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◆2010年後半点字図書情報(2010年7月1日~12月31日)
◆漢点字版図書情報(2010年7月1日~12月31日)
◆2010年前半点字図書情報(2010年1月1日~6月30日)
◆漢点字版図書情報(2010年1月1日~6月30日)
【2010年作製 点字図書情報】
◆【2010年7月1日~12月31日 完成点字図書情報】
(NDC タイトル 著者名 巻数 備考 あらすじ)
委託=厚生労働省委託図書
200 歴史
『日本の地名雑学辞典』 浅井 建爾(アサイ、ケンジ) 著 6巻
内容:地名は文化・歴史が凝縮された、過去からのメッセージ。地名の誕生、ルーツから隠された文化史まで、地名のファンタジーとミステリーがぎっしり。平成の大合併、旧国境や県境の変遷についても詳しく解説する。
300 社会科学
『刑事訴訟法』 3巻 委託
『犯罪被害者白書 平成21年度版(概要版)』 内閣府政策統括官 編者 2巻 委託
『少子化社会白書 平成21年度版(概要版)』 内閣府政策統括官 2巻 委託
『自殺対策白書 平成21年度版(概要版)』 内閣府政策統括官 編者 1巻 委託
『社会福祉行政業務報告(福祉行政報告例)結果の概要 平成20年度』
厚生労働省大臣官房統計情報部社会統計課 編 1巻 委託
『高齢者白書(概要版) 平成21年』
内閣府政策統括官(共生社会政策担当) 編 1巻 委託
『高齢者の住まいガイドブック ― これからどこで誰と住みますか?』
財団法人 高齢者住宅財団 3巻 委託
『障害者自立支援法の施行前後における利用者の負担等に係る実態調査結果について』
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課 編 1巻 委託
『障害を理由とする差別等に関する意識調査 平成21年度』
内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付障害者施策担当 編 1巻 委託
400 自然科学
『各種疾患とその三療』 元村 政男 編 5巻 寄贈
『経絡治療要綱 改訂増補第5版』 福島 弘道(フクシマ、コウドウ) 著 6巻 寄贈
『私の治療室から ― 経絡治療の治験集』 小里 勝之(コザト、カツユキ) 著 5巻 寄贈
『食育白書(概要版) 平成21年度版』 内閣府 編 1巻 委託
500 技術.工学
『ハイブリッド車等の静音性に関する対策について(報告)』
ハイブリッド車等の静音性に関する対策検討委員会 編 1巻 委託
『作ってみたい私の料理』 すこやか食生活協会 1巻 寄贈
内容:てこねずし、焼きさばサラダ、くるみココアケーキなど全53品のレシピを、大活字と透明点字で紹介。活字文書読上げ装置専用のSPコード付き。
600 産業
『ねこはねこどうし』 夏山 翠(ナツヤマ、ミドリ) 著 3巻
内容:ねこは同居人と思え、ねこ社会のルールは尊重せよ、ねこの躾は最低限にせよ…。1年365日、ときには数十匹のねこと生活をともにした「ねこの召使い」がその思い出を綴る。
『交通安全白書(概要版)平成21年度版』 内閣府政策統括官 編者 2巻 委託
900 文学
『「謎」のレゾリューション(解像度)』 円堂都司昭 著 5巻 委託
