていた。議事に入る前に第4回通信競技大会の表彰式が行われた。これは、昨年の第8回富山県障害者スポーツ大会の記録を日盲連に提出して他団体から出された結果をもとに順位を決め、3位以内の入賞者を表彰するものである。
今回は、9団体からのエントリーがあり、富山県選手では陸上で10名(50メートル音競争 棚橋弘行・浜野昌幸・林大志・塘添誠次・吉村知恵・北村美里、100メートル走 中島剛司・高橋亨・中川健一・加藤璃乃)、水泳で1名(50メートル自由形 兜屋実)が入賞し、賞状と記念のメダルが授与され、私が全員の分を受け取った。
 その後議事に入り、平成20年度の事業報告・決算報告・監査報告、21年度の事業計画(案)・予算(案)に対する質疑応答が行われた。
 予め送られてきている会議資料を受け取っていない委員が2人いたので、全ての資料を読み上げる方式で審議がなされた。本部は各団体事務局へ送っているのだが、代表委員に手渡されていなかったようだ。
 活発な討議がなされ承認されたが、その中で、視覚障害者のスポーツの啓蒙活動の一環として、パンフレット製作のための予算が40万円計上され、この印刷を障害者が働いている印刷所へ発注するとのこと。又、通信競技大会は今年度も開催され、競技種目は、これまで同様で陸上は50メートル音競争と弱視の100メートル走、水泳は50メートル自由形と決まった。
 私はこのような会議に出席したのは初めてであり、予備知識があまりなかったので、話の内容についていけない部分が多々あった。今回は、良い勉強をさせていただいたというのが実感である。

    3 三療協議会(中西)
 15時15分から助言者に笹川会長を迎え、全国の視覚障害を持つ三療師の課題を話し合った。協議会長の久米清美(徳島県)が協議会運営の4本柱を中心とした挨拶を行った。
①按摩等法の遵守。②タイスパの阻止。③無資格・無免許業者の一掃。④保険取り扱い促進と実績の倍増。
 議長に岐阜県の清水代議員を選び、審議が始まった。まず、20年度の事業報告と決算報告が行われた。質疑応答からピックアップすると、
 Q 無免許業者と無資格業者の違いは。
 A 免許を持たなくて「あはき」を業としているものが無免許で、他の名  前(カイロ、整体など)を使って「あはき」と同じようなことをしてい  るものが無資格者である。
 Q 整体師のホームページには、「保発742」において、厚生労働大臣か  ら資格認定講習会の認可を受けている。だから無資格ではない」とあり  ますが、これはどういう意味か?
 A 厚生労働大臣が認可するのは、例えばカイロ協同組合などという団体  であります。これを彼らが悪用しています。742が存在すれば大変な  法律違反でありますから、しっかりと確認します。
 Q 742については以前から噂されています。当時の坂口大臣が無資格  の部類に厚生大臣の許可を与えた形跡があります。しっかりと確認して  ほしい。
 A 6月中に確認を取って皆さんに報告します。
 Q 地方都市において免許保持者が需要に追いつかなくなっています。そ  のため、ホテルなどでは無免許業者が横行しています。無免許者と晴眼  業者、19条の兼ね合いは?
 A(久米) 19条を死守し続けると、そのような現象が現れますが、中  途失明者も増加していることもあり、今後は盲学校において視覚障害あ  はき師を増やすように頑張っていきたいと思います。
 Q 8月9日の「鍼・灸の日」に行われているビラまきの成果について。
 A 「あはきの日」の取り組みについての成果があったとはなかなか言い  にくい。それよりも全国一斉に取り組んだことが大きい。参加団体は35でした。

    京都ライトハウスの見学(塘添)
 会議は、4階の大ホールと地下1階の研修室で行われたが、中西会長が評議員会に出席している間、私はライトハウス内の見学会に参加した。参加者は、約30名で、2グループに分かれて見学会が始まった。私たちのグループの説明担当は、ライトハウスに勤め始めて半年という山田さん。私は、誘導ボランティアがぴったりとついてくださり、見学をサポートしていただいた。
 京都ライトハウスは、「京都に盲学生のための図書館を」という視覚障害者の願いを受け、1951年に盲人協会(現視覚障害者協会)や盲学校が中心となって「愛の鉛筆運動」が取り組まれ、10年がかりで資金を集め、1961年に創立されたものである。5年前に地上4階地下1階に建て替えられ、まもなく50周年を迎えるとのこと。
 印象に残った点をいくつか挙げてみよう。3階の情報ステーションには、対面朗読の部屋とは別に「読み書き」の部屋があり、月曜日から土曜日の午前10時から午後4時まで2人のボランティアがいて、墨字の郵便物や書類などを読んでもらえるほかに、年賀状や書類も書いてもらえる。全国に先駆けて行った事業で、緊急でも対応してもらえるとのことである。
 4階には「トモニー」という授産施設があり、現在の在籍者は31名で、視覚障害者が6割、肢体不自由者が4割就労しており、視覚障害者のみの施設ではないのだ。従って、ユニバーサルデザインということで、廊下には点字ブロックの替わりに幅2~3センチ、高さ5ミリ程度の半円形の誘導の線が敷設されており、部屋の入り口はザラザラしており、色も変えるなど床面に工夫がこらされていた。又、手すりの端には、音声案内をしてくれるボタンスイッチなども付いており、色々な配慮が素晴らしい。
 1階は、用具の展示・販売所。便利グッズ・電子機器・調理グッズや種々の用具があり、私は、点字キーホルダーに興味をひかれた。マス数に制約はあるが、点字で簡単なメモがとれ、容易に書き換えられる物であった。
 見学時間に制限があったので、全てを案内していただくことはできなかったが、機会があれば色々なノウハウのもとに建てられた他の箇所も見学できればと思った次第である。

