会報「ゆきしろ」73号
(平成28年3月発行)
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第73号
(発行者)
社会福祉法人 富山県視覚障害者協会
〒930-0077
富山市磯部町3丁目8番8号
電話 (076)425-6761
Fax (076)425-9087
Eメール:bcb05647@nifty.com
Homepage:http://www.toyama-ssk.com
(発行責任者)
会長 塘添 誠次
上の題字は 鶴木大壽 氏によるものです。
【ゆきしろ(雪代)の意味】
雪国にあって、大地が春の雪原と接する部分で静かに融けはじめ、しずくとなり、やがてかすかな流れをつくり、それが集まって春のはじめの雪どけ水となって音をたてて大河に注ぐ様を、古くから俳句における春の季語として「雪代(ユキシロ)」とよばれています。
当協会が、このしずくが集まって大河をつくるように大きく発展していくよう、願いを込めて命名いたしました。
【ゆきしろ73号 目次】
《巻頭言》
◆会長就任1年を終えるにあたって 会長 塘添誠次
◆第61回全国盲女性研修大会・宮城県大会 女性部部長 柳田信子
◆第61回全国盲青年研修大会と青年協議会 青年部副部長 濱野昌幸
◆第24回北信越サウンドテーブルテニス新潟大会 高岡支部 徳市和美
《事業報告》◆県内における日常生活用具給付制度について 担当理事 梅本直明
◆県内市町村における日常生活用具給付制度調査報告 理事 梅本直明
◆富山県における同行援護の実態調査(平成27年度報告) 総務部長 佐生秀一
◆第64回点字競技会・第16回パソコン競技会、講演会 文化部 梅本直明
◆平成27年度宿泊研修「視覚障害者と家族激励大会・歩行訓練・研修会」
◆補装具・日常生活用具研修会に参加して 小矢部支部 金谷美子
◆「夢」チャレンジ富山 高野山参拝とパンダに会える白浜温泉の旅
◆「障がいのある人もない人もみんな元気」イベントに参加
《巻頭言》
◆会長就任1年を終えるにあたって
会長就任にあたり、会長としての重責を果たすため、心がけたいこととして、協会の行事に参加してよかったな、楽しかったなという思いを持っていただけるようにすること、福祉の向上に努力すること、組織対策をすることの3点を挙げました。
そのうち行事については協会の役員、センター職員、ボランティアさんたちの協力を得て行ってまいりました。参加された会員の皆さんには良い印象をもっていただけたのではないでしょうか。
二つ目の福祉の向上については、協会の役員の知恵を結集し、顧問の先生方の御協力を得ながら努力してきました。私たちの要望のうちライトセンター前の横断歩道にエスコートゾーンが敷設されたほか、ライトセンターのトイレの洋式便座にするための予算化やヘルスキーピング事業の継続など幾つかが実現しそうです。
三つ目の組織については、中新川支部が解散しましたが、上市支部が誕生し、ある程度維持できているのではないでしょうか。
更に会長としての責務を果たすために行事以外に、
①ヘルスキーピング事業の実施(71ページ参照)
②「あいの風とやま鉄道」との話し合い(24ページ参照)
③補装具・日常生活用具給付研修会の開催と県内15市町村の日常生活用具給付の実態調査(35ページ参照)
④養護老人ホーム「光風園」及び盲養護老人ホーム「自生園(じしょうえん)」の見学会
⑤同行援護従事者養成研修会の実施と県内15市町村の同行援護事業の実態調査(40ページ参照)
⑥協会からの要望に対する県との話し合い
⑦デイサービス事業所に支援の手引きの提供
⑧協会パンフレットの更新などに取り組んできました。
また、現在取組中のものとして、福祉避難所のマニュアル作成やWeb図書館への移行に伴う書庫の整理などがあります。
ところで、「障害者差別解消法」及び「障害のある人の人権を尊重し県民皆が共に生き生きと輝く富山県づくり条例」が本年4月1日に施行されるにあたり、私たち障害者の思いを反映していただくべく努力してきました。
この条例では、「何人も、障害を理由とする差別をしてはならない」「何人も、過重な負担でない範囲で、合理的な配慮をしなければならない」となっています。これからはこの法律を広く県民に知っていただくための活動が重要となってきます。
結びに、今年度取り組めなかったこと、来年度に持ち越したことや新たに生じる問題や要望の解決に向けて、少しでも視覚障害者の福祉が前進し、協会が発展するよう皆さんの助言をいただきながら全力を尽くしたいと思いますので宜しくお願いします。
《大会参加報告》
◆第61回全国盲女性研修大会・宮城県大会
☆ 届けましょう 私たちの声を社会に!
☆ 生かしましょう みんなでくらしの知恵と工夫!
☆ 改めましょう 福祉制度の不合理を!
☆ 広めましょう 全国に仲間の輪を!
上記のスローガンのもと、午後2時30分から全国委員会が行われました。新城(しんじょう)女性協議会会長の挨拶に続いて最初に出席確認をし、明日の代表者会議に備え、議事に入りました。
審議事項は、以下の通りです。
1.平成26年度事業報告、収支決算並びに監査報告。
2.平成27年度運動方針、事業報告案並びに予算案。
3.代表者会議提出議題について、訂正あるいは追加の項目がないことを確認。
4.大会宣言案・決議案について。
5.研修会・大会の役割分担について。
6.会報「あかね」101号の原稿の依頼について。
7.選挙管理委員について。
8.その他、今回まだまだ災害の復興途中の中、宮城県視覚障害者協会に大会を引き受けていただいた事を、感謝して、ここで募金活動をする。
8項目すべて承認され、午後4時30分に全国委員会は終了しました。
2日目は、午前9時から、全国代表者会議が開始されました。及川清隆日本盲人会連合副会長の挨拶の後、新城女性協議会会長の挨拶に続き、出席確認をして議事に入りました。
昨日の全国委員会の原案の通り第1号議案から第8号議案まで長時間に渡り項目ごとに審議して承認されました。
午後1時から第1部の講演会が行われました。講師に六華亭遊花(ろっかていゆうか)氏を迎えて、「東北弁とみちのく仙台寄席」の演題で、とても楽しくて面白い東北弁の高座を聞きました。
第2部は、全国から9名の代表者のレポート発表と意見交換会が行われました。テーマは、「食に関する失敗と工夫」です。
助言者に、及川清隆日盲連副会長、管理栄養士の飯渕由美(いいぶちゆみ)氏、明笑館(めいしょうかん)副館長の佐々木幸子(ササキサチコ)氏を迎えて、発表後にいろいろと助言をいただきました。
食は生きるための大切なことですが、視覚障害者ならではの失敗、そしてそれに対していろんな工夫をされておられることに、とても感心しました。
フロアーからも活発な意見が次々と出ました。午後5時に研修会が終了しました。
3日目は午前10時から開会宣言に続いて、第1部の式典が行われました。
国歌並びに女性協議会の歌を斉唱し、主催者の竹下義樹(たけしたよしき)日本盲人会連合会長、新城育子女性協会長、それぞれの立場からの挨拶が行われ、多くの来賓の方々の祝辞をいただき、式典は終了しました。
第2部は、最初に議事を行い、代表者会議・研修会報告が行われ、拍手で承認されました。
最後に、宣言と決議が読み上げられ、満場一致の拍手で採択され3日間の研修大会は終了しました。
今回は、東北大震災の中心地で行われ災害の怖さがまたよみがえってきました。
それでも北陸新幹線が開通したお陰で、移動時間も短縮され、災害の少ない富山県に在住していることを感謝しなければならないことを強く感じました。
来年の開催県は、福岡県福岡市で7月21日から23日にかけて開催されます。自分を変える、希望の明日を見つけに共に行きませんか!!
◆第61回全国盲青年研修大会と青年協議会
それらのひとつひとつが得難い経験として、方向性を決めるための情報力として、前に進むための推進力として今の私を支えてくれています。
右も左もわからない12年前の私をここまで育ててくださった方々に心からの感謝を申し上げます。
さて、広島県福山市で行われた今年度の盲青年研修大会ですが、富山県からは私一人だけの参加で少しさみしいものでした。大会そのものは例年通りで可もなく不可もなく無難に行われ安心しました。
そして、話し合った結果、以下のような提出議題を決めました。
1.駅の券売機・エレベーター・ATMなど、公共施設でのタッチパネルの導入に際しては、視覚障害者にも使用できるような配慮を要望する。加えて、視覚障害者が安心して使えるよう、家電製品への操作ボタンの点字表記と音声による操作ガイドの充実を要望する。
2.国家試験をはじめとする各種の資格試験において、受験者の障害及び希望に応じて、点字、録音、画面読み上げソフトを用いた受験など、適切な合理的配慮が提供されるよう要望する。
3.民間企業の従業員、公務員、自営業者など、就労の形態に関わりなく、すべての視覚障害者がヒューマンアシスタント(職場介助者)を利用できる制度の実現を要望する。
来年度は千葉大会です。必ず2人以上で参加できるように頑張ります。
◆第24回北信越サウンドテーブルテニス新潟大会
富山県出場選手は、男女7名と審判員1名の参加となりました。私は日頃から、県、高岡、射水の各STT教室に参加しています。
毎回自分なりの目標を定め、試合形式での練習を中心に行っています。今回導入された新ボールへの対策をも視野に入れた練習も行いました。
また、日常生活でもウォーキングやストレッチ等、適度の運動を行うことで体力向上と健康管理に努めてきました。この様にしてベストな状態で試合当日に挑みました。
大会初日、運も味方につけた私は、個人戦決勝まで進む事が出来ました。これまでの練習を基に全力で戦いましたが惜しくも敗れてしまいました。
翌日の団体戦では、STT・Aチーム(徳市・太田・塘添)は、連覇は逃しましたが3位決定戦へ進み、勝利する事が出来ました。
個人、団体戦を通して、自分の力を認識しサーブのネットミス等、課題も見えてきた大会でした。今後も練習を重ね今回以上の結果を得たいと思います。
終わりに、日ごろの練習を支えてくださった方々に感謝申し上げます。
富山県チームの成績結果を下記にお知らせします。
STT・A(アイマスク有り)男子 塘添 誠次 優勝
STT・A(アイマスク有り)女子 徳市 和美 準優勝
STT・B(アイマスク無し)男女混合 太田 蓉子 優勝
団体Aチーム 第3位
◆平成27年度日盲連北信越ブロック大会
平成27年11月28日(土)・29日(日)の二日間、約150名が参加して福井県小浜市の「せくみ屋」において平成27年度北信越ブロック大会が開催されました。前回までは「北信越ブロック会議」と呼ばれていたのですが、今回から「北信越ブロック大会」と名称を変えての開会となりました。富山県からはバスを利用して21名が参加しました。
28日は、代表者会議、青年部協議会、女性部協議会・研修会、29日は竹下会長の講演などがあり、大会終了後観光をして帰路に着きました。
以下に会議・講演、大会後の観光について報告します。
★1 代表者会議(塘添)
各県出席者の自己紹介に始まり、開催県代表挨拶、日盲連理事会の報告、あはき協議会の報告がなされた後、議事に入りました。
議事では、来年青森県で開催される全国盲人福祉大会への提出議題が討議され、次の2題が採択されました。
① 視覚障害者の日常生活や社会生活を支援するため、国内全ての市町村において、日本盲人会連合で示す日常生活用具品目一覧を参考例に、日常生活用具給付事業における視覚障害者を対象とする品目の指定、基準額等を見直しするよう、国から働きかけていただきたい。
特に、品目指定にあたって全国の市町村で統一したものになるよう配慮してください。
② 日盲連が実施した調査に基づき、視覚障害者のニーズに合わせて同行援護事業における支給量が適正に確保されるよう国から都道府県を通して全国の市町村に対して指導していただきたい。
次に「光の泉賞」の候補者の推薦について討議され、福井県の竹川(たけがわ)三男(みつお)常務理事の妻のますみさんを推薦することが承認されました。
続いて各県の現状報告があり、最後に平成28年度の北信越ブロックの行事予定が報告されました。
① 第69回全国盲人福祉大会
5月20日(金)~22日(日) 青森県
② 第43回北信越グランドソフトボール大会
5月15日(日) 新潟県
③ 北信越ブロック会長会議
9月6日(火)~7日(水) 富山県
④ 第25回北信越サウンドテーブルテニス大会
11月5日(土)~6日(日) 長野県
⑤ 第2回北信越ブロック大会
11月26日(土)~27日(日) 石川県
★2 青年部協議会(濱野)
青年部協議会は富山からの参加は2名で、来年度の全国盲青年研修大会への提出議題を決めた後、情報交換が行われた。
提出議題は以下の2題。
① 金融機関・保険など契約において職員・ガイドヘルパーによる代筆を認めて頂くよう要望する。