内容:本格ミステリーはなぜこんなにも面白いのか。綾辻行人ら18 人のミステリー作家たちの創作技法に迫る、作家論集。第62回日本推理作家協会賞ほか受賞。
『風の音が聞こえませんか』 小笠原 慧(オガサワラ、ケイ) 著 9巻
内容:統合失調症を患う晃、彼の心を開こうとする美知。しだいに美和は、晃の純粋さに安らぎを見出していく。だが、2人を隔てる現実は、果てしなく大きかった…。現役精神科医作家の深い眼差しが描く純愛小説。
『銀狼王』 熊谷 達也(クマガイ、タツヤ) 著 3巻
内容:伝説の狼、それを追う老猟師…激闘の数日間 明治20年、開拓期の北海道に住む老猟師・二瓶。初冬のある日、アイヌの古老から「銀色の毛並みの巨大な体躯の狼が生き残っている」という話を聞き、自分の手で仕留めたいと山に分け入る
『きみ去りしのち』 重松 清(シゲマツ、キヨシ) 著 6巻
内容:我が子はその瞳で数え切れないほどの光景をみるはずだった。息子は1歳の誕生日をむかえたばかりで眠るように死んだ。圧倒的な彼岸の風景と土地に残る死の記憶がもたらした奇跡の再生の物語
『恋人よ(上)』 野沢 尚(ノザワ、ヒサシ) 著 5巻
内容:お腹の子供の父親はあなたではないかも知れないと告げられた航平。夫になる男を愛しきれない愛永。二人の男女が結婚式の直前に出会い、再会し、そして恋をする。プラトニックな不倫小説。
『禁猟区』 乃南(ノナミ) アサ 著 4巻
内容:君なのか、俺を嗅ぎ回っていたのは…。警察内部の犯罪を追う監察官はプロを追うプロ。隠密作戦を貫いて四方から密猟者を狩出してゆく…。連作小説4話。
『プラチナデータ』 東野 圭吾(ヒガシノ、ケイゴ) 著 6巻
内容:プラチナデータを守るためには、国家権力のすべてが動く――。追う者から追われる者へ。信じられるのは、科学か、自分か。『プラチナデータ』とは何か、そこに隠された陰謀とは。圧倒的な筆力で描かれる衝撃のサイエンスミステリー!!
『裏切り ― 柳橋の弥平次捕物噺5』 藤井 邦夫(フジイ、クニオ) 著 4巻
内容:春の日射しが煌めく神田川に、柳橋の欄干から身を乗り出そうとしている女を見咎めた岡っ引の弥平次は、手下の勇次に身元を洗うよう命じた。そのまま無事に亭主の待つ家に戻った女だったが、半月後に意外な出来事が…。南町奉行所与力の秋山久蔵と北町奉行所同心白縫半兵衛の御用を務める弥平次の粋な人情裁き。
『日の名残り ― 隅田川御用帳 14』 藤原 緋沙子(フジワラ、ヒサコ) 著 3巻
内容:縁切寺『慶光寺』の御用を務める寺宿『橘屋』に、薬酒問屋『大黒屋』の内儀であるおきくが駆け込んできた。武家の出であるおきくは、実父が負った借金のため五年前に大黒屋卯兵衛に嫁いだのだという。はっきりとした理由を言わぬまま、離縁を…と繰り返すおきくの身辺を調べ始めた橘屋のお登勢と塙十四郎の前に、浮かび上がってきたのは、大店の主とは思えぬ卯兵衛の意外な裏の顔だった...。
『遺書配達人』 森村 誠一(モリムラ、セイイチ) 著 4巻
内容:かなわぬ愛、理不尽な別れ、そして死。人生の哀切が噴き出す瞬間を、謎に絡めて巧みに切り取ったロマンチックミステリー集
『東天の獅子 ― 第3巻 天の巻 加納流柔術』 夢枕 獏(ユメマクラ、バク) 著 4巻
内容:明治19年、警視庁武術大会で、柔術の奉納試合と、剣術の奉納試合が行われた。試合場には、各流派の道場主や、重鎮の顔が並ぶ。講道館の嘉納流と古流柔術諸派が、ついに激突する!