    第2日目(5月26日 火曜日 ホテルグランヴィア京都)
 午前10時から場所を「ホテルグランヴィア」に変え「第46回全国盲人代表者会議」が開催されました。ここでは、平成20年度の決議処理報告。平成21年度の運動方針案が上程され審議、承認された後、生活、バリアフリー、職業の3分科会の設定などの手続きが行われました。

    1 生活分科会(塘添)
 12時半から開催。この分科会では、障害者自立支援法、福祉制度・サービス、裁判員制度、障害者権利条約などに関して各団体から提出された要望を審議するものである。20数項目の議案が出されており、一つずつの議題が読み上げられ、その後、その要望を出した団体が挙手をして、主旨説明をし、皆の同意を得て採択していくのである。大変活発な討議がなされ、圧倒される雰囲気であった。
 富山県からは、この分科会に二つの要望を出していた。  1.ガイドヘルパーについて(富山県を含む10団体から提出)
 平成18年に施行された障害者自立支援法では、ガイドヘルパーによる移動支援は、地域生活支援事業の中に含まれ、その支給決定が市町村に委ねられた。そのために、利用時間に地域間格差が生じたり、利用条件にもかなりの制約が生じていることに対する改善要望である。
 施行されて3年が経過した今年は、その見直しの年なのである。今回の自立支援法の改正の中で、移動支援事業の一部が同行援護として自立支援給付に位置づけられることになった。
 これは、地域生活支援事業の場合、裁量的経費ということで、国から一定の財源はおりてくるが、それを上回る給付をした場合は、市町村が全て補填しなければならないので、利用時間に制限が加えられるものである。しかし、これが自立支援給付になると義務的経費となり、国は必要な分だけ支給しなければならなくなる。
 同行援護を受けられるのは、重度視覚障害者ということであるが、障害者自立支援法の中には、「重度」という概念はなく、何と国はこれから「重度」とはどういう人を指すのかを考えると言っているそうだ。こんなことでよいのかと思うが、日盲連としては同行援護というのがどういう形で補償されるのか監視するとともに、利用条件などについて意見を述べるなど、これから1年間の取り組みが重要となる。
 ところが、現時点では、まだ国会で審議されていない状況である。この『ゆきしろ』が会員の皆様のお手元に届く頃には、障害者自立支援法の改正案が国会を通過していることを願うものである。
 2.日常生活用具の給付について(富山県を含む4団体から提出)
 日常生活用具の給付は、地域生活支援事業の中に組み込まれ、支給決定が市町村に委ねられた結果、地域間格差が生じることに対する要望である。
 地元の市町村へ十分要求を伝えられる障害者団体は少なく、活動の乏しい地域では、給付品目・対象者・耐用年数・基準額などがなし崩し的に削減されてしまう恐れがあり、新たな給付品目を増やしてもらうことや変更を要求してもなかなか聞き入れてもらえないなどのことが想定される。そこで、国から一定の指針を出せるようにして欲しいという要望なのである。
 この件については、国が決定する自立支援給付の中に組み込まれている補装具と同様の扱いとなるように要望していくことになった。

    2 バリアフリー分科会(中西)
 12時30分より、各県から提出された20題の議案を1題ごとに審議し、採択の是非を決定していった。
 1.安全な移動の確保
 JR各社に対しては、ジパングクラブの適用拡大、特急料金の割引、列車や駅構内のトイレに音声案内を付ける、エレベーターやエスカレーターの音声案内マニュアルを作ってほしい。
 有料道路の料金割引を身体障害者手帳の提示で可能に、電池自動車のメーカーに対し、接近を知らせる方法を研究してほしい、横断歩道には音響信号機とともにエスコートゾーンの普及を要望する。
 2.情報技術にかかわるバリアフリー
 北信越ブロックから「携帯電話におけるデータ通信を他の割引に加えてほしい」、地上デジタル放送への完全移譲に際しては、視覚障害者が使える機器を通常価格で提供してほしい。
 3.その他
 ラジオの難聴地域の解消は、何年も前から言われています。日盲連としてその地域を具体的に報告してほしいと言っていますが、未だに1件もありません。地元に帰られたら具体的な地名を日盲連へ届けてください。
 第3種、第4種郵便の悪用から、真に必要としている我々に影響のないよう努力してほしい。
 これで、2日間の会議が終わり、いよいよ富山県旅行団と合流である。会場からホテル東山閣へ向かった。

      第3日目(5月27日 水曜日)
 10時より日盲連大会である。会場は国立京都国際会館大ホールであった。会場入口には多くのボランティアの人たちが大忙しで右へ左へ走り回っている。大会関係者の話によると、500名準備していたボランティアが新型インフルエンザの影響で300名に減ったということであるが、マスクをしている人は殆ど見受けなかった。座席に座ると、私たちを歓迎して「琴」と「尺八」の演奏が場内に響いていて心を和ませてくれていた。
 大会は、10時から、京都府知事や京都市長、国会開催中で出席できない大臣や国会議員の代理者などの挨拶があり、最後に来年開催の秋田県視障協会長の秋田県のPRを含めた挨拶の後、万歳三唱で3日間にわたる大会の幕を閉じた。