② すべての電気自動車、電動バイク、ハイブリットカーに対し、発音装置の搭載とその使用義務化について法的整備を要望する。
情報交換では青年部のない新潟・長野からどのようにすすめていけばよいかとの質問があった。富山・石川・福井からは現状の説明があった。しかしながら、各県の間で会費や地域性など環境の違いは様々で、一朝一夕には進まないであろうと思われる。
また、青年部のある県では後継者対策が大きな問題であるとの意見が出された。各県とも主要メンバーが40歳代に入っており、緊急の課題であることで一致した。
そんな中で福井では盲学校の理療科教諭が主要メンバーである利点を生かし、若い人に声をかけているとのこと。富山でも参考にしていきたいと考えている。
★3 女性部研修会・協議会(柳田)
28日の午後2時50分から研修会が行われました。
ホテルせくみ屋からバスで移動して、つみきハウスでパン作り体験をしました。ほとんどの人は、パン作りは初めてのようです。
ハウスに入るとすぐに靴カバーをつけ、そして頭にキャップをかぶり、紙エプロンを付け、手を洗いそして消毒液できれいに殺菌してからパン作りのテーブルに着きました。最初にパン生地を薄く伸ばしてその中に餡をいれてもらってから、ころころと丸め、やわらかいつきたてのお餅のようにしました。
次に、パイ生地で風車(かざぐるま)のようなクリームデニッシュとダイヤの形をした芋デニッシュをどちらか選んで作りました。これをオーブンで焼きます。2時間後にホテルまで届けていただきました。
パンを作っている時は、おしゃべりや、笑い声で部屋中が大騒ぎでした。とても楽しい研修会でした。予定通りにまたバスに乗ってホテルに帰りました。
午後4時10分から協議会が行われました。最初に出席者の自己紹介を行い、続いて各県からの提出議題を協議しました。
今回は「テレビ画面の字幕スーパーの音声化をして欲しい」、また「居宅介護サービスの際に、晴眼者が同居していても、代筆、代読が出来るようにして欲しい」と2題を提出することに決定しました。
次に、来年度8月に行われます全国盲女性大会のレポート発表テーマを「福祉サービスを利用して思うこと」として、北信越ブロックからの提出議題と決めました。
最後に今年度で協議会長と副協議会長が退任されますので、協議会長1名と副協議会長3名を選挙管理委員長へ推薦することを決定しました。午後6時20分に協議会は終了しました。
来年は11月26日から27日にかけて石川県で行われます。多くの女性部会員の皆様の参加をお待ちしております。
★4 日盲連会長講演会(安田)
竹下会長は主に以下の3点について話をされました。
① 障害者総合支援法、同行援護について。
② 鍼灸マッサージに関する中央の動きについて。
③ 交通問題について。
以下に竹下会長の話の内容を簡単に記します。
まず始めに障害者総合支援法の改正に向けた動き、中でも同行援護について詳しく話されました。
最初にできた時は障害者自立支援法といった。障害者総合支援法に変わる少し前、同行援護事業というものを作り出す事ができた。
平成23年9月までは市町村が実施する移動支援事業で私たちの外出が成りたっていたが、平成23年10月から個別給付としての重度視覚障害者同行援護事業が発足した。
しかし、なかなか全国一律制度にならず、自治体の間で格差が生じてきた。原因は市町村が実施していた移動支援事業が変形したものと思っているからで、市町村が以前の判断を引きずっている。
もう一つ、福祉予算の中でも移動支援事業の予算が複雑になっている。地域生活支援事業の中の移動支援事業は、予算を市町村に配るが、使い方は市町村まかせになっていて、半分は市町村が負担する事になっている。これが市町村の経費増大につながり、また、視覚障害者と車椅子の間で予算の分捕り合戦になりやすい。
個別給付はあくまでも同行援護事業として予算がつくので、分捕り合戦にならない。しかし充分な予算を市町村に与えているとは言えず、1人の視覚障害者が1ヶ月50時間を使うとしての予算である。そして、やはり市町村の持出しがあり、この事が利用時間の制限につながる。これも壁になる。
一つの制度を動かすのに国は基準を設ける。この基準も壁になるとの事です。例えば「入院中の利用」、「通勤通学時の利用」に制限がある。
言葉としては「通年にわたり長期になる利用や経済活動につながる利用は駄目」との事ですが、皆さんからはこれについての要望が強く、竹下会長はこれを何とか改善したいとのことです。
少し見えてきたのは、1つ目、入院中に外出や外泊する時は同行援護を使えるようになる。2つ目、通勤通学時の利用は少しだけ壁がくずれてきているようで、通勤、通学の訓練の時は利用を認めるようである。
もう1つ、入院中のホームヘルパー利用について、医療と福祉の二重給付になるとの事で難しい。しかし、重度の障害者は看護師だけではサポートできないので、ホームヘルパーの利用を認める方向になってきた。だが、視覚障害者は難しく、意思疎通支援事業を使って入院中の視覚障害者のサポートができないかを考えていきたい。
65才問題がある。介護保険か障害者福祉、どちらを使うか。障害者差別解消法は来年4月から施行されるが、その後どのように変わっていくのか見ていきたい。
鍼灸マッサージに関する中央の動きについては、あはき法19条に関連して、今年9月、医道審議会あはき部会が開かれ、全国で6校の晴眼者の「あマ指師」養成課程の申請があった。
全員一致で不適切と判断されたが、しかし、2校が再度申請をしてきた。28年1月に審議がはじまる。
厚生労働大臣免許保有証、これは無免許対策の一環としてのものだが、国がようやく取組をはじめたことが大切である。
国が保健所に対して、開業者の中に無免許者と思われるカイロ業者がいないか調査するよう要請した。そして結果を報告し、無免許者には開業できないとの指導をするよう、通知を出した。無資格者によるケガがあれば調査して報告しなさいとも言っている。新潟、大阪で、赤ちゃんがマッサージを受けて死亡した例があるからと思う。
免許保有証は無資格者との差別化に必要であり、今後、保険や研修に結びついて行くかも知れない。
保険取扱いについて、柔整師との間に大きな格差がある。国は療養費の支払いについての見直しをしようとしている。それと同時にあはき協議会と厚労省との協議の中で、40年ほど実現しなかった「柔整師なみの保険取扱い」、または「自己負担だけでかかれる施術」について、その制度を作るよう訴えてきたが、ようやく厚労省が動き出した。
昨年6月に案を出す予定だったが棚上げされてしまった。そこであはき議連が怒り出して今度は局長級(前は課長級)が「柔整なみの保険取扱いができるよう進めたいと思います」と、初めて言った。しかし、どのような形でするか分かっていない。
視覚障害の開業あはき師について、介助者的な支援ができないか、往診時にガイドヘルパーを利用できないか、あるいは施術所内で事務的な支援が受けられるよう、職場介助者が必要ではないか。これが認められないと19条の件はゆずれないと思っている。
交通問題については、盲導犬と歩いていた人がバックしてきた車にはねられて死亡した例がある。これはバックブザーが鳴っていなかったことが原因の一つ。それも運転手が鳴らないようにしてあった。静音声自動車対策を法律義務にしてほしい。
新潟県の姉妹が亡くなった件も含め、交通安全対策を考えてほしいと国土交通省に訴えた。国交省は静音声対策に取組むようである。
安全対策をしっかりしないと、もっと犠牲者が出るかも知れない。視覚障害者が外出する際、常に危険と隣り合わせであることを社会全体に知ってもらう必要がある。
また、歩行訓練士は500人ほど養成されたが、実働しているのは200人ほど。それも専業でなく兼務者がほとんど。歩行訓練士の配置基準を作ってもらうよう、厚労省に働きかけていきたい。
以上の内容で竹下会長は熱く語られました。
★5 観光報告(佐生)
二日間にわたる大会を終えた富山県の参加者21名は、バスに乗車し同じ小浜市にある「お箸のふるさと館」へ観光に向かいました。
ここは、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の舞台で知られている(2007年10月1日から半年にわたって放送)所でもあり、個人ではめったにこれない所。
初めに、館内のスタッフより今から我々が体験する作業内容を実践を交えながら説明を受け、その後、参加者全員が実際にグラインダーで削りながら自分の箸作りに挑戦しました。
箸をグラインダーに軽く載せて星の模様が現れるまで削ってゆく作業ですが、見えない方についてはスタッフの方が一人一人に付き添い、その感覚を体験させていただき、最後はきれいに修正を加えていただいて、それぞれ自分のお箸が完成しました。
参加された皆さんは、小学生の時の工作の授業を思い出しながら真剣に取り組んでおられました。箸作りを楽しんだ後は、富山への帰路に着きました。
《事業報告》
◆「あいの風とやま鉄道」への要望
以下はその要望内容とあいの風とやま鉄道の回答です。
1 車内放送で到着ホーム番号と開閉ドアの案内をしてください。(ワンマンカーの場合、運転手さんが車内放送で案内できるよう配慮してください。)到着ホームがわかれば降りた時、進行方向がわかって安心です。
[あいの風とやま鉄道の回答]
① 車掌が乗務している時は到着ホームやどちらのドアが開くか案内しています。ワンマンカーの場合はあらかじめ録音した案内が流れることになります。運転手は安全運転を心がけなければならないという義務を負っているので、非常時を除きワンマンカーの運転手が到着ホームやどちらのドアが開くなどの車内放送はできません。
② 運行上の都合により到着ホームが変更されることがあるので、車内放送にあらかじめ到着ホームやどちらのドアが開くかを録音しておくことはできません。
③ ダイヤ変更などがない場合の到着ホームとどちらのドアが開くかは決まっているので、ワンマン運転する時間帯の資料を協会にお知らせします。それであらかじめ到着ホームとどちらのドアが開くかを把握してください。(ワンマンカーの運行時間帯は10時から16時ごろで、そのほかは車掌が乗務しています)
2 富山駅の1、2、3番の高架ホームに音声案内や鳥の鳴声などでエスカレーター乗り口、階段の降り口、エレベーターの位置がわかるようにして、降りた場所から進む方向がわかるようにしてください。
[あいの風とやま鉄道の回答] (「→」は、話し合い後の回答。以下同じ)
① ホームの下りのエスカレーターの音声案内が聞き取りにくい箇所は点検し、適量音声について考えます。
→7月13日対応済です。
→高架ホームの階段には、鳥の鳴き声で案内する装置を設置済です。
② 皆さんにご相談しながら、駅のホームが完成した時には、要望にお応えできるようにしたいと思います。
3 富山駅の1、2、3番高架ホームにある誘導ブロックが敷設されているエレベーターの所に、車両数によっては停車しない電車がありますが、どの電車も停車するようにして、視覚障害者がホーム上を移動する時の危険度が減るようにしてください。
[あいの風とやま鉄道の回答]
① エスカレーターを上がった所から少し前の所に先頭車両が止まることになっています。
② 先頭車両が停車する位置は決まっており、エレベーターを降りた所は4両目付近なので、車両が2両か3両かによって足りない車両の分だけ前に移動していただくようお知らせください。
→列車ごとの両数について、参考として資料を添付しますのでご活用ください。
4 富山駅の高架化工事が完了するまでの間、階段や通路変更が度々あると思いますが、点字ブロック敷設や音声案内などで安全に歩けるように配慮してください。また、変更がある時は事前に富山県視覚障害者福祉センターへ連絡してください。
[あいの風とやま鉄道の回答]
① 通路変更に際して、仮設ではありますが、これまでどおり誘導ブロックを敷設し、点字案内板も修正していきます。
② 音声案内については、現行設備の範囲内でできるかどうか、まだ回答できません。
③ 通路変更などが生じる場合は、今後も事前に協会に連絡します。
5 駅構内やホームの案内放送は、音の反響を考慮して聞きやすくしてください。
[あいの風とやま鉄道の回答]
利用される方々に分かりやすく、聞き取りやすい放送に注意します。
6 富山駅の改札口の近くに駅全体の点字地図を設けてください。
[あいの風とやま鉄道の回答]
① あいの風とやま鉄道の点字案内板は、富山駅南口の券売機の横と北口の改札前の柱に設置しています。ただし、北口に関しては、高架化工事をする前の古い表示だったので、今月中に直します。
→8/7までに直す予定です。
② 通路を含めた駅全体の案内板は、富山市にお願いしてください。
7 乗車券を購入しやすいよう、高岡駅みどりの窓口の職員を増やしたり、スムーズに改札口を通られるよう、「イコカ」の障害者割引制度を考えたりしてください。