『四月の風見鶏』 渡辺 淳一(ワタナベ、ジュンイチ) 著 4巻
内容:将来を嘱望された若き医師が作家を志し、妻子を置いて上京。花曇りの空の下に交叉する迷いと悔恨。札幌医大整形外科講師から流行作家渡辺淳一の誕生の原点を描く。
『夜明けのブランデー』 池波 正太郎(イケナミ、ショウタロウ) 著 2巻
内容:「或日、映画を観た帰りに、銀座でコーヒーをのんでいると、外の日の光りが透き通っていて、空が高くなったような気がした」――60代の池波正太郎が「週刊文春」に連載したエッセイ集。著者直筆の挿画とともに、映画や演劇、万年筆に帽子、食日記や酒、旅行のことなど、洒脱な文章で穏やかな老熟の日々が綴られる。
『サイドウェイズ』 レックス・ピケット 著/雨海 弘美(アマガイ、ヒロミ) 訳 8巻
内容:離婚の傷が癒えないワイン通のマイルスは、一週間後に結婚するジャックとともに、カリフォルニア、サンタ・イネス・ヴァレーを車で回り、テイスティング三昧の旅に出ることに…。アカデミー賞脚本賞ほかを受賞した映画の原作。
◆【漢点字版】(2010年7月1日~12月31日)
800 言語
『センスある日本語表現のために ― 語感とは何か』 中村 明(ナカムラ、アキラ) 著 4巻
内容: 「語感」ほど、誰もが確信を持ちながら、逆に普偏的な説明の困難な言葉も珍しい。感覚的な言語論を超えた語感の整理・分析は、いかに行なわれ得るのか。本書は、言語行動の三つの要素、つまり、表現主体である人間、表現対象である物事、そして表現手段である言葉から語感を分類し、さらに、語彙体系の影響、言語的環境のバランス、語の用法や使用頻度などにも言及しながら、豊かな言語生活を楽しむヒントを提供するものである。
『日本語表と裏』 森本 哲郎(モリモト、テツロウ) 著 4巻
内容:「大半の人が……」と言う時、あなたは何割の人を思い浮べていますか?中国語では大半は九割、多半が七割、一半が五割、そして小半が四割と、ちゃんと決っているそうです。それではだいたいは?物事をなるべくはっきり表現しようとする他の言語と違い、日本語は、あいまいさをむしろ良しとしているようです。何気なく使っている言葉を通して、日本的性格とは何かを考えてみましょう。
900 文学
『蝮の重蔵百面相 ― 似づら絵師事件帖2』 芦川 淳一(アシカワ、ジュンイチ) 著 3巻
内容:火事で記憶を失った女が持っていた一枚の童女の似づら絵。その絵に隠された恐るべき犯罪とは…。一方、故郷の駿河押川藩に不穏な動きがあるので、江戸藩邸を探れとの密命が下される。似づら絵商売でたつきをたて、のんびりした長屋生活に満足していた桜木真之助の身辺が急に慌ただしくなる。好評シリーズ第二弾。
『親鸞(上)』 五木 寛之(イツキ、ヒロユキ) 著 4巻
内容:愚者か?悪人か?聖者か?地獄は一定と覚悟し、真実を求めて時代の闇を疾走する青春群像-。新しき人間・親鸞を描く。全国27新聞での連載に加筆修正し書籍化。
『親鸞(下)』 五木 寛之(イツキ、ヒロユキ) 著 4巻
内容:極悪人も本当に救われるのか?!愛と暴力、罪と罰に苦しみながら、時代の激流に挑む青年の魂の彷徨-。新しき人間・親鸞を描く。全国27新聞での連載に加筆修正し書籍化。
『天平(テンピョウ)の甍(イラカ)』 井上 靖(イノウエ、ヤスシ) 著 3巻
内容:天平の昔、荒れ狂う大海を越えて唐に留学した5人の若い僧。高僧・鑑真来朝を中心に、歴史の大きなうねりに巻き込まれる人間たちを描く歴史小説。
『ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ』 面高 直子(オモダカ、ナオコ) 著 3巻