◆《三療部会》 三療部会便り      三療部部会長 中西美雄
 平成20年度の三療部会は、6月の総会から始まりました。総会では事業計画は立てず、部会員の意見を集約して年度計画を立てています。19年度から実施している、部会員による「臨床報告会」はそのまま継続する事、「治療奉仕と技術交換会」もそのまま続行する事となりました。
 まず、8月の第1回「臨床報告会」は、竹島好子さんに講師をお願いし、「日々の臨床での一コマ」と題して約2時間ほど、お話と技術指導をしていただきました。
 お話の中身としては、竹島さんが今日まで歩いてこられた人生の日々について、また、技術指導では、咳嗽(咳)の止め方。目眩耳鳴りなどの自律神経失調症、テニス肘やバネ指にいたる広範囲な技術を披露していただきました。
 11月には、県視障協施設部と合同で、富山県鍼灸マッサージ師会富山支部長の林博司先生を講師にお招きし、「鍼灸と出会い」のテーマでお話ししていただきました。
 内容については、「協会ML」にてファイルをアップしましたので、ここでは省略させていただきます。
 3月には部会員の八箇勝子さんに「私の治療法」と題して、「灸頭鍼」のお話と実技指導を行っていただきました。
 八箇さんの「灸頭鍼」は、艾を豆粒大に丸め、患部に刺入してある鍼の竜頭に直接刺して着火する方法でした。着火は線香を使い、艾灸の2、3カ所に火を付けて、鍼を通して温熱刺激を病巣に伝導する目的です。

 全盲でありながら、素早く着火をしておられましたが、ここに到達される課程においての苦労は並大抵のものではなかったのではないかと推察しておりました。
 今年度は、以上4回の部会を開催しましたが、いずれも「治療奉仕」と「技術交換会」は行っています。
 治療奉仕では、ボランティアグループの皆さんや部会員の付き添い、家族の人の治療を行いました。
 技術交換会では、先輩の肩を借りて技術指導をお願いしたり、先輩諸師からは、その技術の一端を後輩の肩や腰に施していただくなど、なかなか充実していたように思います。
 また、会にとって大切な人を失ってしまいました。去る5月25日に二上健三氏が逝去されました。技術交換会では、いつも先頭に立って鍼の技術指導をしていただいておりました。誠に残念でありますが、今、私たちにできる事はご冥福を祈る事だけです。本当にありがとうございました。どうか安らかにお眠りください。
 私は平成15年度から6年間、部会長として部会員の皆さんのお力をお借りしながら、精一杯やってきました。今期を持って部会長を退く事になりました。ご協力ありがとうございました。今後は一部会員として、堀部会長、安達、本江副部会長のご指導の下、部会の発展に協力していきたいと思っています。読者の皆さんも、視覚障害者の唯一の職業である三療業の安定とレベルアップのためにお力を貸していただきますようお願い致します。


◆《事業報告》 平成20年度末及び21年度当初の理事会・評議員会・定期会員総会報告
                       総務部長 布尾英二
1 平成20年度第2回理事会及び第2回評議員会
平成21年3月29日(日)午前10時より富山県視覚障害者福祉センターにおいて、平成20年度第2回理事会が開催された。二口信幸会長のあいさつの後、平成20年度本部会計、施設会計、補正予算(案)及び平成21年度事業計画(案)、平成21年度本部会計、特別会計、施設会計予算(案)について審議が行われ、原案通り承認された。
 また、次期評議員について同意した。続いて午後1時より、同所で第2回評議員会が開かれ、二口会長のあいさつの後、審議が行われた。
 先ず、次期役員(理事・監事)の選任について審議が行われ、会員外理事及び監事については定員通りであり、そのまま選任された。各支部・各部の推薦による会員理事については、定員11名のところ14名の推薦があり、記名投票の結果11名が選任された(別表参照)。
 続いて平成20年度補正予算(案)及び平成21年度事業計画(案)、平成21年度予算(案)が審議され、原案通り承認された。
 なお、二口会長は、今期で退任されることになり、挨拶をいただいた。長い間、会長の重責を担って頂き誠に有り難うございました。
2 平成21年度第1回理事会及び支部長会、第2回理事会第1回評議員会
 平成21年4月12日(日)10時から開かれた第1回理事会では、会長及び副会長の互選が行われ、会長に中西美雄(富山市)、副会長に塘添誠次(射水市)、堀恵一(富山市)、山内正一(富山市)を選任した。また、専門部長及び専門部員も選出した。
 続いて、午後1時から行われた支部長会では、役員紹介の後、平成21年度事業計画及び日常生活用具について話し合われた。また、専門部長及び専門部員も選任した(別表参照)。
 第2回理事会は、5月24日(日)10時より開かれ、平成20年度事業報告及び決算報告について協議した。
 次いで、午後1時より、第1回評議員会が開かれ平成20年度事業報告及び決算報告を審議し承認された。
 また、二口信幸前会長の相談役就任について同意された。
3 平成21年度定期会員総会
 平成21年6月14日(日)の午後1時より、富山県視覚障害者福祉センターにおいて、平成21年度定期会員総会が出席者75名、委任状110名で開催された。
 はじめに、中西美雄新会長から「今年度は、特に移動支援に力を入れたい」とのあいさつがあり、その後、田島豊秋名誉会長、二口信幸前会長の多額のご芳志に対し感謝状を贈呈した。
 続いて来賓の県厚生部長(代理)、宮腰光寛衆議院議員、長勢甚遠衆議院議員(代理)、岡實県身体障害者団体協議会会長から祝辞をいただいた。
 次いで、新役員の紹介の後、総会議事に移り、平成20年度事業報告及び決算報告、平成21年度事業計画及び予算について審議が行われ、原案通り可決成立した。
 また、今年度は「ガイドヘルパーに関するアンケート」を県内市町村に対して実施したいとの提案もなされた。
 総会修了後、懇親会が開かれ、県内各地から集まった会員相互の親睦を深めた。
 最後に報告いたしますが、総会時に、日盲連の点字ビッグイベント事業の一環として行われる、海外点字普及支援(発展途上国に対する携帯用点字器及び点字用紙の寄贈)に対して、総会出席者より、40,368円の募金が集まり、日盲連へ送金しました。