[あいの風とやま鉄道の回答]
① 職員は2人勤務していますが、どちらかが休憩などに入ったら1人になる時があるので、了解してください。
② JR西日本のシステムをそのまま使っているので、障害者割引は従来通りになります。(回数券は障害者割引で購入することができます)
→あいの風とやまは、障害者割引に対するキロの制限はございません。
8 石動駅など、自動券売機が少ない駅では台数を増やして乗車券を購入しやすいようにしてください。
[あいの風とやま鉄道の回答]
稼働率が1台でも大丈夫な状態だったので1台としましたが、小矢部市にアウトレットモールができると乗降客が増加することが予想されるので、駅の状況を見て2台にするかどうか検討したいと思います。
9 駅の階段の段鼻が識別できるようにコントラスト等に配慮し、影と見間違えやすい黒色は避けて黄色等、明るい色にしてください。
[あいの風とやま鉄道の回答]
現在の施設はJRさんからの受け継いだものであり、今後改修等が発生した場合にはご要望にお応えしたいと思います。
10 運行車両を2両から3両に増やして、障害者、高齢者、妊婦さん等が優先席を利用しやすいようにしてください。
[あいの風とやま鉄道の回答]
① あいの風とやま鉄道では、車両をJRから譲渡された3両編成の旧型車両と、2両編成が基本となっている新型車両が16編成あります。これらの車両を最大限に活用しており、限界に達しています。現在、利用状況調査を行っており、その結果をみて検討したいと思いますが、所有している車両をフルに活用しているので、なかなか困難なところがあります。
② 優先席は、窓にシールを貼ったり、座席の色を変えたりして分かりやすくしており、車掌乗務の際には優先座席であることを車内放送していきたいと思います。
11 次のダイヤ改正時に、金沢、高岡方面から富山駅に9時15分頃に到着するような電車を考慮してください。
[あいの風とやま鉄道の回答]
次のダイヤ改正の時には、このご意見も考慮に入れた検討をしていきたいと思います。
12 ホームや改札口への誘導をお願いした時はスムーズにできるよう改善してください。
[あいの風とやま鉄道の回答]
① 限られた職員で営業しているので、利用直前の対応は難しいです。特に一人勤務の駅ではスムーズな対応はできないので、時間に余裕をもってください。
② 本社や富山駅・高岡駅にあらかじめお申し込みいただければ対応しやすくなります。
③ 富山駅と高岡駅を除き、19時30分から翌朝の7時までは窓口が閉まりますが、あらかじめ連絡があれば極力対応したいと思います。
13 富山、高岡両駅とも、利用しているホームの向かいや後ろにJRのディーゼル車が停車していることが多く、エンジン音が大きくて案内放送が聞こえなかったり、歩行感覚が妨げられたりして歩く際に危険を感じます。何か工夫をお願いします。
[あいの風とやま鉄道の回答]
ディーゼル車はJRですが、エンジンを切ると照明や空調などのサービス機器が停止し、お客様へのサービス低下につながってしまうので、ご理解願います。
◆ボランティアと利用者交流会
10時30分より県民会館401号室において開会し、はじめに塘添会長の挨拶、続いて高島所長から点字図書館の業務(点字・録音図書の貸出、プライベート点訳・音訳、対面朗読など)の説明をしてもらった。
その後、点訳・音訳製作ボランティアさんと図書利用者との意見交換会のため、点字図書利用者は613号室へ、録音図書利用者は401号室で2グループに別れ、それぞれが30人余りとなって意見交換を行った。
図書利用を促進することを目的に進めて行き、全体会にまとめられたいくつかの意見を紹介します。
利用者からは、「新刊案内から小説を中心に読んでいる」歴史小説派もいた。「エッセイや雑誌をよく利用している」や「センターの蔵書を制覇してみたい」「郷土が舞台となった作品を読みたい」などの希望もあった。要望には、女性部の行っている料理教室のレシピ集を作って欲しいと。
ボランティアさんは、読みやすい・聞きやすい図書作りのため、表の読み方・音質やピッチの統一・同音意義語や漢字の説明などに試行錯誤されてます。これからは、図書の管理にパソコンを導入し、好みにあった図書が選択されてくるかもしれません。
ラジオやテレビなどで、気になる本や知りたい情報があったら、センターに電話していろいろと相談してみてください。
午後の部は、昼食休憩も終わる頃から散策に向かう利用者とボランティアさんとのペアリングを行い、1時30分に富山駅へ向けてバスを出した。県民会館と駅は近いので直接歩かれた方もいた。
それぞれのペアは散策するルートを話合い、新幹線が乗り入れ新しくなった富山駅・富山地方鉄道駅・駅前ロータリーや名店街の「とやマルシェ」、リニューアルした「マリエとやま」を、また、3月16日免震改修工事とユニバーサルデザインの見直しやエスカレーターなど増設した県民会館も見学した。
「みんなで歩けば怖くない」とばかりにまわった様で、なかには買い物したり、いつもはできないウィンドウショッピングを楽しんだ方もいた。集合時間まで、ペアごとにたっぷりコミュニケーションが取れた様です。
午後3時、堀副会長が閉会の挨拶をして、ボランティアと利用者交流会を終了しました。今回も、県内各地より多数のボランティアさんに参加していただいて終えることができました。ありがとうございました。
◆県内における日常生活用具給付制度について
講師には、厚生労働省から2名の技官と日盲連副会長を招き、次に挙げる4項目42品目について、国内における自治体の対応と国としての立場と、各県自治体への要請等々、詳しい説明があり、活発な議論が交わされた。
各項目については以下の通り。
1.自立生活支援用具 13品目
2.在宅医療等支援用具 4項目
3.情報・意思疎通支援用具 24品目
4.防災支援用具 1品目
なお、県内各自治体に対しては事前に上記支援用具について、基準額・耐用年数、満たされる給付要件等について調査を依頼し県内15全ての市町村から回答を得ている。
基準額については消費増税分の上乗せの有無の差があるに留まったが、空間認識装置や地デジ対応ラジオを給付している自治体は少ない。また、音声体温計等に「視覚障害者のみの世帯またはこれに準ずる世帯」との給付要件があるが、これらの品目に対しては徐々に理解され、射水市と朝日町はこの条文が削除され、日中障害者だけになる場合には給付対象とする自治体が増えつつある。
また、開発が進む支援用具は当然のことながら価格も高騰する。全国と比較してその差の大きい機種から順に挙げると(カッコ内は富山県)
1.デイジー対応機器 再生専用 48,000(35,000)
2.歩行時間延長信号機用小型送信機 12,000(7,000)
3.視覚障害者用腕時計 触読式 14,000(7,300)
音声式 19,000(13,300)
これについては、利用する側の方から情報を発信して、基準額の増額をお願いすべきと考える。
今回の議論の中で特に問題となったのは、情報・意思疎通支援用具の中で、目的の異なる機器の給付依頼に対し、同じグループにあるばかりに、既に受けている機器の耐用年数を過ぎないと給付が受けられないことである。
障害者も健常者も、住みなれた地域で安心・安全な暮らしを営む上において、ご理解をいただき、改善をお願いしたいところである。
しかしながら、この研修会が終了してから、複数の自治体から改善や修正の申し出があり、感謝すると共に、更なる前進を期待したい。
◆県内市町村における日常生活用具給付制度 調査報告
② 電磁調理器においても特記事項記載が無いのは魚津市であり、高岡市は日中障害者のみになる場合は給付対象となる。
③ 画像読み上げ音声ソフトに関しては、ほとんどの市町村が5年6年の耐用年数であるが、高岡市だけが3年で更新可能。また、砺波市は給付していない。
④ 地デジ対応ラジオの給付市町村は高岡市・射水市・朝日町。
⑤ SDカードなどの電子記録媒体装置、及びカセットによる録音機器に対応していないのは、魚津市・黒部市・立山町・舟橋村。
⑥ 空間認識装置(パームソナーなど)の給付があるのは黒部市と朝日町である。
⑦ 音声体温計においては、ほとんどの市町村が「視覚障害者のみの世帯またはこれに準ずる世帯」との特記が有るが、射水市と朝日町にはこの条文の記載が無く、小矢部市は見直して行くとの報告あり。
また、富山市においては上記特記はあるが、日中障害者のみになる場合には給付対象となる。
⑧ 音声体重計は、ほとんどの市町村が「視覚障害者のみの世帯またはこれに準ずる世帯」との特記が有るが、射水市と朝日町はこの条文の記載が無い。
⑨ もの知りトーク・タッチメモの給付は射水市と朝日町。
⑩ 音声コード読み上げ装置の給付があるのは射水市・黒部市・富山市・南砺市である。
◆富山県における同行援護の実態調査 平成27年度報告
この実態調査は、平成24年2月から3月上旬にかけて初めてのアンケート調査を行い、全ての自治体から回答をいただきましたが、3年半余りが経過した今日、市町村によってはそのサービス内容に格差が生じてきていることを踏まえて、今回再び同行援護の実情を改めて把握し、引き続き各自治体に対して改善要望を求めていく足がかりとして、平成27年4月30日再びアンケート調査を行い、今回も15市町村から回答をいただきました。
以下、前回との比較も交えて今回のアンケート結果を記してみます。
1.同行援護登録者数及び登録事業所について
この制度がスタートして、今現在どの程度の皆さんが利用されているのか一番気になるところでもあり初めに書かせていただきます。「前回―今回」の順
富山市34人―48人、高岡市14人―27人、射水市7人―10人、
小矢部市4人―9人、魚津市4人―8人、氷見市7人―5人、
上市町2人―4人、朝日町4人―3人、立山町4人―3人、
滑川市0人―2人、入善町2人―2人、南砺市・砺波市1人―1人、
黒部市・舟橋村0人―0人
前回84名―今回123名で39名増えましたが、黒部市・舟橋村においては登録者が今回もありませんでした。
また、同行援護の登録事業所数については前回は26箇所、今回の調査では43箇所に増えてはいたものの、同行援護の行えるガイドヘルパーの正確な数は把握できませんでした。
2.平成27年4月の一ヶ月間で支給量が最も多い利用者と、最も少ない利用者について調査した結果、次のようになりました。
「多い利用者―少ない利用者」の順
富山市30時間―8時間、高岡市24時間―1時間、射水市24時間―2時間、
南砺市0時間―0時間、氷見市40時間―4時間、魚津市19時間―2時間、
小矢部市15時間―6時間、砺波市25時間―25時間、滑川市39時間―8時間、
上市町40時間―4時間、立山町20時間―10時間、入善町50時間―30時間、
朝日町50時間―20時間
また、過去3年半の中で最も多く支給した利用者についても聞いてみました。
富山市30時間、高岡市30時間、射水市47時間、南砺市3.5時間、
氷見市40時間、魚津市23時間、小矢部市50時間、砺波市25時間、
滑川市39時間、上市町40時間、立山町25時間、入善町50時間、朝日町50時間
なお、黒部市・舟橋村についてはいまだ実績がありません。
3.支給量について
一ヶ月あたりの支給量に上限を設けていますかとの質問では、
① 設けていない市町村
射水市、南砺市、氷見市、砺波市、上市町、立山町、入善町、朝日町、舟橋村
② 設けている市町村
富山市30時間、高岡市50時間、魚津市50時間、黒部市12080単位、小矢部市50時間
また、射水市・魚津市・黒部市・滑川市等は利用者のニーズに基づき決定するとなっています。
そこで、この1ヶ月あたりの支給量に関して実際富山市はスタート当初から8時間と定められていたようで、県の中心都市としては他の自治体に比べてかなり少ない結果となっているのには驚きでした。
また、「利用者のニーズに応じて支給量は増やしていただけますか」との質問ではほとんどの自治体が、増やせると回答しています。
この結果を踏まえて、27年8月には、本協会会長・富山市支部長が富山市役所に赴き、一ヶ月の支給量の上限について改善の要望を行ったところ、「30時間」を超過する場合、あらかじめ利用者の申し出があれば個別に対応するとの前向な回答をいただきました。
余談ですが、平成27年11月下旬に福井県において開催された北信越ブロック大会(代表者会議)の席でも、この問題について激しい議論が交わされ、他の北信越4県でも各自治体でばらつきがあることが浮き彫りになりました。
4.同行援護が受けられないサービスについて
ここではあらかじめ16項目の内容について質問し、複数回答いただきました。
● 受けられないサービス
○ 通勤・通学
高岡市・射水市・南砺市・氷見市・魚津市・黒部市・小矢部市・滑川市
○ 通所
通勤・通学の8市から南砺市を省いた7市