内容:太平洋戦争直後、孤児院で育ったその少年は、アメリカに渡ってフットボールの花形プレイヤーとなった。だが、21歳のとき彼が選んだのは、ベトナムへの出征だった-。スティーブ・ヨシアキ・フラハティの半生を追う。
『あのとき始まったことのすべて』 中村 航(ナカムラ、コウ) 著 3巻
内容:社会人3年目に、中学の同級生と10年ぶりに再会した。それが、僕らのせつない恋の始まりだった…。「100回泣くこと」の著者が贈るラブ・ストーリー。『野性時代』連載を単行本化。
『ノーバディノウズ』 本城 雅人(ホンジョウ、マサト) 著 6巻
内容:メジャーリーグを代表する東洋系本塁打王の正体を暴け!調査を命じられた新聞記者が辿り着いた驚愕の真実とは?コリアンマフィア、辣腕エージェント、敏腕記者…。「キング」争奪戦の行方は?迫真の野球ミステリー。
『殺し屋 ― 夜桜乙女捕物張』 和久田 正明(ワクダ、マサアキ) 著 3巻
内容:「江戸には“赤蝮”と“黒不動”という二つの殺し屋の組織がある」人殺しの咎で捕らえられた、遠州無宿の時蔵の口から出た言葉は思いもよらぬものだった。北町奉行所定町廻り同心の伊佐山久蔵から、小十手をあずかる娘岡っ引きの乙女は、大身旗本の部屋住みの袴田右近とともに探索をはじめた。しかしその矢先、乙女は正体不明の男たちの襲撃を受けて…。好評書き下ろしシリーズ第11弾。
◆【2010年1月1日~6月30日 完成点字図書情報】
◆【2010年1月1日~6月30日 完成点字図書情報】
(NDC タイトル 著者名 巻数 備考 あらすじ)
委託=厚生労働省委託図書
000 総記
『解説 著作権法の一部を改正する法律(平成21年度改正)について』
文化庁長官官房著作権課 著 2巻 委託
100 哲学
『内観で自分と出会う』
長島 正弘(ナガシマ、マサヒロ)・長島 美稚子(ナガシマ、ミチコ) 著 3巻
内容:「してもらったこと」「して返したこと」「迷288.たこと」の三つの視点で自分の歴史を見つめ直すだけで、人格を改善することができる内観法を、体験談を織り交ぜながら紹介。
200 歴史
『王朝貴族物語』 山口 博(ヤマグチ、ヒロシ) 著 4巻
内容:土地や富への欲望、恋の喜びと怨霊への恐怖と豊富なエピソードでつづる奈良平安絵巻。
『鴎外の子供たち』 森 類(モリ、ルイ) 著 4巻
内容:鴎外の子供たち。みなそれぞれ、強い個性を持ち父親を愛し、愛されていた。しかし兄姉間の仲はそううまくはいかなかった。妻、子供たちを取り巻く不協和音。明治の文豪のプライベートな部分を末子の目が捉えた貴重な書。
『道 ― 天皇陛下御即位二十年記念記録集』 宮内庁 編者 9巻 委託
内容:平成11年以降、天皇皇后両陛下が式典で述べられたお言葉や、記者会見における御回答、年毎に要請に応じ御発表になった御製や御歌等を、なるべく項目別に整理して収録。10年間の両陛下の道のりをたどれる、珠玉のお言葉集。
『大人の東京散歩 ― 「昭和」を探して』 鈴木 伸子(スズキ、ノブコ) 著 3巻
内容:東京の大人のためのお散歩ガイド、商店街、ガード下、秘密の戦争遺産等々。
300 社会科学
『刑事収容施設及び被収容等の処遇に関する法律』 3巻 委託
『刑事訴訟規則』 2巻 委託
『携帯音声通信事業者による契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律 他』 1巻 委託
『刑法』 1巻 委託
『裁判所法 検察庁法』 1巻 委託
『少年法』 1巻 委託
『組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律』 2巻 委託
『日本国憲法 国家賠償法 皇室典範』 1巻 委託
『犯罪捜査のための通信傍受に関する法律 警察官職務執行法』 1巻 委託
『犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律 他』 1巻 委託
『弁護士法』 2巻 委託
『裁判員制度対応マニュアル』 労働新聞社 編 1巻 委託
内容:従業員が裁判員に選ばれた場合、会社はどのような対応を取るべきか。選ばれた人の義務や、休暇の付与、賃金の支払い等について解説する。
『製品事故から身を守るために』 製品評価技術基盤機構 1巻 委託
『バリアフリー基本構想製作に関するガイドブック』 2巻 委託
『知的障害、発達障害、精神障害のある方とのコミュニケーションハンドブック』 知的障害者、発達障害者、精神しょうがい 1巻 委託
『「特別支援教育支援員」を活用するために』 1巻 委託
400 自然科学
『厚生労働白書 平成21年度版』 厚生労働省 9巻 委託
600 産業
『散歩のとき何か食べたくなって』 池波 正太郎(イケナミ、ショウタロウ) 著 3巻
内容:映画の試写を観終えて、銀座の〔資生堂パーラー〕に立ち寄り、はじめて洋食を口にした40年前を憶い出す。外神田界隈を歩いていて、ふと入った〔花ぶさ〕では、店の人の、長年変らぬ人情に感じ入る。時代小説の取材で三条木屋町を散策中、かねてきいていた〔松鮨〕に出くわす。洋食、鮨、蕎麦、どぜう鍋、馬刺から菓子にいたるまで、折々に見つけた店の味を書き留めた食味エッセイ。
700 芸術.美術
『売れない歌手でよかった』 梅原 司平(ウメハラ、シヘイ) 著 3巻
内容:150曲のオリジナルをもつ、実力派シンガー・ソングライター、梅原司平。62歳で2度目のデビューを果たした彼が、小・中学校、高校、少年院、ホスピスなどでの出会いから紡ぎ出された感動の数々を綴る。
800 言語
『視覚障害者の身だしなみと話し方』 桜雲会 編 2巻
内容:視覚障害者が「清潔で印象のよい身だしなみ」と「社会人として必要な対話術」を身につけるための、当事者による解説書。また、当事者による座談会やインタビューも収録。
900 文学
『六本指のゴルトベルク』 青柳(アオヤギ) いづみこ 著 3巻 委託
内容:小説に描かれた音楽は何を語るのか。音楽や音楽家を扱った小説をとりあげ、ピアニストである著者が音楽を切り口に読み解く。第25回講談社エッセイ賞受賞。
『ポロシリ』 時田 則雄(トキタ、ノリオ) 著 1巻 委託
内容:ポロシリとは、アイヌ語で「大きい山」。山を仰ぎ、農業に就いて40数年。喜びと悲しみが交互に来た。大地と人を詠う歌集。第60回読売文学賞〈詩歌俳句賞〉、第59回芸術選奨文部科学大臣賞(文学関係)受賞。
『えりなの青い空』 あさの あつこ 著 1巻
内容:小学5年生のえりなは空を見上げるのが大好きなのんびりやの女の子。いつもマイペースの彼女に学級委員の鈴原さんが興味を持ち始める。そして二人の間にほのかな友情が芽生える。
『つたいよるに』 江國 香織(エクニ、カオリ) 著 2巻
内容:現実と幻想の境界を美しく描く、江國香織はじめての作品集。犬のデュークが死んだ翌日、電車で出あったのはハンサムな男の子だった。出会いと別れの不思議な一日をつづった「デューク」。母の悲しい恋物語「草之丞の話」。デビュー作「桃子」など、九つの作品を集めた短編集。
『綿菓子』 江國 香織(エクニ、カオリ) 著 1巻
内容:少女の凛々しく、清々しい視線で切り取った様々な愛の形、そして少女のはじめての恋。悲しみと安らぎが織りなす情景を美しく描く6章のラブ・ストーリー。
『女高生俳句殺人事件』 斉藤 栄(サイトウ、サカエ) 著 4巻
内容:誘拐された政治家の娘・久留美が蕪村の名句を使って、犯人の像を知らせてきた!事件の裏に潜むのは政界の黒幕か?財産狙いの犯行か?見えない敵を暴き出す暗号ミステリー。