◆新役員名簿、及び担当専門部、担当事業
[総務部]
 会長 中西美雄、常務理事 萩中俊一、理事(部長) 布尾英二
担当事業
 組織運営、事業の企画運営。理事会、評議員会、総会等の企画開催。上部及び関係団体との連絡。他の部に属さない事業、専門部の総括調整。視覚障害者生活訓練事業。
[文化部]
 副会長 塘添誠次、理事(部長) 上坂俊彦、理事 鶴木凛子、理事 高島ヒサ子
担当事業
 会報発行。文化祭、福祉機器展。点字・パソコン競技会。視覚障害者生活訓練事業。
[施設部]
 副会長 堀 惠一、理事(部長) 八箇勝子、理事 安田庄内、理事(所長) 宮田孝男
担当事業
 施設関係会議の開催。福祉センター及び厚生相談室の管理運営。三療研修。
 ボランティアと利用者交流会。センタークリーン作戦。視覚障害者生活訓練事業。
[厚生部]
 副会長 山内正一、理事(部長) 白口 務、理事 倉田久子、理事 舟川由紀子
担当事業
 球技大会。会員家族激励大会、山岳歩行訓練。更生相談会の企画、結婚相談室。
 福祉機器展。視覚障害者生活訓練事業。
青年部長 濱野昌幸  女性部長 柳田信子
 青年、女性の活動促進。視覚障害者生活訓練教室開催。
スポーヅ部長 舟川由紀子
 スポーツ振興。
三療部部会長 堀 惠一
 三療研修会、盲人ホーム運営協力。


◆《みんなの広場》 第62回全国盲人福祉京都大会に参加して!
                       射水支部 鈴木 修博
 日盲連の「第62回全国盲人福祉大会」が、平成21年5月25日から27日にかけて、京都市において開かれた。今年は言うまでもなく、新型インフルエンザが騒がれてることもあり、大会があるのかどうかが心配されたが、無事に開催の運びとなった。
 我が富山県の旅行団は総勢41名。加越能の貸切観光バスに乗り、一路京都を目指した。
 各高速道路のサービスエリアで休憩しながら、午後1時頃には京都市内にある「大徳寺」で、鉄鉢料理を味わった。鉄鉢とは、僧が食物を受けるために用いた鉄製のまるい鉢で、中に盛られた精進料理は大変おいしかった。また暑かったので、飲んだビールの味は最高で、喉を潤すのには最適の物だった。
 そして、次の場所である「鞍馬寺」へ向かった。ここへ行くには、まずケーブルカーで上り、それから先は150段の階段を上って、ようやく鞍馬寺に着いた。京都盆地の北に位置し、豊かな自然環境を残す鞍馬山の南斜面に位置する。
 鞍馬は、牛若丸(源義経)が修行をした地として著名であり、大佛次郎の『鞍馬天狗』でも知られるお寺として有名である。  
続いて向かったのは「清水寺」で、有名な舞台を見た後、京都の土産をたっぷりと買い込んだ。清水寺は、京都市東山区清水にある寺院。山号を音羽山と称し、本尊は千手観音である。開基(創立者)は延鎮。
 夕方6時頃に1日目の宿泊地である「東山閣」に到着した。 そして、大宴会場において、京料理の数々に舌鼓を打ち、暫しの間カラオケなどでひと時を過ごした。
 翌27日は、朝の8時に旅館を後にし、昨日行く予定であった「五条大橋」に向かった。五条大橋は、京都市を流れる鴨川に掛かる橋。橋の上を五条通り(国道1号)が通る。
 下京区と東山区の境界でもある。橋の上からは比叡山などの山を見渡すことができる。尋常唱歌の「牛若丸」によれば、五条大橋は弁慶と牛若丸が出会った場所とされ、橋の西側、河原町通りとの交差点近くのグリーンベルト内には、その状景を模した京人形(御所人形)風の2体の石像を見ることができた。そして実際に触って見て、その感触を味わい、中には御所人形の大事なところを触って、声を上げて大笑いする人もいた。
 それから私たちは、バスで大会が開かれる「京都国際会館」へ向かった。そして、午前10時に開会となった。
 まず最初に、京都府視覚障害者協会長内野正光さんの歓迎のご挨拶から始まり、大会実行委員長の竹下義樹、日本盲人会連合の笹川吉彦さんなどの歓迎のお言葉があり、続いて、京都府知事山田啓二さん、京都市長門川大作さんなどの祝辞があり、日盲連顕彰の表彰式、大会スローガンなどがあって大会を終了した。
 それにしても、この京都大会は日本全国から約2500名の参加があったそうで、新型インフルエンザにも影響されず大成功に終わったことに安堵の声が聴かれたようだ。
 大会会場を後にした私たちは、伏見に向かい「キザクラカッパカントリー地ビールレストラン」で昼食を取った。ここは酒どころで知られ、ここでしか味わえない3種類の新鮮な地ビールがそのままテーブルで味わうことができて最高だった。
 そして2日目の宿は、城崎温泉「千年の湯古まん」。平安時代から知られ1300年の歴史を持つ温泉で、舒明天皇(在位629年~641年)の時代に、コウノトリが傷を癒した伝説があるが、養老元年717年から養老4年720年、道智上人が千日の修行を行った末に湧出したことがはじまり(現在のまんだら湯)。ここで入った温泉は、塩湯で体も温まり、おまけに宴会場での宴は、日頃のストレスを解消することができた。
 翌28日は宿を8時半に出発した。そして、「天橋立」に向かった。天橋立は、人が逆さになって見ると、「天に架かる橋」「天に昇る龍」のように見えることからこの名がついた。北側の傘松公園から股のぞきで見るのが名称の由来でもあり、伝統的に美しいとされている。でもガイドさんの話では、股覗きは人の股を覗くのではなく、自分の股を覗いて股間から見える逆さになった景色を見るのがほんとの股覗きだということである。
 そして昼食は、舞鶴市のレストランで喉越し爽やかなビールでのひと時を満喫した。その後は、「舞鶴引揚記念館」へ行った。舞鶴港は、戦中は旧海軍の軍事的拠点として使用されていたが、戦後は大陸に進駐していた軍人軍属や一般人660万人以上の日本本土への引揚げ、および日本に在留していた中国・朝鮮人の送還のための指定港のひとつとなった。
 さらに、日ソ中立条約を一方的に破棄し侵攻したソ連軍によってシベリアに不法抑留されていた旧軍人も、舞鶴へ帰還した。
 他港が早々に引揚港から除かれたため、これら引揚げの人々のほとんどが、舞鶴港を入港先・帰還港とした。これに伴い、日本各地から夫や親族の帰還を待ち望む多くの人々が、舞鶴港へと出迎えに訪れた。多くの引揚者が祖国への一歩を記した平桟橋は現在では復元され、記念碑が立っている。「岸壁の母」の舞台として有名。
 まとめとしては今回の京都旅行の旅は、天候にも恵まれ、関係各位の皆さんのおかげで、とても楽しい旅行ができたことに深く感謝したいものである。そして来年の全国大会は秋田県で開催されるそうですが是非参加したいものである。皆さん、どうもありがとうございました。