○ 宿泊
黒部市・滑川市・上市町・立山町・舟橋村
○ 入院中の外出
高岡市・南砺市・小矢部市・砺波市
○ 通院(病院内を含む)
黒部市
● 全市町村が受けられるサービス
日常の買い物・定期的に通う習い事や余暇活動・会議や講習会・スポーツ観戦・コンサートや映画鑑賞・飲食を伴う外食・冠婚葬祭・お墓参りや日曜礼拝・選挙投票・散歩や運動
というものでした。この中で、富山市は選挙投票について、投票所までは可。投票所内については、投票事務従事者が介助するとなっている。
また、高岡市は原則入院中の利用は認めていないが、個々のケースによるとなっています。
5.車での移動サービスについて
同行援護がスタートして一番関心を寄せている一つに、ガイドヘルパーが運転する車での移動サービス、並びに障害者が利用できる「福祉有償運送」があります。
今回のアンケート調査結果で、まず車での移動サービスが受けられるか否かを尋ねたところ、高岡市・射水市・小矢部市・砺波市以外の自治体では受けられないという回答がなされました。
その中で射水市は、道路運送法78条第3号の規定にガイドヘルパー事業所が許可を取っている場合は可。小矢部市は、その事業所と個人的に契約し利用する事は可能であると、これには但し書きとして、同行援護サービス提供時間には含めないとなっています。
また、各自治体に視覚障害者が利用できる「福祉有償運送」事業所はありますかとの質問では、
富山市4か所、高岡市・入善町1か所、朝日町については町の社会福祉協議会に移送サービスはあるがボランティアの確保が難しい。それ以外の自治体には無いとの回答でした。
6.手続き及び認定調査について
① 同行援護の新規申込みは電話でできますかとの質問では、
● できる
高岡市・南砺市
● 利用者が来庁し、担当窓口で手続きをすることを原則としているので、できない
射水市・氷見市・黒部市・小矢部市・砺波市・滑川市・上市町・立山町・入善町・朝日町・舟橋村
またその中で、射水市・立山町は来場が困難な場合は自宅訪問もありとなっています。
魚津市・小矢部市は代理でもよい。入善町は郵送でも受付可能。
② 申請書類が提出された場合、アセスメント表に基づく聞き取り調査については、前回と今回との比較で
● 利用者が来庁し、担当窓口で聞き取り調査を行うことを原則としている
前回:富山市・氷見市
今回:高岡市・射水市・氷見市・魚津市・小矢部市・砺波市・滑川市・立山町・舟橋村
● 利用希望者の自宅を担当者が訪問し、聞き取り調査を行う
前回:射水市・小矢部市・入善町
今回:南砺市・氷見市・魚津市・黒部市・立山町・入善町
● どちらでもよい・利用者の希望を優先する
前回:南砺市・砺波市・黒部市・朝日町
今回:高岡市・射水市・黒部市・砺波市・滑川市・上市町・立山町・入善町・朝日町・舟橋村
● 前者という回答であったが、後者でも対応する
前回:高岡市・滑川市・魚津市・立山町・上市町・舟橋村
今回:富山市・小矢部市
という結果になりました。
以上が今年度行われた同行援護の実態調査結果報告ですが、この同行援護事業は私ども視覚障害者の社会参加を支えるために無くてはならない制度として定着してまいりました。
しかしながら、このサービスに対してはまだまだクリアされなければならない問題点も多く残されています。
その一つは、同行援護利用者からの申し込みに対するガイドヘルパーの対応がいまだ不十分であることから、円滑な利用ができないこと。
二つ目は、この制度利用にあたって各市町村間で利用料に格差が生じてきていること。
そこで今後望まれることとして、ガイドヘルパーのさらなる養成と、同行援護事業所の参入・増加を期待するとともに、公共交通機関の未整備な地域に住む視覚障害者が社会参加しやすいように、ガイドヘルパーが運転する車での移動を認めていただきたいと思うところであります。
平成26年度からは、県視覚障害者協会が「同行援護従事者養成研修会」を県から委託を受け開催できるようになりました。
この養成研修は、2級のホームヘルパーの資格を持っていなくても一般課程を3日間受講すればガイドヘルパーの資格が得られます。
このような現状を踏まえて、今私どもが一番できることとして、皆さんの周りの友人・知人の方(一人でも多くの方々)に養成研修会を受けてくださるよう声をかけてください。
そうすることによって、いつでもサービスを受けたいときに受けられる体制を作っていく、まずはここからが始まりかと思います。
終わりに、同行援護サービスの活用によって今後もなお一層視覚障害者の自立・社会参加を推し進めて活動範囲を広げてゆきましょう。
◆第64回点字競技会・第16回パソコン競技会、講演会
今回は点字競技に18名、パソコン競技(携帯電話も含む)に9名が参加し、初めての参加者4名を含め、27名もの多くの会員が技を競った。
点字競技から開始され、記憶書き、聞き書き、写し書き、速読みの4種目。
パソコン競技は朗読文聞き書き、短文聞き書きの2種目で行われ、それぞれ10分間にどれだけ多くの文章を正確に書けるかで競われた。
各競技前のオリエンテーションは、ユーモアを交え和気藹々のうちに進められたが、いざ競技に入ると皆真剣に挑み、軽快な点筆の音と滑らかなキーボードの音が会場に響いた。
パソコン競技を終えた後、採点のため多くの参加者の記録データを一つのメモリーに収集するのに時間がかかり、予定が大幅に遅れたが、これはいわば嬉しい悲鳴であろう。
午後は「点字よもやま話」と題して、塘添会長の講演を聞いたが、その内容は実に中身の濃いものであった。
点字を考案したフランスのルイ・ブライユ(1809年生まれ)の生涯に始まり、石川倉次(1859年生まれ)が8点点字から試行錯誤の末、長い年月をかけ、ようやくにして現在の日本語点字を作り上げた経過を詳しく話された。
点字と墨字の文字数の比較、1頁の字数から、点字に訳した場合に1冊の本が膨大な量になること。さらに、6点それぞれの間隔から次のマスとの間隔、1点の大きさ、高さと直径に至るまで、人の触覚に対して理想的な大きさ・形になっていることを詳しく、わかりやすく解説された。
先人の苦労と、読みやすさを追求した点字の奥の深さを改めて認識した。また、読みやすい点字を打つには、点筆を真っ直ぐ正確に打ち下ろすように心がけ、決して早打ちするものではないことも教えられた。
今回の講演を快く受けてくださった塘添会長に感謝すると共に、その知識の深さに感銘を受け、これまでの精進とご努力に対し深い尊敬の念を抱いた次第である。これからも点字を大切にしていきたいと思う。
本競技会開催にあたり、審査してくださった富山視覚総合支援学校の先生方、問題文章の読み上げから審査に至るまで、貴重な時間を割いてご協力いただいた「あゆみ会」・「ひまわりの会」の皆様、そして、準備から運営に携わってくださったセンター職員の皆様、本当にありがとうございました。心から感謝し厚く御礼申し上げます。
競技会の参加者氏名、及び、成績結果は別表に記載します。
【別表】
第64回 富山県点字競技会 参加者氏名
・一般の部
富山市A:安達 実・中西 美雄
富山市B:上沢 淳一(うえざわ じゅんいち)・高島 ヒサ子
高岡市:上坂 敏彦・田口 明美・松波 律子(まつなみ りつこ)
射水市:岩黒 勝義(いわくろ かつよし)・鈴木 修博(すずき しゅうはく)
魚津市:佐生 秀一・佐生 真理
・中途失明者の部
富山市A 柳田 信子
富山市B 谷内 幸子(たにうち さちこ)・山本 典子
高岡市 山口 勇(やまぐち いさむ)
射水市 片岡 美宝(かたおか みほ)・塘添 誠次・本江 とみ子
第16回 パソコン競技会 参加者氏名
・パソコンの部
富山市:上沢 淳一・中西 美雄 高岡市:田口 明美・松波 律子・山口 勇 射水市:塘添 誠次 魚津市:佐生 秀一
・携帯電話の部
高岡市:上坂 敏彦 南砺市:梅本 直明
各競技 成績結果
【第64回 富山県点字競技会】
団体の部
第1位 富山市Bチーム、第2位 射水市チーム、第3位 高岡市チーム
個人総合 第1位 松波 律子(高岡市)
一般の部個人総合
第1位 松波 律子(高岡市) 第2位 上沢 淳一(富山市) 第3位 安達 実(富山市)
中途失明者の部個人総合
第1位 谷内 幸子(富山市) 第2位 塘添 誠次(射水市) 第3位 片岡 美宝(射水市)
田島杯 柳田 信子(富山市)
【第16回 パソコン競技会】
第1位 上沢 淳一(富山市)
第2位 田口 明美(高岡市)
第3位 中西 美雄(富山市)
成績は以上の通りです。入賞された皆様、おめでとうございます。参加いただいた皆様、ありがとうございました。
◆平成27年度宿泊研修「視覚障害者と家族激励大会・歩行訓練・研修会」
激励大会は14時より始まり、最初に塘添会長のあいさつがあり、「ここ数年の間に私たち障害者にとってよい法律が成立したり、改正されたりしたこと」「平成26年1月に障害者権利条約が批准されたこと」「県内においては平成26年12月に『障害のある人の人権を尊重し、県民みなが共にいきいきと輝く富山県づくり条例』が成立したこと」が述べられました。
更に、年間行事以外に取り組んでいることがらについて20項目の内、
① あいの風とやま鉄道への要望書について
② 補装具、日常生活用具の研修会について
③ 流杉老人ホームと、自生園見学会について
④ 県内各市町村に対して同行援護事業の実態を再調査したこと
⑤ センターの和式トイレを洋式に変えてもらいたいことを県へお願いしていること
の5点について話されました。
この後上市町支部長の岩城明日香(いわきあすか)さん、そして来賓の上市町町長伊藤尚志(いとうひさし)様(代理)、富山県議会議員山崎宗良(やまざきむねよし)様、上市町議会議長勝戸謙(かつとけん)様より歓迎のおことばをいただきました。
大会終了後、15時にバス2台に分乗し、歩行訓練の目的地である立山寺(りゅうせんじ)(眼目寺(さっかでら))へ向かいました。
天候は時々陽も差す天気で、栂(とが)の並木を気持ちの良い空気を吸いながら蝉の声、虫の声も聞こえる中、草の匂い、木々の匂いも感じ、そして秋の風も感じながら「自然っていいなー」「土の上を歩くのもいいなー」などと思いながら歩きました。
終了後再びバスで旅館に戻り、18時30分より懇親会となり、談笑したりカラオケなどで楽しいひと時を過ごしました。
二日目は、湯神子温泉から大岩山(おおいわさん)日石寺(にっせきじ)に場所を移して、10時より研修会が行われました。
講師に真言密宗大本山大岩山日石寺の中田真法(なかたしんほう)氏をお招きし、「お不動さんと私」と題して講演していただきました。
お不動さんは行基(ぎょうき)菩薩によって平安時代半ばに彫られたもので、全国磨崖仏(まがいぶつ)においても、この不動明王座像は石仏の最大傑作であるとのことです。そして石仏は、凝灰岩の大岩に目鼻だちは大きく、腕も太く彫られ高さは約3メートルあまりで、横に幅広く、とても怖い顔をしておられるということでした。しかし、とても怖い顔をしておられるお不動さんですが、慈悲の心があり、素直に「ごめんなさい」と非を認めてくる人には、優しく手を差し伸べてくださるということでした。
真法さんは幼い頃からよく母に手を引かれて、このお不動さんにお参りにきていたこと、学生時代にはここでアルバイトをしていたことなど、ずっとこのお不動さんに関わってこられたそうです。
この頃のお不動さんは、とても暗くうっそうとしていて、あかりと言えばにぶい蝋燭だけが灯してあったそうです。
このようにしてお不動さんに関わってきていた昭和42年7月23日のこと。この日はとても暑い日で、真法さんは海水浴に友達と出かけていたそうですが、そこでラジオから流れてきた大岩山日石寺が火災というニュースにとても驚き、すぐ駆けつけることになったのですが、その時着ていた水着をどうして脱ぐのか、上から脱ぐのか下から脱ぐのか分からなくなってしまうほどに、気が動転していたことを話されました。
駆けつけてみると、焼き尽くされた中にお不動さんだけが残っていたのですが、それがとても小さくなって見えたそうです。
その翌年に不動堂は再建されましたが、とても暗かった以前とは異なり、ライトアップされ、木々も間引かれ、明るくなっているそうです。
また、真法さんはこのお不動さんに来ると、とても気持ちが落ち着けていたこと、そしてあの昭和42年の火災がこれまで生きてきたなかで、一番の災難だったと話され、真法さんのお不動さんに対する思い入れの深さを感じ取ることができました。
そしてこの後昼食をとり解散となりました。この大会に参加していただいた皆様、また大会運営に携わってくださったセンター職員の皆様、役員の皆様ありがとうございました。
来年度は富山支部の担当で開催されます。今回参加者が少し少なかったように思います。その原因は何なのか調べ、改善に向けて取り組んでいきたいと思います。多くの皆様の参加をよろしくお願いします。
◆第39回視覚障害者文化祭・福祉機器展
