視覚障害者が楽しむ卓球
STT(Sound Table Tennis)
「視覚障害者が卓球を楽しむ」と聞いたら一般の方は「見えないのにどうして?」と不思議に思われるのではないでしょうか。
たしかに、速いスピードで飛び跳ねる小さな白い球を弱視の人が目で追いかけるのは、かなり困難な事です。音を頼りに球を認識しようとしても、ラケットで打った瞬間と、台上で跳ね返った瞬間だけの音では不可能でしょう。それに、スピードが速過ぎて反応する暇もありません。ラケットに当てる事さえ不可能に近いです。
そこで、サウンドテーブルテニスは、ボールの転がり音だけで判断して楽しむ事ができるよう、下記のような工夫がされています。
①ネットとの間に、球が通過できるほどのスベースを設けた台の上を、
②ラバーを張っていない木製のラケットを使用して、
③中に4個の金属球を入れ、転がすと音が出るようになっているボールを、
④ネットの下を通して転がすように打ちます。
以上が一般の卓球との大きな違いです。音だけでボールを判断できるように工夫されています。慣れて来ると、ボールのコースとスピードが分かるようになり、ラケットで打ち返す事もできるようになります。
アイマスクを使えば、晴眼者の方も視覚障害者と一緒にSTTを楽しむ事ができます。一般の方も楽しんでみませんか!。
卓球台について少し説明します。長さ274センチ、幅152センチの1枚板で作られています。卓球台の両プレーヤー側(長手方向)には、エンドフレームとサイドフレーム(高さ各1.5センチ)が取り付けられていてボールが直接飛び出さないようにしてあります。
また、中央には、卓球台表面より4.2センチの高さでネットが張ってあります。ゲームは、この4.2センチのネットの下を直径4センチのボールを転がして打ち合います。打球が相手コートのフレームから飛び出ると失点になるという競技です。
打球の速さとしては、1秒以上かけて相手コートに到達するスローボールから、1秒間に3回ぐらい往復するスピードボールや、打球に回転をかけて変化をつけるなど、高度な技を駆使する選手もいます。
のページがありましたので紹介します。大変参考になりますよ。
【富山県視覚障害者協会 サウンドテーブルテニスクラブ】
本クラブは、平成4年の「北信越盲社会人卓球大会」の開催を機に、前年の秋、有志によって設立されました。
クラブの基本方針は「融和と普及」で、クラブ員同士が仲良く且つ楽しく運営する事。又、このスポーツを視覚障害者のみならず、一般社会の人たちにも楽しんでもらえるように努力して行きたいというものでした。
その願いが実り、多くのボランティアの方からもお力添えを戴き、段々広がりを持って来ました。
平成12年の「富山きらりんピック」を機に、富山県卓球協会のレディース部の全面的なお力添えを戴き、現在の形をなす事ができました。
STT競技は、集中力と俊敏性、それに運動力が必要です。私たち視覚障害者は運動不足になりがちです。このようなスポーツを通じて運動不足を解消し、健康作りに役立つ事を願っています。
記.中西美雄
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