◆第3回全国視覚障害者携帯ワープロ競技大会
                        富山市 島崎 真美
 2009年6月14日、私は大阪へ向かった。「第3回全国視覚障害者携帯ワープロ競技大会」に出場するためだ。毎年この時期に行われるイベントで、私は初回から参加している。
 参加のきっかけは、登録しているメーリングリストだ。大会の目的とともに、選手募集の案内が流された。2年前の初春のことだったと記憶している。これまであまり聞いたことのない競技に、私の心は弾んだ。好奇心の赴くままに申し込みをしたところ受理された。あれ以来、この競技の面白さと上位入賞者に授与される景品に魅了され、毎回参加するようになったのだ。
 ここで、大会の概要を説明しておこう。今年の会場は、東三国駅に程近いトーコーシティホテル新大阪の1室。
 競技は、選手全員がアイマスクを着用し、携帯電話など音声の出るものにはイヤホンを装着する。50分の制限時間内に、問題文を、どれだけ速く正確にメール本文に書き写すことができるかを競う。入力の速さとともに、適切な漢字かな混じり文の作成が求められるわけだ。
 時間になると、書き終えたものを指定の宛先に送信して審査を受ける。出題される文章は、大きく分けて2つある。1つは、新聞の社説からの抜粋で、比較的平易な文章。
 もう1つは、英文が含まれるような、やや難しい文章だ。点字、もしくは、デイジー何れかで原本を受け取ることができ、私は点字で受験した。
 練習は大会の2ケ月ほど前から始めた。本番と同じように、50分間ひたすら文章を書き写す。新聞の社説やオバマ大統領の演説文など、練習に使えそうなものは、ないーぶネットからダウンロードした。ほぼ毎日、仕事が終わってから取り組んだが、学生のころの部活動のようで楽しかった。
 今回は参加人数が例年の半数ほどで少し寂しかったが、運よく優勝することができた。副賞はお目当てのノートパソコン!嬉しい。
 だが、喜んでばかりもいられない。私は今回も誤字が多かったのだ。今年の練習を開始する前に、過去2年間の自分の成績を見直してみた。すると、総文字数とともに誤字もかなり多いことに気づいた。よって、最終的な得点にも影響があったのだ。
 今年はスピードより正確さに拘って練習した。開会式で主催グループの代表の方も同じようなことをおっしゃった。「今年の問題文は、去年までのものより少なくしてあります。なぜなら、より正確に書き取ってもらうためです。」自分のやってきたことが間違いでなかったことに、少し安堵した。
 しかし、いざ競技が始まってみると、いつの間にか速さばかりに気を取られていたようだ。結果発表のとき、自分の誤字の多さが、想像以上に多かったので愕然とした。昨年の誤字数よりは少なくなったが、0でなかったことが悔しい。
 後日送られてきた上位20人までの成績(総文字数、誤字数、得点)を見ると、更に複雑な気持ちになった。総文字数は私のほうが多かったが、誤字数だけをみると、私より少ない人が何人もいた。
 間違いの数だけを見ると、私は5位以内に入らない。優勝できたのは、総文字数が多かったからだ。誤字を差し引いても得点が高かったのは、単に逃げ切れただけのことなのだ。相手と気持ちよく文字によるコミュニケーションを取るためには、誤字がなく、読みやすいことが、最低限の条件であり、大切なマナーだと思う。それができて初めて、美しく分かりやすい文章が成り立つのだ。
 いくら競争とはいえ、この基本を忘れ、速く入力することだけに注意の大半を注いでしまったことが悔やまれる。
 IT技術の普及によって、視力の有無をあまり気にすることなく、容易に文字コミュニケーションが取れるようになった。バリアが低くなったということは、良い意味で、妥協が許されなくなったということ。誤字のない文章が書けて当たり前と言っても、けっして大げさではないはずだ。目にも心にも優しい文書作成を心がけたいものだ。
 最後に、このイベントは、いろいろな事情により、今回で終了となった。楽しいだけでなく、文字について改めて考え直すことができた。大会で出会ったライバルや友人にも刺激を受けた。3年間に渡り、主催・運営をしてくださったアイティーフリー様、協賛のNTTドコモ様には、心から感謝したい。ありがとうございました。