心地よいキンモクセイの香りが漂う中、ボランティアの方約50名、会員126名が参加、にぎやかに、そして和やかに進められた。
1階研修室では、塘添会長の挨拶に続き、NPO法人「富山湾を愛する会」理事でいらっしゃる石森繁樹氏を講師に招き、「富山湾の海の幸」と題して講演を聴いた。
神秘とロマンにあふれた内容に、皆興味津々で多くの質問が出され、それに対して講師の石森氏は一つ一つ親切丁寧に答えられ、楽しい和やかな講演会であった。
2階和室では女性部員によるお茶席が行われ、柳田女性部長が床の間に飾られている軸とお花の解説、使われているお道具、季節のお菓子の説明を実に見事にこなし、奥が深い茶道に触れ、改めて伝統ある日本の文化の良さを実感した。
フロアではボランティアの方や会員の趣味の作品が展示され、今回は東北支援を兼ねて宮城県などからの手芸作品が展示販売され、一層会員の目を引いた。また、漢点字の紹介ブースや囲碁体験コーナーもあった。
福祉機器展では発売されて間もない振動式腕時計「タックタッチ」に関心が多く寄せられた。
1階ロビーの飲食物コーナーでは、お弁当、マス寿司・ブリ寿司・栗おこわなどの販売のほか、ボランティアの方達による喫茶コーナーが設けられ、香り高いコーヒーは勿論、愛情たっぷりの手作りクッキーの味に舌鼓を打った。
研修室の外ではビアガーデンも開かれ、焼き鳥や枝豆など、美味しくいただきながら談笑を楽しんだ。
午後1時からは会員による生きがい教室発表があり、バイタリティーに全身を使っての指揮者によるフラワーコーラスの皆さんの美しい歌声に始まり、吟者から提出された資料を基に高島文化部長の細かな解説がなされた詩吟、お師匠さんの三味線と山崎惺(やまざきさとし)会員の尺八の伴奏による民謡教室の唄に合わせてボランティアの皆さんが浴衣姿で踊りも披露され、越中おわら節では飛び入りの会員も加わり11名で踊りの輪を作った。他にも新舞踊やカラオケなど日頃の練習成果が披露された。
また、今回はアルコールの売れ行きが良かったわりには各教室の発表を「私語は小さく拍手は大きく」の精神を守り聴き入っていた。それだけ各教室の発表が素晴らしいものであると同時に、静かに聴いてくださった皆様にも心から拍手を贈りたい。皆さん本当にありがとうございました。
にぎやかに和気藹々のうちに午後3時に文化祭は終了した。ご協力いただいたボランティアの皆様、そして、事前の準備から当日の私達会員の誘導に至るまで献身的にお世話くださったセンター職員の皆さん、心から感謝申し上げます。
とっても素晴らしい思い出に残る文化祭でした。改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
◆第41回富山県視覚障害者球技大会
午前に行われたグランドソフトボールは、昨晩のものすごい雨で心配されましたが、グランドの状態は良好で予定通り行うことができました。
試合はAとBの2チームに分かれて行いましたが、今回は参加者が少なかったので、お互い相手チームからの応援をもらっての変則的な試合となりました。
選手の皆さんは軽い汗を流しながら久しぶりのプレイを楽しみました。試合はBチームが1点を先取し、熱戦の結果3対1でBチームが逃げ切って勝利しました。
[試合結果]
優勝 Bチーム
最優秀選手 増山 智(ますやま さとし)(富山支部)
優秀選手 柳沼 芳一(やぎぬま よしいち)(富山支部)・佐生 秀一(魚津支部)
サウンドテーブルテニスは、午前はSTT・A女子の部(アイマスクあり)が行われ、午後はSTT・A男子の部(アイマスクあり)と、STT・B男女混合の部(アイマスクなし)が行われました。
コートは研修室に2台のほか、ロビーにも1台を配置し、合計3コートで、1ゲーム11点、3ゲームスマッチで行いました。
午前のSTT・A女子の部ですが、ABの2グループに分かれて、リーグ戦を行い、そのグループの上位2人が勝ち上がりAグループの1位とBグループの2位、Aグループの2位とBグループの1位が準決勝を行い、その勝者同士で決勝戦、敗者同士で3位決定戦が行われました。
午後の男女混合の部STT・Bも2グループだったので、研修室の2コートを使って、STT・A女子の部と同じゲーム運びで行われました。
もう一方のSTT・B男子の部はロビーの1コートでABの2グループでリーグ戦を行いましたが、時間の都合でそれぞれの1位同士で決勝戦、2位同士で3位決定戦が行われました。
[試合結果]
STT・A 女子の部(アイマスクあり)
1位 本江 とみ子(射水支部)
2位 徳市 和美(高岡支部)
3位 中田 実希(なかだ みき)(富山支部)
STT・A 男子の部(アイマスクあり)
1位 塘添 誠次(射水支部)
2位 林 大志(はやし ひろし)(富山支部)
3位 中西 美雄(富山支部)
STT・B 男女混合(アイマスクなし)
1位 高橋 亨(たかはし とおる)(富山支部)
2位 太田 蓉子(おおた ようこ)(射水支部)
3位 池田 一義(いけだ かずよし)(富山支部)
この大会で私はSTT・A女子の部に参加しました。Aチームのリーグ戦では私と竹内さん(富山支部)が、Bチームからは徳市さんと中田さんが勝ち上がり、4人でのトーナメントとなりました。
私の準決勝の相手は中田さんで、私が2ゲームを連取し決勝戦に進みました。そして迎えた決勝戦の相手は徳市さんで、お互い1ゲームずつを取り、迎えた3ゲーム目の前半は5対1で大きく徳市さんにリードされたところで、チェンジエンド。この時私はこれで負けるのかなと思っていたのですが、何とか追い上げて9対9まで追いつき、その後2点を連取し逆転勝利となりました。
これまで私はどの大会の時も絶対入賞はしたいという強い思いでいたのですが、今回はそんな思いは全くなくて入賞はないなと思っていたので、入賞できたこと、そして初めて優勝できたことはちょっとうれしかったです。
今回もこの大会運営に携わっていただいた蔵(くら)先生、レディースの皆様、センター職員の皆様、役員の皆様ありがとうございました。
私たちがこのようにして楽しく大会が行えるのは、多くの皆様のご支援とご協力があればこそです。そしてこの大会に参加していただいた選手の皆様ありがとうございました。来年度も多くの皆様の参加を宜しくお願い致します。
◆盲養護老人ホーム"自生園"の見学会
バスにて9時に富山駅北口を出発し、高岡駅南口を経由して10時50分頃自生園に到着しました。参加者は会員と付添を含む35名です。
到着するとまず集会室において職員の方から施設の説明がありました。その内容を箇条書きに以下にまとめてみました。
① 施設は視覚障害者が安全に生活できるように配慮された施設で、那谷寺が経営されていますが、措置の施設のため市町村の認可がないと入所ができません。
② 入所定員は50名で、利用者3.3人に対し職員1名が配置されていて、一般の養護老人ホームと比べると手厚い介護が受けられます。
③ 施設内の廊下は、転んでも怪我をしないようにとの配慮から絨毯が敷かれています。
④ 施設内は色によるコントラストが考慮され、弱視の人にも分かりやすくなっています。例えば、廊下は全体が赤に対して白で太い線が引かれていたり、また全体が白い壁に対してエレベーターのドアは赤になっているなどです。
⑤ 廊下の幅は、両手を広げると両サイドどちらかの手すりに触れられるようになっていて、方向転換が迷わずできるようになっています。
⑥ 階段の昇降口と玄関の上がりかまちには、点字ブロックが敷設してあります。
⑦ 寮母室の所には人が通るとチャイムが鳴って、ここが寮母室と分かるようになっています。
⑧ 施設には散歩ができる庭があり、散歩コースには玉砂利が敷き詰められていて、歩くとギシギシと音を感じながら歩行ができ、コースには手すりも設置されていて、1人でも散歩ができるようになっています。
⑨ お風呂はリフト付きもありますが特徴的なものとして、洗い場の洗面の所に洗面器が固定できるように切り込みがあり、そこに洗面器をはめれば流されないようになっています。
⑩ 情報伝達においては、点字の希望者に点字で毎月の行事予定、週間予定、毎日の献立表などを渡しています。また毎週月曜には週間予定、1日の始まりにはその日の予定を放送で流しています。食事の際はどこに何があるかをクロックポジションで伝えています。
⑪ 嗜好品については、たばこは喫煙室に限り自由です。お酒も自由で晩酌してもよし、部屋で飲むのもよしとなっています。
⑫ 行事には誕生会、お食事会、クリスマス会、法話などがあります。
⑬ 外出、外泊は自由です。
⑭ 看護師さんは普通の養護老人ホームは100人に1名の配置に対し、盲養護老人ホームは2名の配置となっています。
説明会終了後、施設内を見学させていただき、その後昼食となりました。昼食のお弁当は自生園の方が手配してくださり、また自生園のご好意によりお茶とお味噌汁をご馳走になりました。
そして13時40分ごろ自生園を後にし那谷寺へ向かいました。那谷寺に到着すると、そこには多くの人が訪れていました。
私たちもお寺の中を散策。山門をくぐるとそこには多くの木々が植わっていて、根元一面には苔が生えていて、その木々は紅葉しとてもきれいでした。
本堂に着くと参拝を済ませ、本堂の中をぐるっとひと回りする胎内くぐりをしてきました。胎内くぐりとは、胎内くぐりを巡ることによりこの世に生きている諸々の罪を洗い流し、再び母の胎内より白山のように白く清く生まれ変わり出直すことだそうです。
そして参拝を終え15時過ぎに那谷寺を出発し帰路につきました。
自生園の見学会を終えて感じたことは、施設内の設備が視覚に障害のある者にとって、とても優しく暮らしやすい環境であることや、利用者に対して職員さんの数が一般の施設に比べて多く、手厚い介護が受けられ、とてもよい施設だなあと思えたことです。また職員さんに至っては、年に2、3回施設内の場所を変えアイマスクをして歩き、どこが都合が悪いのか、どこに印を付けたら分かりやすいのかなど、視覚障害者の立場に立って色々と気を配っていてくださることにもとても感銘を受けました。
◆平成27年度三療研修会
はじめに塘添会長の挨拶の中で話されたご自身の三療とのかかわり、ヘルスキーピング事業のはじまりと展望などをお聞きし、その後講演に移りました。
まず先生が学校を卒業して病院勤務で学び、その後開業された時からの患者さん数の推移・波と社会情勢の関係などを分析されながら増患への工夫、院内の環境のこだわりについて、医療を意識した考えから男女比、年齢層を考えた来院しやすい細かい配慮をした空間作りに替えられたことや、一般に厳しくなる三療経営環境の中で、待ちの時代でなくなったことを感じられると共に、最近の視覚障害者の若い人たちの就労状況や職域の拡大も念頭に入れるなど、三療を取り巻く環境の中で、これからの若い施術者がどうすれば生きていけるかの進む方向を考えていくうちに、一つの結論として、ヘルスキーピングサービスにたどりついたそうです。
そして仲間の人たちと熱意を持って活動する中で、開けてきた県との窓口として、平成26年12月に協会内に委員会が立ち上げられ、県との交渉が進められて、6月から11月の期間で試験的に砺波学園、高志学園、黒部学園の三ヶ所で仕事休みの職員さんを対象に、週1回午前9時30分から午後2時まで、一人25分のマッサージ施術を原則にはじまったこと。また、自分なりの評価も加えながら、簡単に今までの状況、実績などと今後への展望として、これからどう取り組めばいいか、技術を磨かなければならないかにも言及され、お話を終えられました。
また途中、一緒に交代で従事された梅本さんからも施術された簡単な内容や実績も話されました。
続いて質疑応答に移り、
「受付から収入につながるまでの段取りなどは決めてあるが、その通りにはなかなかだ」
「事前の調査票やアンケートも作ってあり、アンケートについては後でまとめていただくので楽しみにしているが」
「施術者になる人の技術も大切では」
「ヘルスキーピングという言葉の普及も大切」
「予防という面で社会貢献という面もあるのではないか?」
など、いろいろな意見と今後の課題もでました。
最後に実技もやりましょうかと希望者に対して、話の中に出てきた耳鳴りの人への治療をしながら、会話や言葉の大切さをはじめ、リンパの流れをよくする方法などいろいろなテクニックも披露されました。
施術者にとっていろいろと今後に向けて参考にもなり、考えさせられる研修会となりました。ありがとうございました。
◆平成27年度更生相談会
我が富山県には盲養護老人ホーム(視覚障害者だけが入れる施設)がありません。しかし全くないわけではなく、流杉にある「光風園(こうふうえん)」という養護老人ホームに、視覚障害者が優先的に入れるベッドが20床確保されています。
ここには一般の人たちが多く入所しておられ、そんな中で視覚障害者はどんな環境でどのように生活しているのか? また盲養護老人ホームはどんな所なのか?