『北帰行』 佐々木 譲(ササキ、ジョウ) 著 8巻
内容:ロシアからやってきたヒットマン対暴力団対警視庁。互いの威信をかけて1200キロに及ぶ逃亡の果てにあるものは…。
『真夜中の旅程』 笹沢 左保(ササザワ、サホ) 著 4巻
内容:芸能誌の副編集長である小早川に、伊豆の観光ホテルへの招待状が届いた。差出し人は「海」とだけ書かれていたが、交通費が同封してあるので、ジャーナリストとしての好奇心もあり、出向くことにした。指定された部屋に入ってみると、見知らぬ4人の先客がいた。いずれもお互いの名も顔も知らないという…。不気味な招待状に隠された殺人事件解明の手がかり。
『一千一秒の日々』 島本 理生(シマモト、リオ) 著 3巻
内容:小さな明かりの灯った夜の中で、私たちは長い会話とキスを交わしながら、何度夜を明かしただろう。ふたりだけの愛おしい日々が溶けていく-。生真面目で不器用な恋人たちを清新なイメージで描いた7色の連作短篇集。
『ヴィヨンの妻』 太宰 治(ダザイ、オサム) 著 3巻
内容:新生への希望と戦争を経験しても、ごうも変わらぬ現実への絶望感との間を揺れ動きながら命がけで新しい倫理を求めようとした晩年の文学的総決算とも言える代表的短編集。家族のエゴイズムを憎悪しつつ新しい家庭への夢を文学へと完璧に昇華させた表題作ほか「親友交歓」「とかとんとん」「父」「母」「おさん」「家庭の幸福」絶筆「桜桃」、いずれも死の予感に色どられた作品である。
『命あまさず』 辻井 喬(ツジイ、タカシ) 著 4巻
内容:俳句という名の一生の病に取り憑かれてしまうかもしれない―胸中に不安を抱きながら、秋幸は水原秋櫻子のもとへ弟子入りした。師と出会い、その句で次第に周囲を惹きつける秋幸。だが、押し寄せる戦争の波は、俳壇にも秋幸の人生にも大きな影響を及ぼすことになる―。昭和の俳壇に大きな影響を与えた石田波郷の生涯と心の軌跡を描く。
『雪の炎』 新田 次郎(ニッタ、ジロウ) 著 5巻
内容:谷川岳縦走の五人のパーティーの遭難で、兄だけが死んだ。死の真相を追究する美しい妹。ミステリーロマンの傑作。
『光媒の花』 道尾 秀介(ミチオ、シュウスケ) 著 4巻
内容:印章店を細々と営み、認知症の母と二人、静かな生活を送る中年男性。ようやく介護にも慣れたある日、幼い子供のように無邪気に絵を描いて遊んでいた母が、「決して知るはずのないもの」を描いていることに気付く……。三十年前、父が自殺したあの日、母は何を見たのだろうか?(隠れ鬼)他(虫送り)(冬の蝶)など、6章からなる群像劇。
『群青』 宮木(ミヤギ) あや子 著 4巻
内容:南風原島を舞台にピアニストの由起子と龍二、その子、涼子、一也、大介、三人の幼なじみの間に起こる恋愛、死、新たな出発。
『ぶたぶたの休日』 矢崎 在美(ヤザキ、アリミ) 著 4巻
内容:ある時は占い師、ある時は定食屋手伝い、はたまたある時は刑事。動き、喋り、働くピンクのぬいぐるみ(ほぼバレーボール大)、山崎ぶたぶた氏はなにを隠そう、お父さんでもあるのだった!休日だからと気を抜いてしまったのか。ちょっと寝過ごしたぶたぶた。ゴミを出し、洗濯物を干し、雨のなかを買い物に走る。約束の時間に間に合わせるために...。他「お父さんの休日」「約束の未来」「評判のいい定食屋」「女優志願」の四篇を収録。
『るり姉』 椰月 美智子(ヤヅキ、ミチコ) 著 4巻
内容:三人姉妹の日常生活と母、叔母のるり子(るり姉)の愛情あふれる物語。
『まねき通り十二景』 山本 一力(ヤマモト、イチリキ) 著 4巻