◆「五感で楽しむ北海道、冬のイベント巡りとガリンコ号」に参加して
                        魚津市 佐生 秀一
 今回私と妻の二人は、株式会社ティームコム(コムツアー)が募集する五感で楽しむ北海道、冬のまつりとガリンコ号(支笏湖氷濤祭り、札幌雪祭り、旭川冬祭り、紋別流氷祭り、砕氷船ガリンコ号)4日間の旅行(2009年2月8日出発)に参加してまいりました。
 このツアーは、視覚障害者とツアーサポーターを含む40名余りの団体で、私ども二人は、前日に羽田空港近くのホテルに宿泊して8日朝8時半ターミナル集合に備えました。
 当日は、大阪、高知、東京、神奈川、そして富山等から参加者が羽田に集合して定刻よりは遅れたものの、無事11時50分に千歳空港に到着。12時45分、到着ロビーにてガイドさんと合流し、専用バスにて昼食会場のホテル日航千歳へ。車中ではガイドさんから、昨日悪天候のために札幌行きの便が約30便欠航し、千歳のターミナルで2000人が一夜を明かしたという事を聞かされ、いやビックリ。
 さて、北海道の旅の始まりは支笏湖から。到着後は、徒歩にて氷涛まつり会場へ、会場までの下り坂はロードヒーティングが施されており、雪も無く、安全でした。会場は、思ったほど広くはなく、40分ほど雪像を見て回った。
 15時30分氷涛まつり会場を出発し、札幌へ。18時30分、定山渓章月グランドホテルに到着。外の寒さとは打って変わって、ホテル内の暖房は暑いくらいに整えられ、夕食時には地元のビールもなおいっそう美味しく、食事内容も今回宿泊した3箇所の中では、最高に美味しく感じられました。
  二日目 2月9日(月)札幌、砂川、旭川、層雲峡の旅
 午前8時、専用バスにてホテルを出発し札幌へ。天候は快晴。札幌に到着後は、大通り12丁目にてバスを下車。ここ12丁目よりテレビ塔まで、雪祭りを楽しむ会場は左右が一方通行となっていて、その真中に精密で巨大な雪像が並んでいました。
 中でもディズニーキャラがいっぱいの「夢」、競泳の北島康介の「日本だからできる新オリンピック」、韓国の「南大門」、「浜松城」などの大雪像はすばらしく作り上げられてありました。
 また雪像の両サイドは屋台がいっぱい・・・。毎年、テレビ等で雪祭りの様子を見聞きしてはおりましたが、その迫力と規模の大きさには驚くばかり。それでも、地元の関係者の話では気温が高めで雪像の保存には四苦八苦とのこと。暖冬とは言え、私どもにとってはマイナスの気温の中での散策でしたので、温かい飲み物が美味しく、体も心も癒してくれました。
 その後札幌市内を離れ、砂川ハイウェイオアシスに到着(松尾ジンギスカンの昼食)。午後は、まず旭山動物園に隣接する、雪の村へ。
 スノーラフティング、スノーバナナ、スノーモービルなどの、冬の北海道ならではのアトラクションを楽しんだ。思ったより、規模が小さく、迫力もちょっとと言ったところかな・・・。
 その後、旭川駅前に到着。ここでは、平和通りに設置された歩行者天国の氷の像を楽しみながら散策、17時45分、層雲峡に到着(吹雪になっていました)。層雲峡に到着後、ライトアップされている氷爆まつり会場へ。
 ライトアップされた雪像や氷像はとても神秘的で美しかったですが、さすが、こちらは札幌とは違い、寒さも一段と厳しく、さくさくと雪を踏み締める音がなんとも言えず快く、北陸の湿った雪とは一味違った雪の感触に満足満足。実際に、つららのトンネルをくぐり、氷の像にも触れて見ました。まだまだ、雪の感触を楽しみたい気持ちを残しながら、18時30分、ホテル到着。今夜のお宿は、ホテル層雲閣・朝陽亭でした。
  第3日 2月10日(火)層雲峡、士別、名寄(風連)、下川、紋別の旅
 この日も快晴、8時にホテルを出発、アイスパビリオンに到着。マイナス41℃の冷気を体験し、きのこ汁をいただく。併設しているお土産屋でガイドさんお勧めの銘菓「き花」をいくつも買い込んで一路士別市へ国道40号線を北上、10時35分、世界めん羊館(士別市)に到着。
 世界でも、ここにしかいないという珍しい羊など約40種の羊と餌を片手にふれあい、11時50分、名寄(旧風連町)の道の駅「風の館」にて、昼食。この地は、南極物語で、登場したリーダー犬、「風連の熊(タローとジローの親)」の生まれた所であるとの事。
 午後からは、下川町へ。13時50分、下川町のスキー場に到着。下川町教育委員会のご好意により、スキージャンプの板やジャンプ台に触れさせていただきました。ここの町は日本を代表するスキージャンパーのたくさん輩出している町としても有名であるとの事・・・。ヒルサイズ65mのジャンプ台のランディングバーン(着地するところ)を中ほどまで登ってみたりしました。
 その後、最後の宿泊先である、紋別へ。何と本日が紋別に流氷が着岸した初日とのことでした。ラッキーの一言(前日まで、流氷は来てなかったとの事)。本日の宿は、紋別セントラルホテル(以前、秋篠宮様が宿泊したホテルとか)。
   最終日 2月11日(水)紋別、羽田(東京)
 8時20分、専用バスにてホテルを出発、紋別港に到着、本日も晴天。 9時、ガリンコ号にて出港。昨日、接岸していた流氷群は風の影響で沖合いに流されていましたが、航行20分位で流氷群に突っ込むことができました。そこに辿り着くまでには、流氷の赤ちゃん(シャーベット状でハートの形)が見れたり、それが大きくなり蓮の葉のようになり、やがて人が乗っても大丈夫なような流氷の成長過程も知ることができました。乗船したガリンコ号は北海道遺産に登録されているようです。
 その後、徒歩にてゴマちゃんランドへ。ゴマフアザラシとのふれあい・・・。名前を呼ぶとプールから飛び出て、飼育員から餌をもらう様子を見せてもらう、可愛かったです。5~6頭のアザラシがいて、背中などにも触れさせてもらいました(ざらざらしたゴムのような感じかな)。
 10時50分、徒歩にてゴマちゃんランドを後にして、流氷まつりの会場へ。流氷まつりの会場では、1時間余り会場を散策、そうして専用バスにて、会場より紋別空港へ・・・。15時40分、羽田空港到着、解散・・・。
 私どもは、ツアー参加は初めての体験、期待と不安の中で始まった旅行でしたが、添乗員の方々の親切かつ細やかな対応、ツアーサポーターのガイドにより、安全・安心の旅を終える事ができました。又、別れ際にガイドさんも話しておられましたが、冬の道内の旅行期間の間、毎日晴天続きという事はまずありえないこと、これも暖冬傾向の表れなのか・・・。
 このように、条件の良い中で、冬の北海道の大地を踏みしめ、まさしく五感で楽しんだ、思い出に残る最高の旅となりました。