そんな思いから7月15日と16日の2回に分けて流杉の「光風園」と11月4日に石川県にある盲養護老人ホーム「自生園」の見学会が行われました。
この2箇所の見学会を終えて参加された人は、様々な違いを感じられたのではないかと思います。そこで協会としては、これからこの養護老人ホームのことをどのように考えていけばよいのか、今後の方針に役立てる目的で皆さんと意見交換を行いました。
山内副会長の進行で始まり、まず流杉の「光風園」の概要についてスライドを使って説明がありました。その後、全盲連のホームページの中で紹介されているビデオ『盲老人ホームってどんなとこ』というビデオの観賞を行い、次に石川県にある「自生園」の概要についてもスライドを使って説明がありました。
この説明の後この施設に関する質問や、見学に行かれた人からの感想、また今後盲養護老人ホームを県内にも作ってもらうのがよいのか、それとも既存の施設を充実させていくのがよいのかなどで意見が述べられました。
その主な質疑応答をまとめてみますと、
Q:この施設を利用したい時どこに行けばよいのですか。
A:この施設は措置の施設なので各市町村の窓口です。
Q:費用はどのくらいかかるのですか。
A:基本的に低所得の人が入れる施設なので、例えば収入が障害基礎年金のみの人ならおおよそ47,000円程度です。
Q:光風園、自生園の利用者が使用するトイレはどこにありますか。
A:光風園は廊下の中央に共同トイレが設置されており、自生園は部屋と部屋の間にトイレが設置されています。
Q:自生園は那谷寺が経営されていますが、他の盲養護老人ホームは公的なものかそれとも民間が経営されているのか分かるでしょうか。
A:分かるところでは東京にある聖明園(せいめいえん)は聖明福祉協会が経営されています。たぶん多くは公的ではなく民間経営だと思います。
Q:自生園は50床に対して48名が入所しているのに、光風園は20床に対して5名しか入所していないのはなぜだと思いますか。
A:光風園を見て思ったのは、部屋にコンセントが一つしかない。あのような設備では何も持ち込めないことや、気を使っての集団生活でもある中に、進んで入ろうという気持ちにはなれない。ある程度所得のある人なら進んで入る人は少ないのではないかと思います。しかし、ビデオで紹介されていた盲養護老人ホームはかなり雰囲気も違っているなと思いました。やはりあのようなかつての学生寮のような建物、設備のなさではどうだろうか、何かもう一工夫あればよいのではないか。
A:自立できている間はなかなか入ろうという気持ちになれない。しかし、入るとすれば盲養護老人ホームの方に入りたいと思いました。
この他の意見として、「20床のところ5人しか入所していないのでは、何か改善してほしいことがあっても難しいと思うので、せめて17、8人は、入っていなければならないと思います」。
そして最後に「将来的に盲養護老人ホームがあったら入りたいと思うか」という問いかけに対し、全員目をつぶっていただき挙手をしてもらったところ、4割ぐらいの人の手が挙がりました。
そしてこの意見交換会の最後に、塘添会長から「皆さんの意見を聞いて、今後は今ある光風園を、自生園のような盲養護老人ホームにより近いものにしていただけるよう取り組んでいきたいと思う。それには光風園の入所者の人からどこが都合が悪いのか、どんなふうにしてほしいのかなど声を聞いて、それを協会として光風園の方に伝え、視覚障害者が利用しやすくなるよう、改善をお願いしていきたいと思います」と話されました。
そして更生相談会を終了し昼食かと思っていたら突然非常ベルが鳴り、館内放送で「訓練! 訓練! 2階の調理室より出火!」と放送が流れ、避難訓練が行われました。
混乱することもなく無事訓練は終了しました。その後昼食をはさみ午後からは意見交換会が行われました。
まず平成28年度の行事案が読み上げられ、その後質疑応答に入りました。いくつかの質問がありましたが、その中の一つに
Q:現在ボランティアによって行われている音訳・点訳が今後専門職として行われていくのか。専門職とは? そしてこのことはどこから持ち上がったのですか。
A:この専門職については、今年の日盲連の全国大会で打ち出されたもので、例として聴覚障害者の人に付いておられる手話通訳者は専門職として一定の位置付けがされ職業として動いています。このように音訳、点訳をされている方たちにも専門職としての位置付けをしていけるように取り組まなければならないのではという思いが、日盲連の方から出てきたことから、この方向に向けて運動を進めていきたいということです。
この意見交換会の後、来年度行われる第69回全国盲人福祉大会青森大会の参加計画についての概要が発表されました。
そして最後に懇親会が行われこの日の日程を終了しました。
この日も多くの皆様に参加していただきありがとうございました。次回の更生相談会にも多くの皆様の参加を宜しくお願いします。
《みんなの広場》
◆補装具・日常生活用具研修会に参加して
県内からは12市町の職員19名、その他関係者20名余り参加。はじめに塘添誠次会長より、講師として、厚生労働省社会援護局障害保健福祉部・福祉用具専門官加藤氏と日盲連の副会長鈴木氏が紹介されました。
今回日常生活用具についての研修会が、全国で24ケ所が予定されており、開催を希望した富山県は第1番目に選ばれたことに、塘添会長より感謝の言葉を述べられました。
その後、主催者の日盲連の鈴木副会長の挨拶があり、続いて、講師の厚生労働省加藤氏より、「補装具の役割と給付について」
1.補装具の定義について
2.補装具費支給制度について
3.補装具の判定における留意事項について
の講演を45分程度聞きました。
最後に、日盲連副会長の鈴木氏より、日常生活用具の給付にかかる現状と運用について、次のような項目で話されました。
・特に行政においての日常生活用具の理解度について
・日常生活用具について正しく理解をしていないこと
・行政の方が実際に用具を見ていない、触れていないこと
・指定品目が少ないこと
・耐用年数が実情にあわないこと
・市町村の事業でありながら、独自の運用がなされていないこと
などの項目を11時30分まで話されました。
続いて、限られた時間でしたが、皆さんより質疑応答の後、15市町村における、日常生活用具の給付状況に関するアンケートの調査の結果が梅本理事より報告されました。
しかし、富山県の自治体は全国に比べて日常生活用具の指定品目が少ないことが浮き彫りになり、それぞれの市町村に働きかけることの重要性と、私たちももっと学ぶことの必要性を感じました。
◆富山三つ星山の会より
また「視障者ケアネットワーク会議とやま」の一員として視障協、学校、社協等の行事を支援させていただき、内輪に留まらぬ社会貢献活動にも積極的に取り組みたいと考え、ご依頼など歓迎いたします。
当会の28年度事業計画、並びに投稿いただいた会員の心温まるエッセイを紹介します。来年度は「山の日」が制定されて一層、興味関心が高まるのではないでしょうか。注目を集めたジップラインの再チャレンジやそば打ち体験等の新企画もあり県外団体との交流、長年に亘り培った技術経験を活用する登山や皆様要望に応え、一般公募を含むバスハイクなどソフトコース中心に魅力特色あふれる内容となっています。
一緒に郷土の豊かな自然を楽しみましょう。皆様の参加を心よりお待ちします。何なりと遠慮なく問い合わせ下さい。今後とも宜しくお願いします。
・平成28年度事業案(?は当会主催事業でないため未決定、事情により日程内容が変更となる場合あり)
4/3(日) 総会お花見(サンフォルテ・岩瀬まちめぐり・ライトレール)
4/24(日) 開山祭 千石城山・花の家(眼目山立山寺・大岩山日石寺)
5/8(日) 奥獅子吼山・獅子吼高原(石川山ぼうしの会)
6/26(日) ジップラインアドベンチャー立山・龍神の滝(立山山麓)
7/31(日) 黒部峡谷トロッコ電車・パノラマ展望ツアー
8/11(木・祝) 暑気払い・ボウリング(山の日記念)
9/22(木・祝) 猿ケ山(干支記念)
10/?(土) 第28回富山県民ボランティア・NPO大会(グランドプラザ)
10/23(日) 上高地・乗鞍高原
11/?(日) 富山市社会福祉協議会主催そば打ち体験・ネイチャーゲーム
12/10(土) 忘年会(富山地鉄ホテル食べ飲み放題・ステージ余興)
1/?(日) 富山県障害者スポーツ協会主催スキー教室(立山山麓スキー場)
2/19(日) 平湯大滝結氷まつり・飛騨大鍾乳洞
3/5(日) 宇奈月温泉・セレネ美術館(鉄道)
◆7月例会 白山登山に参加して
休んでいては前の方々との間隔がますます広がるばかりなので、ゆっくりゆっくり歩くことにしました。どうにか何とか、休憩所に辿り着くことができ、お昼のおにぎりを食べ、ゆっくりと休憩時間を取っていただき、室堂に向かって出発です。
「室堂到着18時を目標に進みましょう」と言っていただき、とにかく出発です。途中、途中での擦れ違いの折に相手の方々の通り過ぎられる時が私の嬉しい休憩時間、深呼吸の時間となります。
疲れてくるとサポートして下さる方々のアドバイスに全く耳を傾けることもなく自分勝手なわがまま放題のことばかり言っていたように思います。とにかく歩く、それしかありません。たくさんの反発反抗を繰り返しながらどうにか室堂に辿り着くことができました。
私達が辿り着いた途端、というより私が無事に室堂に辿り着けたことに対して「よかった、よかった」と握手して下さるやらハグして下さるやら何だか私の目にも涙が溢れてきてしまいました。
こんなに皆さん心配して下さっていたのだ、嬉しい、がんばって歩いてきて良かった、参加された皆様方の温かい気持ちに明日もしっかり歩こう、そのためには山頂へ行くことは諦めて体力を回復しよう、そう決めました。
後で聞いた話によれば17時ジャストに到着できたとのこと。これも最後に歩いている私をいろんな言葉で励まし、時には厳しく支え続けて下さった、中林さん柿原さん三宅さんのサポートのおかげです、本当にありがとうございました。
そんな訳で前日の皆様方の心配りに温かい気持ちになり、下りもがんばろうを胸に2段ベッドの下で休みましたが疲れているせいでしょうか、なかなか休むことができませんでした。
ご来光を見られる方々は3時半前後に起床、室堂に向かわれました。見てこられた方々の話によれば、以前は神主さんが祝詞をあげておられたのですが、今はなぜか万歳を三唱するようになってしまい、何だか以前よりは感動がないとのこと。でも、今日のご来光は最高だったとのことでした。
疲れているせいでしょうか、朝食をあまり食べることができない私に、三宅さんが「しっかり食べておかないと、しっかり歩くことできないよ」と注意されてしまい、ふりかけやつくだ煮を御飯にかけて食べました。