内容:お江戸・深川冬樹町は広大な木場を持つ豪気な材木商が建ち並ぶ町である。が、その一角には、十四軒の店がところ狭しと連なる「まねき通り」があって、住人はそれぞれ性根を入れて商い、人情を大切にして暮らす温かい雰囲気の漂う街並みである。その通りに住む人々の日常の有り様を12ヶ月に色分けして、店ごとの特色と重ね合わせながら、人の心底に宿る情けの重さを描いた傑作12編である。
『八つ花ごよみ』 山本 一力(ヤマモト、イチリキ) 著 4巻
内容:二人で眺める満開の桜。病で言葉を失くした妻は、ただ温かな涙を流していた……。老境に差しかかった人々の暮らしに、ある日、小さな奇跡が訪れる。一生懸命に生きた月日の迷いが、優しく赦される時が来る。苦楽をともにした連れ合いと、あるいは友と――大切な相手との絆を慈しむ、江戸市井の熟年世代を描いた八つの物語。
『東天の獅子 ― 第2巻 天の巻 加納流柔術』 夢枕 獏(ユメマクラ、バク) 著 6巻
内容:名門として聞こえた、関東の揚心流戸塚派、さらに九州古流柔術界の猛者たちが続々と登場する、群狼邂逅の第二巻。運命の「警視庁武術試合」より前に、各地で起こりはじめた新時代への胎動。新時代の台風の目となりつつある講道館。この混沌の中から生まれてきた漢(おとこ)達の物語。
『A7 ― 病が教えてくれたこと』 山本 さちこ 著 1巻
内容:オーストラリアでの脳死肝移植手術、他人の死を目の当たりにした14歳のさちこは帰国後、マスコミにさらされ、人間不信、そして高校中退、さらには交通事故に遭遇し19歳で肝臓の再移植を迫られる。死の恐怖、自己放棄を繰り返し、それでも生きたい!!と運命を変えようとする10代の叫びを受け止めてほしい。
◆【漢点字版】(2010年1月1日~6月30日)
900 文学
『壺霊(コレイ)(上)』 内田 康夫(ウチダ、ヤスオ) 著 4巻
内容:の壷。錦繍の古都にその行方を追う浅見光彦の前に、20年前の祇園祭を脅かした「事件」と、寂光院放火の謎が…。源氏物語千年紀に贈る文芸ミステリー。
『壺霊(コレイ)(下)』 内田 康夫(ウチダ、ヤスオ) 著 4巻
内容:800年の時を生き「紫式部」と名付けられた壷に、心奪われる男たちと、その犠牲となり恨みをのんでさまよう女たち。浅見光彦は1200年の歴史に潜む闇の呪縛を断ち切れるのか。カラーイラストの京都案内付き。
『修善寺温泉殺人情景 ― 駅弁味めぐり事件ファイル』 風見 修三(カザミ、シュウゾウ) 著 3巻
内容:地方活性化のPRを扱う企画会社のプランナーとして全国を飛び回る矢島耕平の趣味は駅弁食べ比べ。あじ寿司につられるかのごとく修善寺にやってきた耕平は、人気漫画家ユニットと出会うが、メンバーの絞殺体が発見される…。
『青淵の竜 ― 渋沢 栄一』 茶屋 二郎(チャヤ、ジロウ) 著 3巻
内容:農民出身の一人の青年が、運命のいたずらで徳川慶喜の家臣となり、戊辰戦争後、大蔵省の高官にもなり、退官後、最初の国立銀行を創設、頭取に就任する…。幕末から明治を駆け抜けた渋沢栄一の前半生を描く。
『ダブル・ファンタジー』 村山 由佳(ムラヤマ、ユカ) 著 7巻
内容:女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう-。35歳の奈津は、尊敬する男に誘われ、家を飛び出す。もう後戻りはしない…。官能の愛の物語。
『みだれ髪 ― 夜桜乙女捕物帳 10』 和久田 正明(ワクダ、マサアキ) 著 3巻
内容:京橋筋にある地本問屋の主・石之助が、店の土蔵の中で刺殺された。下手人は顔見知りと推測された。浮かび上がってきた謎のお高祖頭巾の女……。検屍の手引書“無冤録述”片手に、売り出し中の娘岡っ引き乙女が、江戸の市中を縦横無尽に駆け回る!
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