◆STT北信越交流大会及び新潟プレ大会
                        高岡市 延野 悦子
 平成21年5月23日・24日に 新潟市亀田でSTT北信越交流大会と新潟プレ国体が開催されました。当日は県視障協の会議と重なってしまい、太田、柳田、徳市、延野の4人が参加しました。
 5月23日は、新潟総合体育館で13時から参加者全員が弱視の部とアイマスクの部に分かれて、11点3セット総当たり戦で交流試合が行われました。6試合中に3セットまでいく熱戦で、参加者は暑さと疲労感はありましたが、皆さん大満足でした。18時から近くの「やまよし」で懇親会が開かれ、久しぶりの交流試合に話がはずみました。
 翌日24日は、同じく新潟総合体育館で新潟プレ国体が行われました。ルールに従い、服装や会場内の持込などの点検や試合運びなどの注意が行われて、21点3セットで開催されました。会場内の試合場所が1・2階に分かれていて、待機場所で試合まで待っていて移動しました。
 長い試合運びもあり、国体は体力・忍耐が必要と感じ、私以外は国体経験者なので、日ごろの鍛錬と経験が大切だと深く感じ、帰路につきました。
 新潟のボランティアの方々やお世話になりました役員の皆様に感謝して、第9回全国障害者スポーツ大会「トキめき新潟大会」が盛大に開催されることをお祈りいたします。


◆川柳「闇の先に見えるもの」
                      氷見市 湊 繁治
目薬で キット蛍が 羽化をする │ 眼に注射 打っても闇は 闇である
眼科医が 糠に注射を 打っている│ 手術日は 拳で壁を 叩いた日
砂時計の 砂網膜を 埋め尽くす │ 目を摘出 妻提灯に なると言う
水溜まり 私が泣いた 痕だろう │ 肩の凝り 解すと香る 沈丁花
生きようと 決めた日 白い 杖を買う
再起する 指が点字の 私語を聞く│ 靴底の 記憶で作る 町の地図
声の届く 範囲で暮らす 盲夫婦 │ ベタ凪の 日は見付からぬ 白い杖
バラの香が 心の闇を 淡くする │ 深海魚の 私の夢に 色が無い
杖音を 返さぬ雪の 刑に遭う │ 雨季乾季 人のさだめは 判らない
点字路の 味方はしない ぼたん雪│ 杖突いて 箱舟を待つ 交差点
十字路で 仏の声を 聞いている │ 妻がいて 菜の花色の 闇になる
闇を探る 両手の先に 妻がいる │ 指圧する 父の背にある 炊飯器
突き当たった 壁は何にも語らない│ 幸せは 聴こえる耳と 妻がいる


◆《お知らせ》 協会の「メーリングリスト」への参加のお願い(お誘い)
                         施設部 堀 惠一
 協会では、パソコン、携帯電話の普及に伴い、以前から、協会で管理する「メーリングリスト」を開設しています。現在約五十数名の会員のかたが登録されています。
 ○ メーリングリストとは、電子メールを使ったインターネット活用法の  ひとつで複数の人に同じメールを配信できる仕組みのことです。メーリ  ングリストは略して、MLと呼ばれています。
 メーリングリストでは、ある特定のあて先にメールを送ると、そのメールはあらかじめ登録されている人全員に配信されます。もし、送られ  てきたメールに返信をすればそのメールも登録されている人全員に送られるので、文通と異なり1対1ではなく複数同士でのメールのやり取りが実現できます。
 これがメーリングリストの最大の特徴です。この特徴を利用して、たとえば特定のテーマを決めてそれに興味を持った人が、双方向での情報や意見を交換できる場を提供するものです。これからも活発に、協会行事の案内やいろいろな情報を発信するとともに、皆さんからの情報や提案の提供を頂いたり、また、知りたい情報の提供をお願いするなど、相互にやりとりできる、情報バリアフリーに向けての楽しい場が提供できればと思います。
 そのためにも多くの会員の皆様に登録していただき、大いに活用していただきたいと思います。
◎パソコン、携帯電話のどちらでも結構です。メールアドレスをお持ちの方はどなたでも登録できます。多くの皆さんの登録をお待ちしています。
◎登録、お問い合わせは以下までお願いいたします。
     富山県視覚障害者協会 事務局
     電話:076-425-6761
     E-mail:tymsisyoukyou@mbe.nifty.com