昨日のこともあるので私は中林さん柿原さん三宅さんの3人に守られるようにして室堂を出発、ゆっくり歩いて下さっているのですが10時過ぎ頃から、また、私のわがままな言動が出てきてしまい、3人の方々には本当にご迷惑をかけてしまいました。
お昼のお弁当もあまり食欲なく、あと2時間半余りの行動、大丈夫だろうか、 そんな不安を持っていた私に柿原さんが好物の冷やしうどんをご馳走して下さいました。思いがけないプレゼントに、うどんをあっと言う間に平らげると同時に体が何となくシャキッとしたように思いました。三宅さんからは食後の冷たいコーヒーを1口、この2つに百倍もの力をもらったような気がして元気に歩き出しました、バス乗場16時到着が目標です。
下りでも途中での擦れ違い時の貴重な休憩時間に助けられながら、吊橋を目指します。吊橋が見えて来ると「もう少しだよ」その言葉に励まされながら、もう少しの吊橋を目指します。
ここで怪我をしたら何にもならない、緊張しながら吊橋を渡り終えました、本当にホッとしました、着いてからのソフトクリームとても美味しかったです。
私の行動の様子ばかりですが白山の自然はとても素晴らしかったです。メチャクチャ暑い両日でしたが家族連れ、若者の仲間連れ、中年の方々といろんな年代の方々が白山に挑戦しておられることを知りました。
ちなみに私達が泊まった25日(土)室堂で泊まった人数は700人とのことでした。夜、朝方の気温は、とても涼しく、長袖を着ていても寒いくらいでした。もう1つ、白山の延命水、登りの時と下りの時の2度おいしく飲みました。よって中林さん柿原さん三宅さん私の延命は間違いないこと、とても嬉しいことですね。
今回の白山登山では、三つ星の皆様方が、じっと私の行動の様子を見守って下さっていたことに心から感謝して、皆様方と白山に登られたこと、本当に感謝と喜びでいっぱいの私の2日間でした。そのぶん少し、体が悲鳴を上げる日々が続きそうですが…
◆「夢」チャレンジ富山 高野山参拝とパンダに会える白浜温泉の旅
13日の6時30分頃に、総勢29名の参加者で富山インターから一路和歌山県へ向かいました。みなさんの目的は、高野山の参拝か、パンダに会うのが目的かは分かりませんが、早朝にもかかわらず、とても元気で満面の笑顔で出発しました。
高野山のビデオを見ているうちに、近畿道を過ぎ、車中で早めの昼食のお弁当を食べました。
車窓からは、奈良県の田園風景や重なり合う山並みを見ていると、和歌山県に入り一面に柿の木に沢山の実をつけた畑の傍を通りました。間もなく女人高野(にょにんこうや)として知られている九度山(くどやま)の慈尊院(じそんいん)に着きました。
母親が高野山の冬の極寒の中で厳しい修行をしておられる空海の身を案じて会いに来たのですが、女人禁制の為、高野山まで行くことが出来ず、慈尊院で無事な姿を祈り続けました。その内に、空海の方から片道6時間(20キロ)かかる山道を月に9回も会いにこられたので九度山と言われるようになりました。
住職さんにお大師様やお大師様のお母様のことや、そして、ゴンの話の法話などを聞いてから弥勒菩薩をお参りして、真っ赤なりんごをもらって高野山へ向かいました。
高野山へ向かう道路は、右、左と急なカーブの連続でバス酔いしない人も頭や胸が痛む様な気持ちがして、バスから降りてもまだ体が揺れていました。
高野山の大門(おおもん)をくぐり、金剛峯寺(こんごうぶじ)・根本大塔(こんぽんだいとう)・金堂(こんどう)・壇上伽藍(だんじょうがらん)・三鈷(さんこ)の松・六角経蔵(ろっかくきょうぞう)などを見学しました。
金剛峯寺は、歴代天皇の位牌や高野山真言宗の位の高い人の位牌などが納めてありました。また、日本一広い500坪ほどの広大な、すばらしい石庭がありました。
霊宝館(れいほうかん)では、国宝などの多くの展示品を見学し、古い仏像がそのままの時代の姿で残っていたり、古い掛け軸なども沢山展示してあるのを見て、鎌倉時代にも大きな和紙などがあったことに驚きました。
また、金堂の本堂では、庭布(ニワヌノ)がいたるところに掛けられており、その横を通ることによって、お大師様の教えに触れることが出来ることを教えて戴きました。
また、壇上伽藍には、本尊の薬師如来像が安置されてありました。そしてお経が納めてある六角経蔵へ行き、みんなで力を合わせ、掛け声をかけながらお蔵を回しました。
三鈷の松は、お大師様が中国から日本へ向けて、三鈷杵(さんこしょう)という法具を投げられた松のことであり、そこを真言密教の聖地として、壇上伽藍を建立されたと言われています。
遍照尊院(へんじょうそんいん)では三鈷の松の緑色をした三つ又の松葉をお守りとして戴きました。
午後5時過ぎに宿坊遍照尊院に着きました。高野山には何百軒もの宿坊があります。私は、宿坊に泊まるのが初めての経験なので少しドキドキしました。
しばらくしてお風呂へ行き、大きい檜風呂に驚き、香りを満喫しながらその日の疲れを取ることができました。夕食は、1、2、3の膳まであり、小鉢に沢山の料理が並びおいしく戴きました。
14日の朝は、6時からお勤めが始まり、お堂の中はお経の声が響き、ひんやりとした空気の中で、心が洗われるような気持ちになりました。私は、少しでも眼が良くなります様にと病気平癒と家内安全祈願を祈祷して頂きました。
お勤めが終わった後、四国八十八ヶ所巡りのお寺の名前の書いてある上を歩いて霊場巡りをしました。
午前8時30分に宿坊を出て、奥の院へ向かいました。ここからは、ガイドさん付きです。総本山金剛峯寺(こんごうぶじ)を参拝し、柱にある紐をさわり、お大師様とご縁を結ぶことが出来る説明を聞きました。何度も何度も綱があるごとに触って来ました。
いよいよ奥の院です。途中、沢山のお墓が参道の両側にあり、有名人、政治家、あらゆる企業等々のお墓があり、形もそれぞれで、今までに見たこともないお墓もありました。
御廟橋(ごびょうばし)を渡るともう奥の院と同じなので、脱帽しおしゃべりをしてはならないとのことです。お参りの仕方や、数珠の持ち方などを教えていただき、気持ちを引き締めて奥の院の弘法大師御霊を参拝しました。1200年前の歴史の重みや霊場独自の空気を感じさせる崇高な雰囲気の中へ、タイムスリップした様な不思議な気持ちでした。
その後、英霊殿を参拝して、社務所で桐箱に入った永代(えいたい)のお守りを買い求めました。これで一生大丈夫だろうとちょっとうれしくなりました。
昼食後、山の尾根を通る高野龍神(こうやりゅうじん)スカイラインを通って白浜海岸方面に向かいました。
白浜町に入りやっと直線道路になりほっとし、南高梅の香りが漂う「中田(なかた)食品」の梅工場を見学しました。南高梅は、黄色く熟してから梅の木の下にネットを張り、そこに落ちた梅を収穫して漬けるそうです。工場の梅干し作りはほとんど手作りなのに驚きました。
その後、梅酒の試飲があると工場長が言われると同時に走った人もいました。思わず何人かが笑っていました。
そこから南紀白浜エネルギーランドへ行きました。エネルギーランドでは、トリックアートやパラレルワールドなどのアトラクションを体験し、不思議な遠近感や重力感覚を味わいました。
いつの間にか出口に来ており、そのまま白良(しらら)海岸に行きました。真っ白なさらさらとした砂浜が続いており、手に触れてみると気持ちの良い感触で、家にまで持って帰りたくなる様な感じでいつまでも波の音と共にその場を離れがたい気持ちでした。
今日の宿泊は梅樽(うめたる)温泉「ホテルシーモア」です。部屋の大きな窓からはきらきらと輝いている海原が一面に見え、波間には島々が見え隠れしていて、空はあかね雲に染まっていました。窓のすぐ下の方には丸い屋根の形をした海中展望塔が見えました。
今晩の懇親会は、昨日とは違った雰囲気で、昼間の歩き疲れたのも忘れた様ないつものにぎやかな酒宴とカラオケで盛り上がりました。
15日は、いよいよパンダ、パンダです。
私と同じ気持ちの人が沢山いたのか、アドベンチャーワールドの開園時間より全員が早く集合したので、添乗員さんの配慮で白浜海岸の千畳敷(せんじょうじき)と三段壁(さんだんべき)の見える平草原(へいそうげん)で海と空がどこまでも続くすばらしい景色を見ることが出来ました。
そして、アドベンチャーワールドへ着きました。沢山のテーマパークがあります。最初に、道路の下の奥底を見ると、象、チンパンジー、クジャク、泥遊びをしたようなパンダ、キリンなどの動物がいて、「見えた! 見えた!」と言って楽しんだ後、次にマリンワールドへ行き、ペンギン、ラッコ、アシカなどを見て歩き、次にパンダランドへ行きました。
親子パンダはとってもかわいくて親パンダに甘えたり、ちょこちょこ歩いたり、池に入ったりしていてぬいぐるみよりかわいかった。
最後に、サファリーパークへいき、草食動物の象やキリンなどや肉食動物のライオンや豹、また、カバ、ラクダなど沢山の動物がワールドの中に草を食べたり、寝そべったり、こちらの方に不思議そうな顔を向けて見ていた。それを窓枠の大きな電車の中から私たちが見て楽しんでいます。
周りには、南国らしいヤシの木や、フェニックスの木々があり、さわやかな風が吹き、異国のような感じがしました。
パンダランドを後にして、昼食後午後1時すぎに富山に向けて高速道路を走りました。帰りの車中は、さすがにみなさんもお疲れの様子で、ほとんどの方は居眠りをしておられました。金沢近くで解散式があり、その後無事帰路に着くことができました。
今回の旅行は、天候に恵まれ、楽しい有意義な三日間でした。大変お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
◆全国視覚障害者囲碁大会に参加して
11月14日(土)の朝、新幹線つるぎで金沢へ行き、サンダーバードに乗り換えて一路大阪に向かいました。大阪駅で出迎えの人と落ち合い、大阪市の囲碁教室に参加させてもらい、3時間ほど勉強させていただきました。
大阪駅で落ち合ったときに、電車で移動するために、市営地下鉄・近鉄・そのほかの鉄道共通の障害者用の乗車カード(くぼみつき)を、用意していただいて、切符を買う手間がなくとても助かりました。富山でも、あいの風とやま鉄道・地鉄・ライトレール等共通のカードがあると視覚障害者にとっては都合が良いと思いました。
その夜は、9月に富山にいらした人たちと夕食をともにして、囲碁の話で盛り上がり、大会当日の互いの健闘を誓い合いました。
15日(日)は、昨晩から降り続いていた雨は上がり、今にも降り出しそうな空模様でしたが、傘もささずになんとか会場まで徒歩で行くことができました。
10時から大阪商業大学構内のラビックホールで、各階級にわかれ、各々4試合を戦いました。
有段者クラス(二段~1級)に出場した安田さんは3勝1敗で次勝。
シングルAクラス(2級~4級)の笹木は3勝1敗で3位。
シングルBクラス(5級~9級)の松本さんは4勝0敗で優勝。
参加した全員が入賞することができました。大会はそのほかに名人クラス(五段以上)、有段者クラス(四~三段)など8クラスにわかれて行われ、8歳~80歳以上と幅広い年齢の人120人の参加者で熱気にあふれていました。