◆《報告事項》 富山県民福祉推進会議「福祉のまちづくり宣言」
                        会長 中西 美雄
 さる6月26日(木)に「富山県総合福祉センター・サンシップ富山」において、富山県民福祉推進協議会が開催されました。
 この会は、県内から福祉関係団体の代表や、報道機関代表、銀行、行政の代表など53名で構成された、富山県の福祉をどう推進しようかと言うことについて議論する会です。
 協議会全体の内容は省略することにしまして、全員一致で承諾されました決議文を紹介したいと思います。これは、各団体において機関誌などにより県民に周知して欲しいと言う要望を踏まえて掲載するものです。一読の上ご理解いただきますようお願いいたします。
【本 文】
 急激な少子・高齢化や核家族化などにより、私たちを取り巻く生活環境は、急激な変化を迎えています。このような中で、高齢者、障がい者を含むすべての県民が安心して暮らせる地域社会を形成するためには、県民一人ひとりが互いに支えあい、協働しながら一体となって、ハード・ソフト両面における「福祉のまちづくり」に取り組むことが求められます。
 私たちは、思いやりの心を育み、自立と社会参加に努め、県民総参加の福祉社会の実現を目指すことを決意し、次のとおり、人にやさしい「福祉のまちづくり」を推進することを宣言します。
1 建築物、公共交通機関、道路等生活環境のバリアフリー化の推進
2 様々な障害に対応した情報環境の整備など、情報のバリアフリー化の推進
3 心身の障害や加齢等による認知症などに対する誤解や先入観の排除など、心のバリアフリー化の推進
4 県民誰もが自由に社会参加できるためのユニバーサルデザインの普及推進
5 自治会、自主防災・防犯組織等との連携、地域住民、福祉関係者等との協働による安全で安心なまちづくりの推進
                       平成21年6月25日
                       富山県民福祉推進会議


◆《事務局から》 消息、訃報
河合民明氏(高岡市) 1月 逝去
浅地智一氏(富山市) 3月 逝去
石川三朗氏(富山市) 4月 逝去
相談役 二上健三氏(高岡市) 5月 逝去
 ご冥福をお祈りいたします。


◆時事暦(1月~6月)
○2月7日・8日 新潟県の担当で、平成20年度日盲連北信越ブロック 代表者会議、青年部協議会、女性部協議会・研修会が開催され、当協会から14名が参加した。
○3月22日 治療奉仕と技術交換会及び三療研修会開催。
      研修会演題「私の治療法」、講師は八箇勝子氏。
○3月29日 午前中第2回理事会、午後より第2回評議員会を開催。
○3月30日 日盲連指導者研修会(東京都) 会長出席。
○3月31日 日盲連評議員会(東京都) 会長出席。
○4月12日 午前中平成21年度第1回理事会を開催、午後、支部長会を開催。
○5月17日 第9回富山県障害者スポーツ大会(陸上競技)(中止)
○5月24日 午前中第2回理事会、午後より第1回評議員会を開催。
○5月24日 第9回富山県障害者スポーツ大会(水泳競技)が開催される。
○5月25日~27日 京都府において、第62回全国盲人福祉大会が開催 され、富山県から総勢41名が参加。
○6月14日 午前、三療部会総会を開催。午後、平成21年度定期会員総会を開催。出席者75名、委任状110枚。
○6月18日 富山県総合福祉会館において、平成21年度点訳・音訳奉仕員養成講習会ノ開講式を開催。


◆平成21年度後期の主な行事予定 ○9月7日~9日 第55回全国盲女性研修大会(神奈川県)
○9月12日・13日 激励大会、山岳歩行訓練、研修会(魚津市)
○9月19日~21日 第55回全国盲青年研修大会(埼玉県)
○9月27日 第33回視覚障害者文化祭・福祉機器展
○10月25日 第58回点字競技会・第10回パソコン競技会
○11月15日 三療研修会
○11月22日・23日 第18回北信越サウンドテーブルテニス大会(富山県)
○12月6日 更生相談会



◆《編集後記》  文化部長 上坂 敏彦
 梅雨明け近くになると、どこかで災害が起きています。今年も、山口県と福岡県、群馬県では竜巻がありました。温暖化で、気候が変わってしまったのでしょうか? ともかく、富山県は災害の少ない県です。「自分の所さえ良ければ」というつもりではありませんがありがたい所です。
 さて、本号より『ゆきしろ』を担当する事となりいささか戸惑っています。そこは、皆さんの知恵と助けを借りて、また発行後は、できるだけ早く手元に届くようにしたいです。編集に携わり、ますます日本語の難しさを実感しています。
 60号、内容はいかがでしたか。魚津市佐生さんの寒い冬に流氷を尋ねた旅、また、富山市島崎さんが3度挑戦して、勝ち取った栄冠見事なものです。
 本号で60号、『ゆきしろ』1号は、昭和53年に出ています。年月の重みを感じます。これからも皆様からよりよいご意見ご感想を、並びにどしどし原稿をお待ちしております。『ゆきしろ』は皆さんの手で作られております。


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