閉会式までの間に、プロ棋士の湯川九段が、多面対局(12名)のデモンストレーションが行われ、富山県からも安田さんが参加されていました。感想を聞いたところ、とても勝負になっていなかったとのことでした。(時間切れにて途中で終了)
次の機会にはもう少し多くの人に参加してもらい、大阪に行ってみたいと思います。また、囲碁教室に興味のある人は入会していただき、脳のトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。入会をお待ちしています。
◆「障がいのある人もない人もみんな元気」イベントに参加
氷見支部をはじめ魚津・高岡・南砺から10名の会員が参加し、伊藤敏博(いとうとしひろ)さんの歌と滝沢卓(たきざわたく)さんのシンセサイザー演奏に合わせ、上坂敏彦理事がサックス演奏を披露し200人の観客を魅了した。
◆STTと私の仕事
当時は40の大台を超え野球(グランドソフトボール)をするにも体力がついていかなくなってきたことと、このまま運動をしないわけにはいかないという健康保持を目的として卓球部創設の動きに加わったのである。
なぜ、運動が大切かというと、私の仕事は鍼、灸、マッサージの自宅開業で足や腰、腕や指の力を落とすことは致命傷になると思っていたからで、当時の先輩たちの中には腕関節(手首)の痛みや、拇指(ぼし)(親指)の炎症で悩んでおられた方がおられ、それが原因で休業や廃業に追い込まれた方もおられたからである。なんとしてもそれだけは避けたいという思いが強くあったようだ。
月に1回の練習をしていても、60歳に近くなると、腕関節や拇指(ぼし)の痛みを覚えるようになり、家でラケットの素振りをするようにしたところ、痛みもなくなりそれどころか拇指(ぼし)に力が出てきたようにも感じられた。しかし、それで気をよくして素振りを怠けたりするとやはり痛みが出るので、また、素振りをするの繰り返しです。
しかし、最近になって練習の後や仕事の後などに拇指背面(ぼしはいめん)や拇指丘(ぼしきゅう)、腕関節などに炎症を来すようになってきたので、拇指背面や腕関節を通る腱に対し通常はマッサージを、痛みの強いときは鍼を施して大事にならないようにしています。
今までさしたる病気にもならず元気に仕事ができているのはSTTを始めとするスポーツに親しんできた成果であると信じています。これからもできうる限りSTTの練習や他のスポーツにも参加し、体の動ける限り、生業(せいぎょう)を通して痛みで苦しむ人々の支えになりたいと思って日夜努力していきたいと思う。
◆第41回全国盲人文芸大会
その結果発表が12月にあり、俳句部門で第2位となり、日盲連会長賞を頂きました。
内容
応募数 131句
選者名 松林 尚志(まつばやし しょうし) 先生
松井 国央(まつい くにひろ) 先生
俳句入賞作品
第1位 文部科学大臣奨励賞
鰯雲亡妻に投げやる舫ひ綱 広島県 日谷 寛(ひだに ひろし)
第2位 日盲連会長賞
点字本指の先より花の冷え 富山県 金谷 美子
第3位 日盲連会長賞
青空は母の懐布団干す 長野県 菅沢 礼子(すげざわ れいこ)
《事務局から》
今市 良作(いまいち りょうさく)氏(富山市) 10月 逝去
鹿本 昭三(しかもと しょうぞう)氏(魚津市) 10月 逝去
尾島 芳枝(おじま よしえ)氏(富山市) 11月 逝去
石井 千恵子(いしい ちえこ)氏(富山市) 11月 逝去
ご冥福をお祈りいたします。
◆受賞
黄綬褒章
戸井 秀雄(とい ひでお)氏 H27.11.13
ボランティア活動推進富山県民会議(会長表彰)
水谷 一子 氏 H27.10.10
ボランティア活動推進富山県民会議(会長表彰)
高野 美紀子 氏 H27.10.10
県知事表彰(社会福祉事業活動者)
上坂 敏彦 氏 H27.10.29
県知事表彰(自立更生者)
大谷 幸夫(おおたに ゆきお)氏 H27.10.29
県社会福祉協議会会長表彰(社会福祉事業関係功労者)
小島 清明(こじま きよあき)氏 H27.10.29
県社会福祉協議会会長表彰(社会福祉事業関係功労者)
四宮 一子(しのみや かずこ)氏 H27.10.29
県社会福祉協議会会長表彰(社会福祉事業関係功労者)
源 朋子(みなもと ともこ)氏 H27.10.29
県社会福祉協議会会長表彰(社会福祉事業関係功労者)
小原 由理佳(おはら ゆりか) 氏 H27.10.29
受賞おめでとうございます。
◆時事暦(7月~12月)
7月5日(日) ボランティアと利用者交流会
「富山県民会館及び富山駅・駅前周辺」 会員45名 ボランティア57名
7月19日(日) センタークリーン作戦 約40名
8月23日(日) 第64回点字競技会・第16回パソコン競技会
点字競技 18名・パソコン競技(携帯電話含む)9名
9月1日(火)~3日(木) 第61回全国盲女性研修大会(宮城県) 5名
9月5日(土)・6日(日) 宿泊研修
〔視覚障害者と家族激励大会・歩行訓練・研修会〕中新川郡 湯神子温泉
講演「お不動さんと私」
講師 真言密宗大本山大岩山日石寺 中田 真法(なかた しんほう)氏 65名
9月12日(土)・13日(日) 第61回全国盲青年研修大会(広島県) 1名
9月27日(日) 第15回富山県障害者スポーツ大会〔フライングディスク競技会〕(県総合運動公園)
9月末 会報「ゆきしろ」第72号発刊
10月4日(日) 第39回視覚障害者文化祭・福祉機器展
講演「富山湾の海と幸」 講師 NPO法人「富山湾を愛する会」理事 石森 繁樹氏
会員126名 ボランティア50名
10月18日(日) タンデム自転車体験会(神通川右岸河川敷道路) 会員20名 ボランティア19名
10月24日(土)~26日(月) 第15回全国障害者スポーツ大会(和歌山県)
10月25日(日) 第41回富山県視覚障害者球技大会
〔グランドソフトボール・サウンドテーブルテニス〕(南部中学校・センター) 28名
10月31日(土) 出会いと語らいの集い(石川県)
10月31日(土)・11月1日(日) 第24回北信越サウンドテーブルテニス大会(新潟県) 7名
11月15日(日) 三療研修会(センター) 約18名
11月15日(日) 第15回富山県障害者スポーツ大会〔卓球競技〕(県総合体育センター)
11月28日(土)・29日(日) 「平成27年度日盲連北信越ブロック大会」開催(福井県)
代表者会議・青年部協議会・女性部協議会・研修会が開かれ、当協会から21名参加
12月3日(木)~9日(水) 障害者週間
12月6日(日) 更生相談会・結婚相談会・意見交換会(センター) 61名
◆平成28年度の主な行事予定
4月17日(日) 第16回富山県障害者スポーツ大会〔水泳競技〕(東富山温水プール)
5月 出会いと語らいの集い
5月14日(土)・15日(日) 第43回北信越グランドソフトボール大会(新潟県)
5月15日(日) 第16回富山県障害者スポーツ大会〔陸上競技〕(県総合運動公園)
5月20日(金)~22日(日) 第69回全国盲人福祉大会(青森県)
5月29日(日) 評議員会、理事会(センター)
6月12日(日) 支部長会、定期会員総会(センター)
7月3日(日) ボランティアと利用者交流会
7月17日(日) センタークリーン作戦(センター)
8月21日(日)~23日(火) 第62回全国盲女性研修大会(福岡市)
8月28日(日) 第65回点字競技会・第17回パソコン競技会(センター)
9月3日(土)・4日(日) 第62回全国盲青年研修大会(千葉県)
9月10日(土)・11日(日) 宿泊研修
〔視覚障害者と家族激励大会・歩行訓練・研修会〕(富山市)
9月25日(日) 第16回富山県障害者スポーツ大会
〔フライングディスク競技〕(県総合運動公園)
9月末 会報「ゆきしろ」第74号発刊
10月2日(日) 第40回視覚障害者文化祭・福祉機器展(センター)
10月16日(日) タンデム自転車体験会
10月22日(土)~24日(月) 第16回全国障害者スポーツ大会(岩手県)
10月30日(日) 第42回富山県視覚障害者球技大会
〔グランドソフトボール・サウンドテーブルテニス〕(南部中学校・センター)
11月5日(土)・6日(日) 第25回北信越サウンドテーブルテニス大会(長野県)
11月12日(土) 第16回富山県障害者スポーツ大会〔卓球競技〕(県総合体育センター)
11月13日(日) 三療研修会(センター)
11月26日(土)・27日(日) 北信越ブロック大会(石川県)
11月 出会いと語らいの集い
12月3日(土)~9日(金) 障害者週間
12月4日(日) 更生相談会・結婚相談会・意見交換会(センター)
―平成29年―
3月26日(日) 評議員会、理事会(センター)
3月末 会報「ゆきしろ」第75号発刊
通年事業
・点訳、朗読奉仕員養成・研修事業 ・外出介護サービス指定事業者情報提供事業
・生活訓練事業 ・盲導犬育成事業 ・結婚相談事業 ・福祉機器相談事業 ・三療研修会 ・IT推進員派遣事業
《編集後記》
また、昨年はおかげで皆様から多くの素晴らしい原稿をゆきしろにお寄せいただき本当にありがとうございました。おかげでたくさんの感動と生きる喜びをいっぱい与えていただきどうもありがとうございました。
ゆきしろは皆様お一人お一人の心が集まってできる機関誌なのです。これからも何か気づいたこと、あれっと心に響いたこと、これは皆さんに発信するときっと何かためになるなど、なんでもいいのです。短歌、俳句などは誰にでも書けるものではありません。心を打つものがいっぱいありました。
これからも原稿をお寄せくださいますようにお待ちしています。どうかゆきしろを皆様の手で育てていただけますようにお願い申し上げます。
《お知らせ!号外!》
生前、竹島さんから、富山県視覚障害者福祉センターに高速点字プリンターを寄贈したいという大変温かい申し入れがあり、金500万円を寄付されました。
高速点字プリンターは直ちに手配したのですが、機械に組み込まれるはずのソフト開発が遅れ、製品は未だ届きません。
点字プリンターが設置され、カタカタと稼働しているところを、竹島さんに触っていただき、その場でも感謝の意を表したいと思っていたのですが、かなわなくなってしまいました。本当に残念でなりません。
なお、お話を頂いた折、竹島さんのご意志で、「寄付は匿名にしてほしい」という申し出もあり、皆様にはご芳名等はお知らせすることを差し控えておりました。が、先般、役員方と協議の結果、この竹島さんのご厚情を明らかにさせていただくことといたしました。
ここに、会員の皆様とともに、改めて感謝の意を表するとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
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